ジャジャーン!!約束通り、今日はこの本を紹介するだす~~~
そう。これは前に書いたように、キッシュを作るようになったきっかけの本。
「ちょっとなまいきなCOOK BOOK」。
見ればわかると思うけど、すごい古いしヨレヨレ・・・・
無理もない、これは私が高校生の時に買った本で、それ以来いつも手元にあったちゅうか。。。
久々に開いたら、結構もうヤバイよ。綴じる糊がはがれてきてて、この分じゃぁいつバラバラになってもおかしくない。
焼けてページは真っ黄色だし、大事に扱わなくっちゃ。でも、おかしいよね。
これが、裏表紙。
こういう何十年にもわたって愛用してる本に限って、ペーパーバックみたいなちゃちな作り。
無理もない。ギャルズライフ・シリーズって・・・・(笑)当時のティーン雑誌の別冊的扱いの本じゃぁなかったかしらん。
ちょっと豪華なふろくみたい。そもそもが、長期保存用に作られてないんだわ。
作りはちゃちやけど、中身は結構本格的よ。ルウからではなく、スパイスから作るココナッツカレー、キーマカレー。
イーストを発酵させて土台から作るアンチョビ・ピザ。ライ麦パンとガーリックバターを使ったポーチドエッグ・サンド・・・・
クランベリーやペパーミントを使ったゼリー、ババロア。パンプキンパイ・・・
今では別に普通だけど、当時はハイカラこの上なくて、これが高校生向けちゅうところが画期的やった。ような気が・・・
そう。ターゲットは、彼のためにちょっと洒落た料理を作りたい女の子。
デートやパーティーのとき、またプレゼントに作ってあげたい料理とか。
アーンド、晴れてウェディングベルを鳴らし、憧れのスイートホームで作りたい料理も載ってる。
今も昔も変わらぬ女子の夢・・・それが詰まってる本なんざんすよ。
(ナーンて言ったら、今の子なら怒ったりすんのかしら)
かく言う私も、これを見て将来のダンナ様、新婚家庭に夢を馳せた。
高校生の時に買ったコレを、ともに携え大学入学のため上京・・・。
そして今の夫と結婚し、新婚時代はこれを見て料理を作った。
実際、この中のキッシュは、もう四半世紀にわたるウチの定番料理になってしまったよ。
まぁナー、ここまで書いてきてみたら「あの頃の夢をかなえた」って言えるんだろうけどさ。
実際の結婚生活は、この本にあるがままスイートとはいかない。
そりゃぁ、なぁ。大人の世界にゃイロイロでやんす。あの頃には想像もしなかったコトも、ゴニョゴニョゴニョ。(笑)
ま。高校生くらいの少女っちゃぁ他愛のないモンやね。書いてある文句は、今見れば結構恥ずかしい。
しかし、この本よ。中身を見てもらえばわかるとおり、料理の写真が無いのよね。
ざっくりしたタッチのイラストが添えてあるだけで、実際のイメージがつかみにくいことこの上ない。
まともな料理本であればもちろん、ネットのレシピサイトでもあり得ぬ。今じゃぁまったく考えられないコト・・・
でも、だからこそよけいに?料理に対する想像が膨らんで、そこが私は好きだったなぁ。
「これはどんな料理なんだろう・・・」
写真が載ってたら、想像が入る余地が無いじゃない。
どんな料理かはわからないけど、とにかくウチの母が絶対につくらないような料理。それだけは確かで、眺めてるだけで満たされた。
こんな料理を作るような家庭が欲しい!!!っっって・・・・
切実な思いで、生まれ育った家を出て来た。(ような気がする)
だって実家には、いまだにオーブンが無いんやで。中高生、いや小学生だった頃から、どんだけ憧れてきたことか・・・
オーブンで焼いたお菓子や料理。
マザー・グースのちっちゃい頃から外国の話に親しんできた身にとっては、切実だったんよなぁ、、、
ウチの両親は一向に理解せんようやったが、そうよのぅ。。。
あの年代の人も、それから今の若い子にも、この気持ちはわからんのやろね。
真ん中のウチラの世代だけが知ってる憧れ。そうなんやねぇ・・・。
私も忘れかけてたけど・・・今も本棚の隅にあるこの本だけが、それを覚えて伝えてる。
今となっては数少ない、あの頃の名残り、でやーーーんした ♪
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