優先席をなくしませんか？

先日朝日新聞の投書欄に女子中学生のこんな記事が載っていた。

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電車でお年寄りに席を譲ろうと立ち上がり、声をかけたが
そのお年よりは立ったままで座ろうとしない。
本人は座るに座れず、結局席は空いたまま恥ずかしい思いをしながら
立ち続けたらしい。
（一般席での話しらしいが。。。）

譲ったら素直に座って欲しいとの気持ちが投書行動にまで走らせたようだ。

まだまだ素直で純な心根を持ち合わせた少年少女がいることに
小生は半ばほっとした次第である。
がしかし、些細な日常の出来事ではあるが、このような体験を境に
この少女がどのように成長していくのかいささか気がかりでもある。


話は飛ぶが、先日の電車内での出来事である。
一般席で頭髪の薄い70年配の方が、赤ん坊を抱いた女性に
席を譲っていた。
譲られた女性も頭を下げ、素直に席に座っていた。
２駅程で別の席が空いたため、
そのご老人はそちらの席に移動して座れた訳であるが、
さりげない行動に爽やかさを感じた。


さて本題。

鳴り物入りで始まった優先席も今や、ほとんどの交通機関に
定着している。
シルバーシートで始まったこのサービス（？）も優先席に衣替えして久しい。
が、どうもイマイチ受けが良くない。

若者が我が物顔で座っているかと思うと、
老人や怪我をしている人までもが、優先席ではなく一般席に座ろうとする。

ある時など優先席が２つも空いているのに
初老のご婦人が小生の前に立つ。
優先席が近くなのでそちらに座ればいいのに。。。と思いつつ
席を譲るとあっさり座ってしまった。

内心では「お願いだからこれからは優先席に座ってくれ！」と思いつつ
立ち続けた小生であった。

これらは一例にすぎないが、優先席はどうも評判が宜しくない。

中高年のかなり多くの人は敬遠する。
あえて普通席を求める。
無神経な傍若無人の若者は他人の分まで占拠する。

かくしてかなり込んでるにもかかわらず、
優先席が空席のまま、ああ、今日も電車は走る。

後期高齢者医療制度も評判がすこぶる悪いが、
優先席もどうも差別（区別）しているようで
（いや、そう感じている人が多いのではないだろうか？）
芳しくない。

いっそのこと無くしたほうが、
どれだけ効率も気分も良いか知れない、
と、小生は思うが皆さんは如何に？