外来で診察とマルク(骨髄穿刺)を受けてきました。
主治医がわたしのお尻にブスッと針を刺しながら優し気な声で言います。
「痛かったら言ってくださいね~」(ニコリ)
(えっ~マルクが無痛の人なんているのぉ)
皮膚表面の麻酔、骨の麻酔、骨髄を引っ張り出す衝撃×2・・・・・・と痛みが走ること4回。
失敗すればさらに回数を重ねます。
わたしは痛みに強い方ですが、痛みに弱ければ(男性に多い)「ギャッー」と叫ぶ人もいます。
同じ治療を受けているHさんは、マルクやルンバール(腰椎穿刺・髄注)のたびに「痛ーい!」と泣き叫んで暴れます。
看護師さん数人に体を押さえつけられます。
若い医師はHさんの趣味や家族の話をふって気持ちを逸らせようとするのですがむしろ逆効果。
そこでベテラン医師が登場し「はい鎮静剤落として」「Hさん行くよ」と容赦なく処置されるのです。
ちょっとかわいそうですが、終わるとケロリとして
「わたし騒ぎすぎかなぁ~。アハハ」
と笑っています。
痛いと言ってもどうにか乗り切れるものです
◆◇◆◇◆◇
病院で何時間も待つのはお馴染みの件。
大学病院の広い待合室で、本を読むことがささやかな楽しみです。
坂口安吾を持っていきました。
「諸君、彼は禿頭である。然り、彼は禿頭である。禿頭以外の何物でも、断じてこれある筈はない。彼は鬘(かつら)を以て之の隠蔽(いんぺい)をなしおるのである。ああこれ実に何たる滑稽! 然り何たる滑稽である。ああ何たる滑稽である。」
(『桜の森の満開の下・白痴』「風博士」より/坂口安吾著/岩波文庫)
(いまのわたしの姿そのものじゃないの)
「彼」を「わたし」に置き換えて読むと、あまりに直球すぎて何たる滑稽か! と笑いがこみあげてきます
こっそり笑いをかみ殺していると、ある年配の方の大声が聞こえてきました。
おじいさん 「ガソリンスタンドじゃねーよ、電気スタンドだよ。ガハハハ! 」
看護師 「・・・・・・。
はいっ。じゃあこちらでお待ちくださーい」
なんか今、ダジャレ的なものがスッと打ち消されたような気が・・・・・・。
看護師がその場を離れると、おじいさんの哀愁に満ちた背中がポツンと取り残されていました。
「然り何たる滑稽である。」
世の中は今日も笑いと悲しみに溢れているな、と思いました。
病気になってから特に笑いを求めています[E:shine]
『1円を笑うものは10円で10回笑える』
っていうのを見ました。
ちょっとお得感ない?
少しずつよい方へ進んでいますね。急がないでゆっくりゆっくり(*^^*)
10円で10回笑えるの?!
すごいです[E:shine]
笑いに前のめりになりたいです[E:note]
1円玉に笑われちゃうの!すごく可愛いユーモアですね[E:note]