ポエム 『静寂な進行』
じき薄暗い夜が明ける
辺りはしんと鎮まりかえってい
腹を満たした梟はこれから寝床につく
あの冷たい地面から
あの鬱蒼とした木立から立ち上がる靄
木の葉の陰に身を潜め
互いを温め合いながら寝入る小鳥たち
太陽の頭が近づいて来たらもう止まらない
辺りがみるみる明るみ始める
その速度は想像以上に速い
見ない者にはわからない
一体この世の誰が
あの太陽に逆らえるというんだ
どれだけ巨大かって事すらおざなりだ
この静寂の極限の中
太陽が音も立てずにやって来る
じわじわと
すうっと
凡ゆるものをも物ともせず
信仰する