人が感動する姿

毎年、年に一度の営業マン向けの研修のお手伝いをさせていただいている。
これまで毎年感動することが多かったが、4回目の今年は、例年より落ち着いて観ることができた。

ある営業の幹部は、自分一人で数字の責任をもって、部下は辞める、数字は追わなければならない、いろいろな板ばさみで苦しかっただろうと想像する。
研修を振り返っているうちに、嗚咽が出てこられていた。
ずっと溜め込んでいた、いろいろな思いが走馬灯のように巡ってきて、感情がほとばしってきたのだろう。

黙って見守るしかなく、その彼の気持ちをコーチングで軽くすることも出来ず、サポートする自分の未熟さを味わう。

人が感動して涙する姿は崇高だ。
感情にまみれて、嗚咽と涙で、清浄に流されていくような、そんな自然な姿のようだ。

感動する感情、出会い、人との交差、ないまぜに感じる言葉に出来ない感情を、感動と呼ぶのかなあ。

人はどれだけ感動することができるかで、幸せの感度をはかることができるかと自分は思う。
感謝