イマココLIFE

キャリア18年の研修講師。少し心が軽くなるセルフケアやマインドフルネスの事、研修講師のお仕事を綴ります♪

マインドフルネス瞑想のやり方(動画あります)

2023年01月16日 | マインドフルネス

こんにちは。

MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)
ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。

1月17日は阪神・淡路大震災が起きた日ですね。
大都市から黒い煙の柱が何本も立ち上がっている映像を、現実とは思えず観ていたことを思い出します。

その後も、各地で大きな地震や災害がたくさん起きました。そして、今後も必ず起きます。

今、出来る事やしておいたほうがいい事は何だろう?
過去の事実を正しく見て、いたずらに不安だけに囚われず、自分や大切な人の未来のために「今」出来る事。


さて、
今日は、マインドフルネス瞑想をご紹介します。

前回の記事でお話したように、マインドフルネスの瞑想は、ある意味”雑念も歓迎”する瞑想です。

ガイド音声の動画も貼り付けますので、よろしかったらチャレンジしてみてくださいね。


【やってみよう】
1・姿勢を決めます。
ここでは座って行う姿勢を解説しますが、立って行っても横たわって行っても構いません。
その時々の体調や状況に合わせましょう。
背筋を伸ばし、あごを軽く引いて座ります。
椅子の場合は、背もたれには寄り掛からずに。
目は閉じても開いていても大丈夫。開く場合は半眼(少し下を見る感じ)で一点を見るように。

2・まずはグラウンディング。
コントロールしない、自然な呼吸を何度かくりかえします。
少し落ち着いてきたら、身体と椅子や床が触れている部分に意識を向けます。
身体に何かが触れている感覚を注意深く観察し、あるがままの感覚・感触に”気づいて”みましょう。
椅子や床に触れている部分に、自分の身体の重さがかかっているのを感じます。
しっかりと接着し、しっかりと支えられている安定感を感じながら、呼吸をします。

3・呼吸を観察する
意識を呼吸に向けます。
身体に出入りする呼吸の流れを観察し、身体の感覚で呼吸を感じます。
空気が入ってくる感覚や、出ていく感覚を注意深く感じながら、呼吸を繰り返します。

4・雑念が浮かんだら・・・
呼吸に向けている意識が別に向いてしますことや、考え事をしてしまうことがあるかもしれません。
それこそがマインドフルネスの力を養うチャンスです。
雑念が浮かぶのは普通の事。大切なことは、考え事をしていると気づくこと。他に意識が向いたと気づくこと。
気づき=マインドフルネスです。
気づいたら、いったん受け止めて、また呼吸に戻ります。
何度でも戻ります。

5・ゆっくりと戻る
身体感覚・呼吸・浮かんでくる考えに、一つひとつ気づくことが十分できたら瞑想を終わらせます。
呼吸に向けていた意識を、瞼に移します。
そしてゆっくりと瞼を開いて、光を取り込んでいきましょう。


↓15分間のマインドフルネス瞑想のガイド動画です。

姿勢の取り方からガイドしていますので、初めての方でも大丈夫ですよ。

いかがでしたか?


今日もお読みいただきありがとうございました。


瞑想すると雑念が浮かぶ

2023年01月14日 | マインドフルネス

こんにちは。

MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)
ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。

マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。
リアクションをしてい頂いたり、コメントを頂いたりするととても嬉しく、励みになります。

ありがとうございます🤗


買い物や食事でサービスを受ける立場になった時、サービス提供側に感謝の言葉やお褒めの言葉をしっかりお伝えするって大切だなぁ、と改めて感じました。


さて。

前回頂いたコメントに
『瞑想をやってみたけれど、雑念がどんどん出てきて⋯』
とありました。

わかる!わかる!!!
と思いながら読みましたー。
瞑想アルアルと言ってもいいです🤭


実は、わたしもマインドフルネスに出会う前は
『瞑想=雑念を手放す』
だと思っていました。

旅行などで名刹に行き、坐禅の真似事などをすることもありますが、目を閉じて座ったとき、アレやコレやの雑念がどんどん湧き上がってきて
あー!座禅って難しい。瞑想なんて私には無理だ!
と思ったものです。


マインドフルネスで初めて長い瞑想を行ったとき、指導してくださった先生から
『雑念が浮かんでもいい』
『それが、どんなにネガティブなものでもいい』
と言われ
え?そうなの?
と大変驚きました。

さまざまなことが気になったり、考えが浮かぶのは人間として当たり前。それが脳の自然な働きなのです。

完全に雑念から開放されるなんて、解脱者にしか出来ず、その境地に達するには長く厳しく辛い修行が必要なのでしょうね。


マインドフルネスでは注意深く気づくことを意図して瞑想をします。

"雑念"が浮かんだら、「あ、考えが浮かんでる」「あ、〇〇って考えている」などと、その都度気づくことを繰り返すのがマインドフルネス瞑想です。
浮かんだ雑念や考えにのめり込んでしまわず、少し距離を取って眺める感じです。

