すっかり介護日記になってしまった私のブログ。
在宅介護を始めて8ヶ月になる。
(途中、施設入所や病院生活はあったが)
何か人間らしいことを、と思い、100円ショップでドリルを沢山買ってきた。
子供みたいに無心に取り組んでいる。
夜中に何度もトイレに起こされ、睡眠不足が続いている。私自身の熱(たぶんリウマチ熱)と戦いながら、「もう、やめたい!」
という気持ちを押さえながら。
今朝、ショートステイのお迎えにホッとして、泣けてきた。
リセットしよう!
知り合いのお母様が、昨年亡くなられ、生前出版した歌集をお借りしています。
500首ある中から10首選んでみた。
野焼跡に芽ぶく蓬のみずみずし コートの衿立てわれは摘みをり
尋ね来し友の墓所は銀杏の樹
立ちてしづまる境内ふかく
風薫る五月二十八日手術受く
この日をわれの再生とせん
退院の決まりし朝 同室の友と
別れのコーヒーを飲む
帰宅するわれを迎ふる飼猫は
雨降る今日は軒下に待つ
病み上がりのわが手に重く大根の皮を剥きをり日溜りに出でて
亡き夫の書斎に入れば夕つ日は
机上を照らす主あるごとく
月淡く浮かぶ残暑の夕ぐれに
孫スキップして盆送りに行く
茗荷の葉に止りて動かぬ雨蛙
夕立つ風に共に揺れをり
わが家の航空写真に写りたる
われは小さく庭の草ひく
植物、猫や雨蛙、命を見つめる視点、亡くなった友や夫、無邪気な孫、航空写真に写る自分自身を丁寧に表現され、一連のドラマを見ているようです。
静かに生きていく美しさを感じました。ありがとうございました。
さて、私も70歳記念に出版しようと決めた詩集の原稿整理。
頓挫する前に入力開始。