バブル絶好調時代だったが、それも翳りが出てきた。
新規開発プロジェクトばかりの仕事なので、納期が遅れる。
予想もつかない難題が立ちはだかり、他の制作チームに疲労で倒れる方が多くなってきた。それでも進めなければならない制作。資金繰り上、前金はとっくにもらっているだろうから、納品しないと残りの億に近い制作費はいただけない。
そして、私の制作チームがのほほんとしているわけにはいかず、急遽ゲーム企画が浮上した。シナリオは私だ。
ラフを書き進めているうちに、社長が感動して涙するシーンを入れろと言う。
私はゲームをしながら涙する経験が無かったので、なかなか書けなくて、主人公が瀕死な状況になることを設定すると、思い入れの高いゲーマーの技術者は、主人公を死の方向に触れることは、許せないという。
そのハザマで、ゆれて、そのゲーム企画は空中分解した。
社長も資金繰りで疲れていた。
当時、私はその会社のその有力ゲーマーの技術者と事実婚をしていた。
二人で会社を辞めることにした。
会社のためにずっと仕事をしたかったのだが、会社内の雰囲気は、ギスギスしていて、皆の心身がおかしくなっていく方向に進んでいた。
納期が遅くなった制作チームは、私たち別チームに協力を得たかっただろうが、その予算や守秘義務の縛りもあって、手伝うことが出来なかった。
私がずっと継続して遂行してきたプロジェクトが区切りがついたところで、今の状況でわたしたちに何ができるだろうかと考えて、会社を辞めることにした。
これに対して、おぼれかかった船を下りることにたして、罪の意識がなかったとは言えない。しかし、自分たちも心身ともに疲労していた。
東京都内の優良住宅地の借家を引越し、都内だが山奥のアパートに、あこがれの家庭菜園をしながら少しのんびりする生活を選んだ。
その際、事実婚の夫は、子供を作って入籍をしたかったようだが、私は自分の姓を守りたくて、頑なに自我を張った。これが、後に離婚することになる付箋だということに気付いたのは、後の祭りだった。
その事実婚の夫には、このような理由で入籍できず、自分の姓を守り抜くと意思表明していたが、その夫は、それでも良いからと、一緒になってから子供ができれば何とか理解してもらえると思ったのだろう。私としては、自分の意思を汲んでくれていると思ってしまったので、そこで履き違えているわけだ。
1年、その自然豊かな土地で、山登りをし、畑を耕し野菜を作り、泳いだり新鮮か気持ちでゲームをしたり、豊かな時間を過ごした。事実婚の夫は、フリーの仕事を見つけて仕事に通っていた。
夫を待ちながら家事をして、専業主婦の真似事をして、この際、小説でも書いてみればというアドバイスも自信がなく、小説を書けず、新しい仕事の企画などを書き散らすようになった。
すると北海道のある会社から、二人で一緒に仕事をしに来ないかという話が出て、そのプロデューサーはとても良い方だったので、話に乗ることになった。
それで今から13年前の春に、北海道に上陸したのだった。
北海道での生活や仕事振りは明日へ。
感謝
新規開発プロジェクトばかりの仕事なので、納期が遅れる。
予想もつかない難題が立ちはだかり、他の制作チームに疲労で倒れる方が多くなってきた。それでも進めなければならない制作。資金繰り上、前金はとっくにもらっているだろうから、納品しないと残りの億に近い制作費はいただけない。
そして、私の制作チームがのほほんとしているわけにはいかず、急遽ゲーム企画が浮上した。シナリオは私だ。
ラフを書き進めているうちに、社長が感動して涙するシーンを入れろと言う。
私はゲームをしながら涙する経験が無かったので、なかなか書けなくて、主人公が瀕死な状況になることを設定すると、思い入れの高いゲーマーの技術者は、主人公を死の方向に触れることは、許せないという。
そのハザマで、ゆれて、そのゲーム企画は空中分解した。
社長も資金繰りで疲れていた。
当時、私はその会社のその有力ゲーマーの技術者と事実婚をしていた。
二人で会社を辞めることにした。
会社のためにずっと仕事をしたかったのだが、会社内の雰囲気は、ギスギスしていて、皆の心身がおかしくなっていく方向に進んでいた。
納期が遅くなった制作チームは、私たち別チームに協力を得たかっただろうが、その予算や守秘義務の縛りもあって、手伝うことが出来なかった。
私がずっと継続して遂行してきたプロジェクトが区切りがついたところで、今の状況でわたしたちに何ができるだろうかと考えて、会社を辞めることにした。
これに対して、おぼれかかった船を下りることにたして、罪の意識がなかったとは言えない。しかし、自分たちも心身ともに疲労していた。
東京都内の優良住宅地の借家を引越し、都内だが山奥のアパートに、あこがれの家庭菜園をしながら少しのんびりする生活を選んだ。
その際、事実婚の夫は、子供を作って入籍をしたかったようだが、私は自分の姓を守りたくて、頑なに自我を張った。これが、後に離婚することになる付箋だということに気付いたのは、後の祭りだった。
その事実婚の夫には、このような理由で入籍できず、自分の姓を守り抜くと意思表明していたが、その夫は、それでも良いからと、一緒になってから子供ができれば何とか理解してもらえると思ったのだろう。私としては、自分の意思を汲んでくれていると思ってしまったので、そこで履き違えているわけだ。
1年、その自然豊かな土地で、山登りをし、畑を耕し野菜を作り、泳いだり新鮮か気持ちでゲームをしたり、豊かな時間を過ごした。事実婚の夫は、フリーの仕事を見つけて仕事に通っていた。
夫を待ちながら家事をして、専業主婦の真似事をして、この際、小説でも書いてみればというアドバイスも自信がなく、小説を書けず、新しい仕事の企画などを書き散らすようになった。
すると北海道のある会社から、二人で一緒に仕事をしに来ないかという話が出て、そのプロデューサーはとても良い方だったので、話に乗ることになった。
それで今から13年前の春に、北海道に上陸したのだった。
北海道での生活や仕事振りは明日へ。
感謝
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