ですから
雑念大歓迎!
なのが、マインドフルネスの瞑想なのです✨

自然に任せていると、過去や未来や妄想をグルグル考えます。絶えず考えは移り変わって止めどがありません。
そして、人間の脳はネガティブな事が大好きなんです。

雑念を拒絶せず、ただ少し距離を保って「今この瞬間の思考や感覚」に気づくことを繰り返すと、脳の働きがいっときシンプルになるので、とてもスッキリします。

生きていく上では、脳をフル稼働させないと行けないけれど、現代人は複雑な社会構造の中で生きているし情報も過多なので脳が疲れちゃうのです。
いっとき、意図的に脳を休ませてあげることがセルフケアに繋がりますよ。

次回はマインドフルネス瞑想のやり方について書く予定です。

今日もお読みいただいてありがとうございます。



数をかぞえて呼吸する

2023年01月12日 | セルフケア

こんにちは。

MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)
ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。

関東地方では昨年末(クリスマスくらい?)からずっと雨が降っていないとか。どうりでお肌がカサカサするわけですね。
室内の観葉植物にも水をたっぷりやらねば💦

空気が乾燥すると火事も多くなります。
火の用心、火の用心です。

さて。
今日はセルフケアになるワークをご紹介します。

先日、呼吸瞑想のガイドをしていたら
『呼吸に注意を向けようとすると、気持ちが焦ってうまく呼吸が出来なくなる』
とおっしゃる方がいました。

もちろん普段は意識せず自然に呼吸をしているわけですが、注意を向けることで「ちゃんとやらなきゃ!」「ガイドに合わせなきゃ!」という思考が働くのかもしれません。とても興味深く感想を伺いました。

"自然な"呼吸を意識すると、かえって不自然になるジレンマ。
なんだかわかるような気がします。
今回の場合は『数をかぞえながら呼吸をする』と良いパターンです。

数をかぞえながら呼吸をするのは『数息観』という呼吸法です。
仏教の坐禅初心者向けのものなのですが、仏教の修行やマインドフルネスの練習に関わらず、日常の中でも行うことで心身を整えることができます。



数をかぞえながら呼吸をすると、一定のリズムに呼吸を整えることができます。

気持ちが乱れると、自律神経の影響で呼吸も浅くなったり乱れたりすると以前ブログでも書きました。

心と身体をリラックスする呼吸の仕方 - イマココLIFE

こんにちは。MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ,IMCJ/日本)ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。ホリデーシー...

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呼吸と心は繋がっています。
呼吸を整えると心も整い、落ち着くことができます。
心を落ち着かせると、冷静に考えたりコミュニケーションを取ったりすることができるかもしれません。

心がザワザワした時、数をかぞえる呼吸を行ってみませんか?


【やってみましょう】

1、息を吸い始めるタイミングで「いー」と頭の中で数えます

2、息を吐くタイミングで「ちー」と頭の中で数えます(一)

3、息を吸いながら「にー」と数え、吐きながら「いー」と数えます(ニ)

【ポイント】
吸って吐いて(ひと呼吸)で1カウントです
リズムはご自分にとって無理のない範囲で、少しゆっくり目に

4、10(十:じゅう または とお)まで数えたら、また1(一)から数えます


いかがでしたか?
数をかぞえるのは10までを一回でもいいですし、その時の状況によっては5までかぞえるだけでもいいかもしれません。
その時の状況に合わせて、無理なく行ってみてくださいね。

私は、少し焦った時やカチン💢とした時(😅)に、胸に手を当てながら行うことがあります。

いろいろなタイミングで試してみてくださいね。


今日もお読みいただいてありがとうございます。




マインドフルネスの”ちから”

2023年01月11日 | マインドフルネス

こんにちは。

MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)
ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。

今日はマインドフルネスの基本的な定義について、改めてお伝えします。

「結局マインドフルネスって何なの?」
「どんな効果があるの?」

こんな質問をいただくことはとても多いのですが、どんな効果があるか・・・、という質問に答えるのは本当に難しいことだと感じています。
どんな効果があるのかは、人によって違いますし、そもそも効果があるかどうかをお約束できるものでもないからです。

お薬の処方箋と同じで、一口に「風邪」といってもさまざまな症状があり、
症状に合わせたお薬を飲んだとしても、すぐに効く人もいれば時間がかかる人もいます。
その薬は体質的に合わなかったね、という人もいるのと同じことです。


それでも、今や世界中にマインドフルネスが広まっているのは、その効果が実証され、実感されているにほかなりません。

さて。
では、そのマインドフルネスの力って何なのでしょう。

マインドフルネスのシンプルな定義は
「マインドフルネスとは、どんな状況の中でも心を奪われることが無く
 頭の中・こころ・身体で何が起きているのかを知る能力や状態」
です。

いろいろな言い方がありますが、つまりこういう事。


例えば、あなたが急いで街を歩いていたとします。
約束の時間に間に合うか、ちょっと微妙な時間ですが、たくさんの人が行きかっていて、思うように進みません。

その時、後ろから誰かがあなたを追い抜こうとします。
そして、追い抜きざまにその人の大きくて重いカバンが、あなたの身体にドンっとぶつかりました。あなたの腕や腰の辺りに衝撃があり、強い痛みが走ります。
その人はぶつけたことに気づいていないのか、振り向かずに前を歩いています。

