今年の漢字は「偽」

寅年の2007年もまもなく暮れる。

年の初めに、寅年は大きな事件が勃発する年だと言われていた。
確かに年初から、親殺し、子殺し、通り魔、強盗、強姦等々
凶悪な殺人・殺害事件が頻発した。

一方で食品に代表される偽装事件が、登場しない日が無いほど
毎日のようにマスコミを賑わした。
あろうことか、由緒ある老舗や名だたる企業がその元凶になっているとは
嘆かわしい限り、世も末だ！

ビジネスや経済社会だけではなく、疑惑と欺瞞が政治や、法曹、医薬等々
ありとあらゆる分野に蔓延している恐ろしい現実がある。

重大事件というよりも、内部にヘドロを溜め込んだような醜い日本の姿を、
世界にさらけ出したとしか言いようの無いなんとも情けない話ではないか！

年金問題も改めて根深さを露呈した。
これからどうなるか…

声を大にして糾弾する人もいるが、大量のヘドロを洗い流すだけの力がない！
国の片隅でひそかに心を痛めている善良な人々が居ない訳ではないが、
汚れきったヘドロの前には無力に等しい。

挙句の果て、ヘドロとはいえないまでも、
少々のことには驚かなくなり、汚れや、悪事に不感症になっていくのが恐ろしい。

こういってしまえば身も蓋もないが、小生は、このままでは
日本の将来に明るい展望は見出せないだろう、と思う。

ところが、あれやこれやで大忙しのはずだが、福田首相はなんとも
のん気な風情でいやはや呆れてものが言えない、とはこのことだ。
（少なくとも小生にはそのように見受けられるがどうだろう…）

新テロ特措法だか何だか知らないが、どうでもいい（失礼！）ことに
躍起となっている。
いまはそれどころじゃないだろう！

あ～あ
日本から脱出したい気分だ。