お芝居見物

同じ芝居をまた観てしまった。

ひいきの役者がいるわけではない。
演目が気に入ってるわけでもない。
が、ともかく観てしまうのだ！

面白いのかどうだか知らないが、
桟敷から声も掛かる。
「成駒屋！」「よ、団十郎！」なら盛り上がりも最高潮だが。。。

小生など相も変わらず下手な芝居に辟易している。
周りの方々も同じらしい。
ああでもない、こうでもないと芝居そっちのけでしゃべりあっている。
いや、慨嘆しているといったほうがいいだろうか。。。

そうまでして観なけりゃいいものを、と、したり顔でのたまう御仁もいるが、
厭でもついつい観てしまうのだ。
ほとんど強制的だが、なにしろ木戸銭を払ってる手前もある。

「引っ込め！」「止めろ！」「うるさい！」などなど。。。
およそ何度も観る芝居には似つかわない野次が飛ぶ。


小屋掛けは○○町、出演者は見飽きた顔ばかり。
揃いもそろってよくもへたくそな役者ばかり集まったものだ！

演目は毎回変わるが、芝居の中身はいつも同じ。
相変わらずのどたばた劇。
幼稚園の幼い子どもたちの劇のほうがまだましなくらいだ。

木戸銭払って、いや払わされて観ている方が馬鹿らしいが、
かといって出演するほどの度胸も、気力もない。
かくして白けながらも、批判しながらも相変わらず観続けている有様だ。

こう言えばもうお解かりだろう。
今回の演目は確か。。。
「東日本大震災・・復旧・復興への道標」だったはずだが。。。

皆さんも小生同様木戸銭を払わされて、このお芝居をごらんになって
いる訳だが、果たして如何お思いかな？