日本書紀 巻第三十 高天原廣野姫天皇 五十一
・河内王らに賻物を与える
・金光明経を諸国に配置する
・白い山鳥
夏四月五日、
淨大肆を、
筑紫大宰率
(つくしのおおみこともちのかみ)の
河内王
(かふちのおおきみ)に贈りました。
あわせて、
賻物(ふもつ)を賜りました。
七日、
吉野宮に幸しました。
十三日、
使者を遣わして、
廣瀬の大忌神と龍田の風神を祀りました。
丁亥、
天皇が、
吉野宮からかえりました。
十七日、
律師道光
(りつしどうこう)に
賻物(ふもつ)を贈りました。
五月六日、
公卿・大夫を內裏で饗(もてな)しました。
十一日、
金光明經・百部を、
諸国に送り置きました。
必ず毎年、
正月の上玄に取って読むこととし、
その布施は、
国の官物を当てて充すこととしました。
六月八日、
河內国の更荒郡(さららのこおり)が、
白い山鶏(やまどり)を
献(たてまつ)りました。
更荒郡の大領、小領に、
位を人ごとに一級賜りました。
あわせて物を賜りました。
進廣貳を、
獲た者・刑部造韓国
(おさかべのみやつこからくに)に
賜りました。
あわせて、物を賜りました。
・賻物(ふもつ)
古代において,位を有する者が死亡した際に支給される葬祭料
・更荒郡(さららのこおり)
大阪府大東市・寝屋川市辺
(感想)
(持統天皇8年)
夏4月5日、
淨大肆を、
筑紫大宰率の河内王に贈りました。
あわせて、賻物を与えました。
7日、
吉野宮に行幸しました。
13日、
使者を派遣して、
広瀬の大忌神と龍田の風神を祀りました。
丁亥、
天皇が、吉野宮からかえりました。
・4月中には、丁亥はない
17日、
律師道光に賻物を贈りました。
5月6日、
公卿・大夫を内裏で饗応しました。
11日、
金光明経・100部を、
諸国に送り配置しました。
必ず毎年、
正月の上玄の日に取って読むこととし、
その布施は、
国の官物を当てることとしました。
6月8日、
河内国の更荒郡が、
白い山鶏を献上しました。
更荒郡の大領、小領に、
人ごとに位を一級与えました。
あわせて物を与えました。
進広弍を、捕らえた者・刑部造韓国に
与えました。
あわせて、物を与えました。
明日に続きます。
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