東日本大震災の汚染地域で
古老がぽつりと吐き出した言葉
「神も仏もねぇべ」
神の正義の教義が空しく思われました。
論理や実存、善や悪の彼岸にある
出来事だったからです。
資本主義の時代、
自由競争のルールが
幅を利かせてきました。
努力により勝者が決まり
敗者もまたチャレンジすればいい世の中。
しかしその資本主義社会は極限の状況を呈し、
金融危機や失業、自殺者やうつ病患者を生んでいます。
「すみません」という言葉を残し自殺する人。
東日本大震災によりその社会の限界がみえ、
市場経済への信頼が揺らぎ始めています。
姜尚中『続・悩む力』集英社新書より要約
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