お~~~い♪と呼ばれたので
行ってきた。
「これ、この音」
ああ・・・
久しぶりにハーマン・カードンの真空管アンプに
WADIA6LTDーblueを繋いでみたという。
うむ。
まず、最初に出てきた言葉。
「ハーマンは自然な音がでるね」
だったが、
代理の中で、思う事がある。
それは、以前、WDIA6LTD(プロト)で聴いた時は
真空管アンプの音が・・・・
どういえば、誤解されないだろうか・・・
なにかしら「作り物っぽい」というか・・
確かに、ハーマンは癖のないタイプであると
高橋が、いろいろと説明してくれていたが・・・
だが、
やはり、思う。
以前、WDIA6LTD(プロト)で聴いた時は・・と。
そして、思い至る。
あ、blueで聴いてるからだ。
と。
元の音源の違いだ。
blueは非常に緻密になり、
かつ、LTD施工で、音の構築が繊細・立体になっている。
雑味が一掃されると、
真空管での響きもレベルが上がる。
が・・・。
正直に言った。
細かな音の分離?粒立ちが真空管のビブラートに消されて
音空間の断片がみえない。(断面図というか、CTスキャンのようなwww)
そして、やはり、低域がどーんとおちこまないし
空間の前後。奥行きが目減りする。無い?
はっきり、高橋に告げるともうしわけないようで
迷ったが、
そこは、高橋。わかっているというか・・・
「音のひとつひとつが、きれいに輪郭をもたないから、
トランジスターアンプで聞いた時のような
明確な音がでてこない。
が、音は柔らかく、のびやかで、耳障りがよいので
観賞用には適している」
そのとおりであるけど・・・
だけど、まあ、いわば、エコーをかけて歌っているような
そんな違和感がある。
しばらく、かんがえていた高橋だった。
「それは、サイテーション16の音が良いからだ」
と、いう。
サイテーション16の中味を全部やりかえて、
当方と同じ内容にしたら、
(原価で)50万円はかかる。という。
そして、おそらく、ここまでの細かな作業は
アンプ屋さんでも嫌がるだろう。
「わしも、いやじゃ。自分の仕事の分だからするだけで・・」
と、笑っていたが
この事細かな変更は、
あくまでも、CDPの音を率直に抽出・伝達・表現することを目的につくっていて
そこらのアンプでは、出せない音をだす。
ともいう。
そのアンプでWADIA6LTD-blueをきけば、
その音の細やかさなど、
表現されていて
逆にCDにはそれほどの情報が入っていて
素のCDPがそれをまともに解析できない。
と、いう言い方になるわけだけど、
CDPが良くなっても
アンプのほうが、素直に伝達する能力が薄く成れば
この輪郭の立った細やかな表現は見えなくなる。
そのためのサイテーション16の変更だったが
それが、逆に
真空管アンプの音を
細やかさがない、輪郭がたっていない。と
いう風に、気が付かせてしまうんだ。
と、言う意味合いのことをいっていた。
緻密さをきくならトランジスターアンプ
観賞用なら真空管アンプ
と、いう言い方をするが、
実際、ここまでのシステムをきいてしまうと
・・・・・
と、思っていると、
階下から、
あれ?真空管アンプに換えた?とおもうような
響きが聞こえてくる。
いけば、トラ&blueのまま。
音が緻密になった分、響きが増して
夜更けにはよく音が通るのだろう。
あと、blueもこなれてきて
少し前はきついなあと思った音に響きが良く乗るようになってきている。
このあたりを思うと、先に書いた
どこまで伸びしろがあるか
に、つうじるのだが
伸びしろが叶った機器を
さらにどこまで、事細かに抽出できるか。
伝達できるかも大きな「音の要素」だと思う。
メーカーでは、コストダウンを図る。
いつだったか、
トラアンプと真空管アンプ
どっちが良いかみたいな論議についても
そこを高橋は言っていた。
真空管アンプは自分で作る人が多く
最高の素材を吟味して作っていくことが可能。
だが、トラアンプをとことん改造?改善?したものはなく
およそ、メーカーのお仕着せのコストダウン部分があるもの。
極端な言い方だが
中味は月とすっぽんみたいな状態で
どっちが良いかなど、論議できるものではない。
できるとするなら、
とことん、作り上げた両者であろう。
土俵がちがうというかwww
なるほど、と、思いながら聞いていたが
今、こうやってblueでききくらべてみると
両方の個性が歴然と違い、
さらに、論議するのは
愚の骨張
と、思う。
あくまでも、好みの問題であるが、
真空管アンプはすばらしいといいきってしまうには
やはり、比べられたトラアンプの性能(伸びしろ)は引き出しきれていない。
と、いう片手落ちであることだけは
理解されたいと思う。
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