日本書紀 巻第二十九
天命開別天皇 五十
・跪禮・匍匐禮を禁止し立礼にする
九月二日、
勅して、
「今から以後、
跪禮(きれい)・匍匐禮(ほふくれい)を、
並びに止めるように。
更に、
難波の朝庭の立禮(りつれい)を
用いるように」
といいました。
十日の日中、
數百の鸖(おおとり)が、
大宮に当たり、
高く空に翔(と)んでいきました。
四剋で皆、散りました。
冬十月八日、
大いに餔(ゆうめし)しました。
・跪禮(きれい)
身分の高い人の通行などに際して地べたにひざまずいて礼をすること
・匍匐禮(ほふくれい)
貴人に対して、這(は)いつくばって進む拝礼作法
・難波の朝庭
孝徳天皇の朝廷のこと
・立禮(りつれい)
立ったままの礼のこと
・鸖(おおとり)
つる
・餔(ゆうめし)
くう/くらう/ゆうめしなどの意味をもつ漢字
(感想)
(天武天皇11年)
9月2日、
勅して、
「今から以後、
身分の高い人の通行などに際して、
地べたにひざまずいて礼をする、
這(は)いつくばって進む拝礼作法を、
ともに廃止する。
更に、
孝徳天皇の朝廷の
立ったままの礼を用いることとする」
といいました。
10日の日中、
数百のツルが、
御所に向かって、
高く空に飛んでいきました。
2時間ほどで皆、散りました。
冬10月8日、
大いに夕飯をしました。
明日に続きます。
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