「5年前には予想もしていなかった治療法ができている」
講演会にて、大野伸広先生(関東労災病院)の言葉です。
近年、飛躍的に進んでいるのは、免疫療法と人工知能(AI)による治療法。
AIが白血病を治した例もあり、いつか人間ではなくロボットが講演するようになるかも、とまでおっしゃっていました。
免疫療法は、患者のゲノム情報(どの遺伝子がよく、どの遺伝子が悪さをしているか)を調べ、がんをやっつけるように細胞を改造して体内に戻す、という治療法。これなら正常な細胞を傷つけずにすみます。
慢性の白血病に関しては、慢性期であれば薬(第3世代ポナチニブ)で治ってしまうとか。
最近は断薬しても平気な人もいるようです。
他、骨髄異形成症候群(MDS)と再生不良性貧血についての講演も聴講。
血液疾患に関しては、かなり希望が持てる時代になりました。
しかし、まだまだ移植が必要な場合も多いです。
移植は死と隣り合わせの一発勝負、予後に障害を負う可能性も高い。
最近、移植経験患者さんと会う機会があるのですが、程度の違いはあれど、皆さん何かしら副作用に悩まされています。
私と会った人は「すごい元気そう」と思われるでしょう。
たしかに私は、移植をしたとは信じられないくらい元気です。
現在、痛み止め(帯状疱疹)は毎日飲んでいますが、ステロイドや免疫抑制剤など強い薬は服用しておらず、車いすが必要などの障害はありません。
免疫に関しては、麻疹などのワクチンを接種しましたが抗体は作れませんでした。ですが、おたふくかぜなどに罹っている人と接触しなければ大丈夫でしょう。
骨髄バンクの活動で、闘病中の患者さん本人やご家族と会うことがあります。
「移植しかない」と告げられ、不安や心配、絶望の中にいる人たち。
私が元患者で移植経験者であることを告げると、すがるような目で私を見ます。
私という一個の人間を通して、希望の光を見出そうとしているかのようです。
この活動のあとは、得体のしれない疲れがどっと押し寄せます。
本当は「元患者」などとは言いたくない。
それに、ボランティア仲間から「あなた患者?」と、ぶしつけな質問を投げられるのもうんざりです。
でも、絶対に意味のあることだと思い、心のバランスをとりながら活動しています。
いつか骨髄バンクを必要としない未来が来ると信じています。
それまでは、どうかドナー登録にご協力をお願いします。
講演会にて、大野伸広先生(関東労災病院)の言葉です。
近年、飛躍的に進んでいるのは、免疫療法と人工知能(AI)による治療法。
AIが白血病を治した例もあり、いつか人間ではなくロボットが講演するようになるかも、とまでおっしゃっていました。
免疫療法は、患者のゲノム情報(どの遺伝子がよく、どの遺伝子が悪さをしているか)を調べ、がんをやっつけるように細胞を改造して体内に戻す、という治療法。これなら正常な細胞を傷つけずにすみます。
慢性の白血病に関しては、慢性期であれば薬(第3世代ポナチニブ)で治ってしまうとか。
最近は断薬しても平気な人もいるようです。
他、骨髄異形成症候群(MDS)と再生不良性貧血についての講演も聴講。
血液疾患に関しては、かなり希望が持てる時代になりました。
しかし、まだまだ移植が必要な場合も多いです。
移植は死と隣り合わせの一発勝負、予後に障害を負う可能性も高い。
最近、移植経験患者さんと会う機会があるのですが、程度の違いはあれど、皆さん何かしら副作用に悩まされています。
私と会った人は「すごい元気そう」と思われるでしょう。
たしかに私は、移植をしたとは信じられないくらい元気です。
現在、痛み止め(帯状疱疹)は毎日飲んでいますが、ステロイドや免疫抑制剤など強い薬は服用しておらず、車いすが必要などの障害はありません。
免疫に関しては、麻疹などのワクチンを接種しましたが抗体は作れませんでした。ですが、おたふくかぜなどに罹っている人と接触しなければ大丈夫でしょう。
骨髄バンクの活動で、闘病中の患者さん本人やご家族と会うことがあります。
「移植しかない」と告げられ、不安や心配、絶望の中にいる人たち。
私が元患者で移植経験者であることを告げると、すがるような目で私を見ます。
私という一個の人間を通して、希望の光を見出そうとしているかのようです。
この活動のあとは、得体のしれない疲れがどっと押し寄せます。
本当は「元患者」などとは言いたくない。
それに、ボランティア仲間から「あなた患者?」と、ぶしつけな質問を投げられるのもうんざりです。
でも、絶対に意味のあることだと思い、心のバランスをとりながら活動しています。
いつか骨髄バンクを必要としない未来が来ると信じています。
それまでは、どうかドナー登録にご協力をお願いします。
無理せずぼちぼちやっていきます