日本書紀 巻第三十
高天原廣野姫天皇 十八
・双六の禁止
九月十日、
直廣參の石上朝臣麻呂
(いそのかみのあそみまろ)、
直廣肆の石川朝臣蟲名
(いしかわのあそみむしな)等を
筑紫に遣わして、
位記(いき)を送らせました。
また、
新城を監(み)させました。
冬十月十一日、
天皇は、
高安城(たかやすのき)に幸しました。
二十二日、
直廣肆の下毛野朝臣子麻呂
(しもつけののあそみこまろ)が、
奴婢・陸佰口(むももたり)を
免じたいと奏しました。
奏をゆるしました。
十一月八日、
中市で、
追廣貳の高田首石成
(たかたのおびといわなり)が、
三つの兵(つわもの)を
閑(なら)ったことに褒美し、
物を賜りました。
十二月八日、
雙六(すごろく)を禁断しました。
・位記(いき)
叙位の旨を記して授与される証書
・陸佰口(むももたり)
600口
・雙六(すごろく)
インドに起こったといわれ、中国からわが国に伝来した室内遊戯の一つ。サイコロを振って、出た目に従って升目にある駒を進めて上がりに近づける盤上遊戯(ボードゲーム)である。競争ゲームの一種
(感想)
(持統天皇3年)
9月10日、
直広参の石上朝臣麻呂、
直広肆の石川朝臣蟲名らを筑紫に派遣して、
叙位の旨を記した証書を
送らせました。
また、新城を観察させました。
冬10月11日、
天皇は、高安城に行幸しました。
22日、
直広肆の下毛野朝臣子麻呂が
奴婢・600口を免除したいと奏しました。
奏をゆるしました。
11月8日、
中市で、追広弍の高田首石成が、
3つの武器を習ったことを褒美し、
物を与えました。
12月8日、
双六を禁止しました。
明日に続きます。
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