ヒゲ生やすなら覚悟せよ！

今年から団塊世代の一斉退職が始まった。
彼らの願望は、ひげを伸ばしチョイ悪親父に
変身する事だそうな。

ひげ倶楽部だとかも結成され、ブームになりそうな勢いだそうだ。
中には１０数万もするひげ剃りアイテムも売れ行き好調とか。

しかし一寸待て！　諸君！
ひげを伸ばすなら、その結果生じる事柄はすべて自己責任ですぞ。
念の為申し上げる。

何を隠そう、実は小生、既に昨年の今頃リタイアして
ひげを伸ばした先人である。

小生も今の諸君と同じく、当初はレッドバトラー気取りで
密かにチョイ悪親父を目指していた。
（ブログにも書いたが…「ひげ日記」）

ところが、いざひげを伸ばしてみると
色々なことが解ってきた。

まずは伸ばしてよかった点（＋）
①気持ちが大きくなる（強くなる）
②少し大胆に行動できる
③外見も引き締まる
④うまくすれば紳士に見える
⑤飲み屋での会話の糸口にもなる
等々結構利点は多い。

だが、安心するのはまだ早い。
次は伸ばしてよくなかった点（－）
①毎日の手入れが大変
②形をうまく整えられないとイメージダウンになる
③顔付きにもよるがその筋の人と間違えられる
④汁や埃がつきやすい
⑤チョイ悪ならぬ意地悪爺になるおそれがある
⑥女性のひげ嫌いは依然多い
⑦肌に触ると痛いので嫌われる（奥方や彼女にくれぐれもご用心！）
等、取り止めもなく列挙したが、
功罪相半ば、というところか。

しかしながら、小生が先駆者として申し上げるとすると、
次の点が一番気に入らない処である。

伸ばしたひげがその人の人格の一部になってしまうだけでなく、
良きにつけ悪しきにつけ、なぜかひげが全体の人格の重要な
部位を占めるようになってくること。
つまり、無意識のうちにひげに（ひげを伸ばしたことによる心的変化で）
言動や行動がコントロールされてしまう　ということだ。
チョイ悪親父も結構だが、程々に。
何かに踏み出すときには、折角だから伸ばしたひげをしごいて
熟考するぐらいの余裕をもって臨んでいただきたいものだ。

いずれにしても伸びたひげは見苦しい。
ひげもお洒落の一部と心得るなら、
くれぐれも手入れを怠らないようご用心を！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
少しばかりひげに憧れ、ひげをあきらめた先人より