人生いろいろ？

たしか島倉千代子のヒット曲だと思うが。。。

かの小泉純一郎元首相も何かの折に引用していたが。。。
1億人もいれば確かに人生いろいろであろう。

さて話は逸れるが、
小生のお気に入りのサイクリングコースの途中にロータリーがある。
このコースは全線遊歩道で車が走らないのが気に入っている。
しかも我が家のすぐ傍からコースに出られ道幅も格段にひろい。
（５ｍ　７ｍ　１０ｍ道路の連続）
その上、混雑していない。

自転車がちらほら、歩行者も少なくたまに通学児童や主婦、ウォーカー、
ランナーを見かける程度だ。

ともかく安全で、屈託無く気ままにゆっくり走れるのがいい。

その途中のロータリーだが、4叉路に分かれて分岐点になっている。
中央に丸い花壇らしきものがあるが、ただ一本の木が植えられているだけだ。
まあ正確にはロータリーもどきと言うべきかもしれないが。。。

そこに木製のベンチが２つおいてある。
よほど居心地がいいのか、いつも3匹のネコが占領している。

ある時ジゴロというネコが通りかかった。
「おい、お前たち、餌はどこで手に入れているんだ！」

みゃーチャンと呼ばれている年かさのメスネコがめんどくさそうに応える。
「スポンサーがいるのさ、幸おばさんっていうんだけどさ」
すかさずちびネコが話を継いだ。
「いつも美味しいものを持ってきてくれるんだよ！」
姉さんネコが続く。
「だからさ、私たちはここで日向ぼっこしてりゃいいのさ。」


それから時々おばさんというより、かなり年配のばあさんが
えさをやっている姿を見かけた。

傍を通るたび必ず見かけるところをみると、
ネコたちはほとんどその場所を動かないようだ。

他人事いや、ネコごとなれど心配になってくる。
雨や、嵐の日はどうする？
ましてやばあさんが病気で寝込んだり、
万一亡くなったらどうする？

ジゴロも気付いたとみえ、忠告している。
「お前ら、自分で餌見つけに行かないとその内困るぜ！」
ネコ達うるさそうに、
「ご心配なく、おばちゃんに可愛がってもらえて、美味しい食べ物まで
　手に入る。こんな楽な商売ほかにゃあないね。
　いいから、とっとと行っとくれ！」

ジゴロのつぶやき
＜ばかなやつらだ！その内ばあさんがいなくなったら、えさも取れないで
　死んじまうぜ！＞

人間はもとよりネコもさるもの、人生いろいろである。
はてさてこのネコ達の行く末や如何に？