Training camp of the monster who bites
さっきまで大人しかった犬が突然狂ったように暴れだし、
まるでジキルとハイドの様な性質の二面性を持って激しい攻撃性を
示す...こんな話を聞いたことは?
一般的には突然攻撃してくる犬を
「社会性が身についていない」「攻撃性が強い」「激怒症候群」
のどれかに判断するのは難しいと思います。
また獣医師でも犬の行動についてよく知らなかったり、普段の犬の状態
について問診がうまく出来なければ、診断は難しいかもしれません。
逆に症状についてよく知らないと、ただの優勢行動を「激怒症候群」と
誤診することもあります。
犬の幼稚園 Buddy Dogではこのような症例が多く、獣医師と連携した
ケーススタディを通して正しい診断ができるようになったと思います。
マロンちゃんの場合は
いわゆる「レージ・シンドローム:激怒症候群」という疾患です。
レージ(Rage)とは「激怒する」という意味。
激怒症候群による著しい攻撃性の犠牲になった人や犬は少なくない。
この疾患は優勢行動による攻撃性と単純に診断されることが多いため、
飼主の認識すらも低く、しかし優勢行動とは決定的な違いがある。
犬が攻撃性を見せる場合、交感神経の刺激により、犬の外見な変化が
現れるが、レージ・シンドロームの場合には、典型的な威嚇のシグナル
である「歯を剥き出す」ことや「低く唸る」のステップを省略して
いきなり最終攻撃にかかり、相手が悲鳴を上げて逃げ出そうとしても
攻撃は止まない。
何かに取り憑かれたように。
この疾患は癲癇症状の一部ともいわれ、興奮がピークに達し、
そして電源が切れたかのように大人しくなる。
悪夢のような状態が定期的に繰り返されることです。
なぜそのようなことになるか?
これはまた外見からは見て取れない脳神経の話です。
脳にはセロトニンという脳内刺激伝達物質があります。
通称「幸せホルモン」のひとつと呼ばれているこの物質が、
通常ならば脳の興奮を鎮める作用があるのだが、攻撃性の強い個体には
この物質が脳内に不足しているということらしい。
激怒症候群に罹った犬に獣医師がしてやれるのは、
せいぜい攻撃性を鎮めるためにセロトニンを投与することくらい。
しかしそれはただの対処療法であって、根本的な問題は解決されない。
仔犬の頃から攻撃性を示し、ストレスの多い生活を通して後年には
激怒症候群に発展するケースも多いことから、唯一の予防策は
激怒症候群の引き金となるストレスを出来る限り軽減することです。
飼主がストレスの多い生活を送っていると、犬はその影響を受けて
精神不安定に陥り、攻撃的になることもあります。
せっかく犬と暮らしているのだから、ゆったりとした気持ちで
飼主・犬相互に癒し合いたいものです。
「トレーナーに任せればどんな犬でもおりこうでいい犬になる」と
思っていらっしゃるのならば、それは大きな間違い。
トレーナーのしつけはあくまでも犬とトレーナーとの関係であり、
ご家族と愛犬との関係まではそのしつけの範疇にはありません。
トレーナーの前ではいい犬なのに、家族の前では手を焼いてしまう、
という話は犬の幼稚園 Buddy Dogでよく聞きます。
愛犬のしつけはご自身の手でなさることをおすすめします。
その際にプロのアドバイスはとても有効だと思います。
愛犬と一緒にお勉強なさるつもりで取り掛かられると良いと思います。
犬達は犬幼稚園 Buddy Dogで仲良くじゃれあったり、時にはおもちゃを取り合ってみたり・・
遊び疲れて寄り添って眠っていたり・・愛くるしい表情をいっぱい見せてくれます。
その姿は本当に純粋で愛しい程です。
『犬の社会性』を身につけることが、将来に良い子になる秘訣。
「三つ子の魂百までも」は、人間も犬も一緒なんですね。
【犬幼稚園 Buddy Dog】
愛犬は我々の生活の重要なファクターとして、身近な存在となっています。
しかし、社会性不足のため問題行動犬も多数、それを解決するための犬幼稚園!!
“人と愛犬の幸せなライフスタイルを提案”する犬幼稚園 Buddy Dog
入園・ペットホテル見学会の予定