お久しぶりです。
卒業試験だったり、進路のことがなかなか決まらなかったりで、更新出来ずにいました。一段落しましたのでまた再開します。
さて、私が音楽を続けている最大の理由であるLACRIMOSA。私は2011年の震災の時に彼らに出逢いました。それはそれはすごい衝撃でした。ジャンル上はヘヴィメタルになりますが、クラシックの要素の強い音楽。こんな音楽もあるのか!と感動し、音楽自体を更に好きになり、もっと勉強したいと強く感じました。
それ以来、私の中には常にLACRIMOSAがあり、いつか彼らのライヴを観、彼らに想いを伝えることが私の一番の夢でした。
なぜそこまでの大きな夢かというと、LACRIMOSAはまず来日しないだろうと思っていたからです。その独特な音楽性ゆえ、日本では全くと言っていいほど人気がありません。CDの売れ行きが悪ければ、当然ライヴも行われません。なので、私が仕事をして、収入を得て海外のライヴに行くしかないと思っていたため、私の一番の夢となっていました。
ところが7月下旬、LACRIMOSAの公式Twitterで、11月29日、下北沢でライヴという予定が発表されました。その時の驚きと言ったらもう、筆舌に尽くしがたいものでした。その後、ライヴ会場が変更され、自宅から電車でわずか30分の新宿になりました。
その日から毎日チケット情報を漁りました。結果的には9月3日にアーティストとのサイン会等が付いたVIP券を無事入手しました。その日からはもう11月29日のために頑張っていましたね(笑
そして遂に11月29日、整理番号が頭の方だった私は憧れのティロ様の目の前に立つことが出来ました。
足を骨折しているという情報は入手していたため、絶対に椅子の目の前に立とうと決めていました。整理番号が後になっていた友人も無事私の隣に来れたので一安心。演奏者が出てくるのを今か今かと待っていました。期待やら何やら、色々な感情が入り乱れていたのを覚えています。なんと言っても憧れで夢だったLACRIMOSAの音楽に生で触れられるわけですから。
LACRIMOSAのテーマが会場に流れ始めた時、胸の高鳴りは最高潮。ティロ様の奥さんでキーボード担当のアンヌが入場した時、一際大きな歓声が。やはりオーラのある人でした。
1曲目は新譜のDer Kelch Der Hoffnung。アルバム通りコインの音から始まりました。コインの音と同時に松葉杖をついたティロ様が登場。ティロ様の姿を目にした瞬間、圧倒的な存在感とオーラで一瞬息が止まりました。椅子の側までゆっくり歩き、会場に向かって深いお辞儀。椅子に腰掛け、歌い始めたのですが、マイクの準備が悪かったのか、ティロ様の声がほとんど聴こえません。2番の歌詞からようやく普通に聴こえるようにセットされて一安心。しかしそんなことどうでもいいほど私は感動していました。私の目の前で歌っているという事実だけで十分でした。もちろん声が聴こえるようになってホッとしましたけどね(笑
驚くほどあっという間に時間は流れて行き、4曲目に私の大好きなStolzes Herz前奏が流れた時、思わず隣の友人に「大好きな曲!」と漏らしてしまいました(笑)囁くようなティロ様の歌声を聴いた時、思わず涙が流れました。今までどんな気持ちで自分が音楽を勉強してきたか、LACRIMOSAが自分にとってどんな存在だったか…色々な想いが頭を駆け巡りました。
その後、Lichtgestaltではちょっとしたサプライズがありました。後半のサビからティロ様が立ち上がって歌ったのです!そして、何度も繰り返される「Lichtgestalt, in deren Schatten ich mich drehe Wo!」という1フレーズを私の眼を見て歌ってくれたのです!その時の眼力は本当に凄まじいもので、吸い込まれそうな感覚に陥りました。それでも一緒に歌えたことは一生の思い出です。
これまた私の大好きな「Feuer」では会場が一体となって手を振ったり、他の曲ではティロ様がギターを弾いたり、一瞬一瞬が本当に貴重な瞬間でした。中でも印象的だったのは「Durch Nacht und Flut」での楽しそうなティロ様です。人の姿を見てあんなに幸せな気持ちになったのは初めてです。恐らく今後もないだろうと思うほどでした。本当に心の芯から暖まるような感覚でした。
名残惜しくも本編は終わり、1回目のアンコールへ。「Irgendein Arsch Ist Immer Unterwegs」が演奏されました。ここでも後半でティロ様が立ち上がり、また1フレーズ私を見て歌ってくれました!ずっと見ていても、いざ見つめられると、とんでもなく心臓が脈打ちます(笑)あれだけのオーラを持った人物には今後出逢わないだろうと思わせるほど。ちなみに、2回目のアンコールのDer Morgen Danachでも見つめられましたが、結局慣れないままでした(笑
最後の「Copycat」では立ちっぱなしで歌ってくれました!私は普段のライヴでは絶対に一緒に歌ったりはしないのですが、最後の最後ということもあってか、自分でも驚くほど大声で歌いました。この曲はドイツ語ではなく英語ですから、ある程度歌えますし(笑
ライヴの後はついに待ちに待った握手会!私は友人と一緒に行くことを希望したため、後ろの方にまわされました。順番が近付くにつれ、今までに感じたことのない緊張。
握手会にいたのはティロ様とアンヌ夫婦、ギターのJP、ベースのイェンスでした。ライヴを終えたメンバーはとてもフレンドリーで、さっきまであんなライヴをしていたとは思えない明るい雰囲気。私はティロ様にお手紙を書き、通訳さんに読んで頂きました。内容は割愛させて頂きますが、ティロ様は驚きの表情からにっこり笑顔で頷いてくれました。
また、ティロ様に聴いて頂こうと、自分の携帯電話にある動画を録っていました。それは「Feuerzug」のピアノパートを録ったものです。それをティロ様にお聴かせしました。この日一番の緊張です。なんせ作曲者本人き聴いて頂くのですから。ベートーヴェンにベートーヴェンのソナタを聴いてもらうようなもんです。そりゃ緊張でしょ~(笑)ドキドキして待っていると、ティロ様が「Wow!Cool!」と裏声で言ってくれました。もうこの時は天にも昇る気持ちでした。今まで音楽やってきてよかった、この瞬間のために音楽やってきたんだって本気で思いました。
その後は一緒に写真を。ティロ様とアンヌに挟まれて。一生大切にする写真です。
撮影後、なんとティロ様が声をかけてくれました!英語でしたが、いつか一緒にやろう!って!リップサービスでしょうが、この言葉は一生私の支えとなるでしょう。握手しながらでしたが、いつか一緒にやろうと言ってさらにグッと握ってくれた感覚は忘れられません。
ティロ様の素晴らしいアーティストとしての面と、人間らしい一面に触れることが出来た、本当に筆舌に尽くしがたい経験でした。家に着くまで手にはティロ様の香水の匂いがしていました(笑
私はこの先もきっと音楽を続けていくと思います。もちろんやることは全然違いますし、ティロ様の足元にも及びませんが、いつかまた会った時に、胸を張って音楽やってますと言えるように。
感情的になりすぎて駄文になってしまいました。まぁそれだけ素晴らしい思い出になったということで(笑
じゃバイバイ(^-^)/