北方稜線といえば剣岳… ずっと前から歩いてみたかった。
大阪、京都方面から夜行で富山へのアプローチは、高速バスが安くて快適。ＪＲバスと阪急があるが、ＪＲでは、地鉄の始発に間に合わないので１時間早く着く阪急が良い。
地鉄の車窓から、薬師岳～剣岳～毛勝三山の山塊が見えてくる。今日中に三ノ窓まで行く予定だけれど、三ノ窓はあそこらへんか？北方稜線に目を奪われながら緊張感が高まってくる。
雷鳥沢へは、みくりが池から、地獄谷を経由するのが意外と近道かもしれない。
新室堂乗越からの展望コースを登る。これまたコースタイムも同じくらいで景色も良い。一ノ越ごしに槍ケ岳が見えてきた。
別山乗越でゆっくり休憩して食料を胃にほおりこむ。ここまでくると剣岳の存在感もかなりどっしりとしたものになってくる。それにしても、秋晴れとはこのことかというぐらいの晴天で後立山の峰々もはっきり見える。白馬三山に朝日岳をこんなにはっきり見たことはない。それにかなり近くに見える、明日は雨か？
剣御前をかるく巻いて、黒ゆりのコルへトラバース。一服剣へは尾根づたいに行く。
前剣ののぼりの途中にある大岩、なんてことないところだけどよく転落事故のあるところ。それも帰りに多い。剣を登ってきたという、満足感と、もうすぐ山小屋等いうこともあって、緊張の糸が弛みがちで、つい足を滑らせてしまう… 危険なところだ。
前剣まで来ると山頂も間近な気がする。でも、個人的には、すぐ後にある前剣の門が難所。左右谷底まですっぱり切れ落ちた橋を綱渡りのように越えトラバース地点にとりつく。足元がしっかりしているし、ホールドもしっかりしているけど、スパッとスパッとうーんと下まで切れているのが恐い。
カニの縦這い、手ホールド足ホールドもしっかりしているのでどおってことない、でも、落ちたら死にます。
3時頃山頂に到着…日も陰り出しているし、三ノ窓まで行けるのやろうか？
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