現在、大学病院の血液内科へは、6週間に一度通院している。
採血は3本。
移植から1年半たったからと、あやうく骨髄穿刺の予定を組まれるところだった。
でも、調子が良いので1年に1回のペースでいいかということになった。
ジフテリア・百日咳・破傷風の3種混合ワクチンの注射を打った。
このワクチンは3回打たなければならないらしい。
移植後の患者は免疫がリセットされているので、他にも色々なワクチンの接種が望ましいとされている。
主治医に、「先月から近所の病院で副鼻腔炎の治療を始めていること」「これは3年くらい前からの慢性のものであったこと」を伝えた。
「え?! 本当ですか?!」
先生はとても焦って、移植直前のCT画像を探し始めた。
なぜそんなに焦るのかな?
わたしは最初は意味がわからなかったけど、移植前の精密検査で副鼻腔炎が発見できなかったことは大変なミスだったらしい。
技師さんの所見には問題ないと書かれていたが、CT画像をよく見ると、顔面の左目の下のあたりがモヤモヤと白っぽくなっていた。
「本当だ。すごくひどいというわけではないけど、水がたまってる……これは、すみませんでした」
先生が頭を下げた。
当時の主治医は違う人だったし、チームのメンバーも変わっているから、本当はいまの主治医の先生が謝ることではないんだけれど。
一生懸命診てくれて、信頼のおける先生だと思う。
さて、わたしが本当の意味で事の重大さに気づいたのは、家に帰って夫に話してからだった。
治療中、何度もわたしが重い感染症になったのは、副鼻腔炎が原因だったかもしれない。
副鼻腔炎はカビ菌の一種だから、移植前には絶対に治しておかなくてはいけないものだった。
「見つかっていたら抗生剤を飲んでる余裕はないから、即手術だっただろうね。しかも菌の特定のために、検査でも切られただろうね」
夫が怖いことを言った。
「でも、カビ菌を体内に持ちながら、白血球も免疫力もない状態で生き残ったんだから、すごい生命力だよね~」
まっ、そういうことだよね~。
終わり良ければすべて良しっと。
とりあえず、うなぎをモリモリ食べて、しじみ汁を飲んで、この夏も乗り切ろう
本当に蒸し暑いですね[E:coldsweats01]
そろそろランニングしたいのですが、炎天下を走るのは大変そうです[E:sweat01]