まったく無事と思っていたが
全バラにもっていき
点検・清掃・・・と
やっていくと・・・・
ありゃあああ
表示器へのケーブルが
ぼこぼこ
だったそうで・・・
このケーブルを触るところまで
全バラにすることは、
普通、素人ではできない。
なので、修理屋さんの作業と思われるが
修理屋さんとしては経験が浅いのだろう。
そのあたりの関連作業には
特殊な工具が必要になってくる。
当然、そんな治具を高橋は作る。
ところが、
特殊な工具を作ろうともせず
売っているわけはなく
何か、無理やり手持ちの工具で
装着したのだろう。
ぼこぼこ、よれよれ・・・
いわゆる パワーレスポンスで
治したのだろう(治したとは言わないが)
修理するために、
特殊な治具が必要になることは多い。
一般的に多用されるものは
工場で生産されるけど
(例えば 釘抜とか)
ほとんどの人が必要としないものは
自分で作るしかない。
その治具が大がかり?になってくると
憧れのAudio バランス入力ラインアンプ (fc2.com)
今回はバランス入力ラインアンプの作成です。
1年位前にWADIA9のオーバーホールを行った時にWADIA9のバランス出力をLUXMAN L-580のバランス入力へ繋いで音出しをしようとしましたが
ハムが載り音出し確認どころでは有りませんでした。
色々と調べるとまずはL-580のバランス入力がコールド側を抵抗で落とすと言った簡易回路である事が判りました。
ただこの事でハムが載るのはおかしいのでさらに調査を行うとWADIA9のバランス出力の3番ピンをWADIA内でGNDに落としていない事がわかりました。
この事によりL-580側は信号は来ているけれどGNDが繋がっていない状態になっていました。
ハム発生の原因はバランスコネクタの結線が仕様の通りに作られていない事ですね。
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WADIA9とL580を正常に動かすための治具といえるわけです。
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修理屋さんというのは
本当に、いろんなことに精通してないと
却って「壊す」ことになるわけです。
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その機器のための個別の治具を作って
メンテナンスする
と、いうことはざらにあり
高橋の工具箱には
「なんじゃ、こりゃ見たこともないぞ」
と、いう工具が入っています。
修理する方は
どうすれば安全に健全に
きちんと修理できるかを考えたら
既成の修理工具(道具)だけでは
賄いきれない。
と、いうことを考えてほしいのですね。
なんの機器の時だったか
機器じゃなかったかもしれませんが
ラジオペンチの先を
5mmくらいの幅に削って
厚みも3mmくらいにして
鳥のくちばしみたいにして使っていたのを見たことがあります。
そういう風に、
もともとあるものを工夫するにしても
それを削る道具や技術も必要になってくるということです。
基本は
その機器を
元通りに修復すること。
そのために
どうすればよいかえお考えること。
その機器を痛めつけてはいけないのです。
修理する知識はあっても
機器を保護する計らいがなければ
哀しい結末を迎えることになる。
黙っていてくれれば
済むことかもしれませんが
例えば オーナー様
二度とそこに頼まないだろうし
知人友人音友に
あそこには、依頼するなよ
と、伝え
それが伝播したら・・・・
結局
誠意が足りなければ
「実」にならない。
そういう厳しい世界なんだということ
先々を考えたら
ーどうにか健全に処置できないかー
と、治具ひとつ 工夫して済むことなら
こんな、ありがたい味方はいないと思うんだけど・・・
どこか、手間暇 時間 知恵を絞る
を、惜しんでしまう風潮があるのかもしれない。
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