歴史と旅と少しのグルメ

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江戸歴史探訪(薩摩藩邸跡、勝・西郷会談)

2013年01月14日 | まち歩き

今日は寒い日ですね。
ここ群馬もみぞれ交じりの雪です。
毎日東京に通勤していますが、江戸時代は様々な歴史の舞台となった地です。
年月が過ぎ、大きく変わってしまっていますが、その痕跡を辿ることを少しずつやっていこうと思っています。
昨年11月、京都に行った際、幕末の歴史の舞台となった池田屋跡や坂本龍馬が暗殺された近江屋跡などをご紹介しました。
龍馬暗殺後、年が変わった1868年正月、幕府は鳥羽伏見の戦いで敗れ、15代将軍慶喜は江戸へわずかな供を連れて帰りました。
その後勢いを増した西郷隆盛を中心とした幕府軍は江戸へ向かい、幕府に全面降伏を申し入れます。
この西郷との交渉に当たったのは、勝海舟です。
この幕末の転換点となった勝・西郷会談が行われたのが、三田にあった薩摩藩蔵屋敷です。
当時は国許から船で運ばれる物資を荷上げし、保管していた場所で海に面していたそうです。勝海舟は、慶喜の助命嘆願、西郷は当初認めませんでしたが、最終的には水戸での謹慎でまとまり江戸城は無血開城されました。
その後、上野戦争、戊辰戦争などがあり、多くの尊い命が失われましたが、江戸を戦火から守ったのはその後の明治維新後の国家の創造に利したのは確かです。
また、鳥羽伏見の戦いの端緒となり、幕府に焼き討ちされた薩摩藩上屋敷跡も現在のNEC本社の地にありました。
当時の薩摩、幕府それぞれの思いがぶつかり(上屋敷焼き討ち)、合意した(蔵屋敷での会談江戸焼き討ち中止)2つの場所を散策でき、とても有意義な1日となりました。

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三田駅近くの薩摩藩蔵屋敷跡。勝・西郷会見の地。

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会談時の様子を表したプレート。

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薩摩藩邸紙屋敷跡。NEC本社の一画に建てられています。