普通、多くの人は「何なの?謝りもしないで!」という考え(思考)を働かせ、
そして、その考えから”反射的に”腹を立てた反応を起こします。

例えば、舌打ち・「痛い!」という発声・眉間のしわ・睨みつけるという行為・・・など。
このような反応が、自動的に瞬間的に引き起こされるのです。

でも、マインドフルネスの練習を重ねていくと、たとえ同じ状況に置かれたとしても

「今、怒りという感情が湧き上がってきている」
「私は、あの人に謝ってほしいんだな」
「顔が火照っているな」

と、その一瞬一瞬の自分の状態に気づけるようになってきます。

「気づく」という事は、既に怒りの感情に心を奪われず、少し冷静に自分を観察できる状態になっているということです。
怒りの感情そのままに、追い抜いた人の肩に手をかけ、強く引き寄せて振りむかせたり、その顔に向かって大声で怒鳴りつけたりする行動に移さない、という選択肢があることにも気づけるかもしれません。
あるいは、注意するにしても、表現方法を工夫するだけの冷静さが生まれてくる可能性もあります。

この一例は”怒り”を使っていますが、後悔や落ち込みなども同様です。
また、他にもさまざまな効果があることもわかっていますが、それはまた別の機会に。


マインドフルネスの力を育むことで
日々、悲喜こもごも様々なことが起きた時に、賢く反応する方法を身につけられるのです。
これはとても心強い”お守り”のような力。
わたし自身、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)の講師ですが、この力にいつも救われています。

その力を得る方法は瞑想です。
日本において「瞑想」はまだまだ ”なんだかよくわからない” ”怪しげなもの” ですね。

その昔、1940年代に街で走っている人がいたら
「誰かに追いかけられているのかい?」
と思われたことでしょう。
マラソンだとかランニングだとか、そんな酔狂なことをしている人はほとんどいませんでした。

今や、世界中の誰もが運動の必要性を知っています。科学的に効果が実証されているからです。むしろ、運動していない人は後ろめたさを感じるくらいなものです。

マインドフルネスや瞑想も同じようなものだと言えます。
1970年代にジョンカバットジン博士とその仲間がマインドフルネスのメソッド(MBSR)を開発してから、その効果は科学的・医学的に実証され続けています。
歯磨きやヘルシーな食事と同じように、必要でよいものだと認知されてきています。

ぜひ多くの皆さんに知っていただき、そしてその力を育んでいただきたいと願っています。
私も、ますます多くの方にMBSRコースをご受講いただけるように頑張りたいと思います!


最後に、
マインドフルネスは全ての人にすぐに効果がある、あるいは全ての問題を解決する、そんな魔法とは違うことを、もう一度お伝えします。

マインドフルネスを知っている、理解できているだけでは力は育たないし
瞑想は継続して行い続ける必要があります。
(瞑想は脳と心の筋トレなどと言われます。サボると筋肉は落ちますね)

それでも大きな力であることは間違いありません。すぐに取り組めるし、どこでも練習できるし、利用することが出来るのです。


※今日は私のホームページをリンクします。
もし、ご興味があったらお立ち寄りください。
1月末から開講するMBSR(8週間)のコースがあります。
今日もお読みいただきありがとうございました。


ときめく?ときめかない?(副題 : 自分の気持ちに気づく)

2023年01月08日 | マインドフルネス
こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)
ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。

突然ですが、断捨離に励んでいる方はいらっしゃいますか?
断捨離といえば、コンマリさん(近藤麻理恵さん)が大変有名です。

コンマリさんのホームページには
『 片づけの極意は、「何を捨てるか」ではなく、「何を残すか」。残すモノを選ぶときには(中略)体の反応を感じて、ときめくモノは残し、ときめかないモノは手放す。 』
とあります。

今日は、『ときめく?ときめかない?』を、マインドフルネスの文脈で考えてみたいと思います。

※マインドフルネスについては過去の記事に少し書いています。

ご自分のクローゼットの中にある、処分しようか迷っている洋服を思い描いてみましょう。

これ高かったんだよねぇ⋯
今はちょっと入らないかもしれないけど、ダイエットしたら着られるから
こんな事を考えたかもしれませんね🤭
これは(思考・考え)です。

あるいは
その服を着てお出かけした思い出が蘇り嬉しくなった、
買ったものの一度も着ずに着られない体型を思い落ち込んだかもしれません。
これは(感情・気持ち)です。


その考えや感情に伴って、胸がドキドキしたり体温が上昇しているかもしれません。
これは(身体感覚)です。


マインドフルネスでは、今この瞬間の(思考・感情・身体感覚)に気づく練習を瞑想などを使って行います。過去でも未来でもなくイマココにあるものをしっかり捉える。

コンマリさんは『思考』ではなく、『ときめく気持ち』や『体の感覚』と向き合い、自分にとってのその洋服の価値を見極めましょうと伝えていますね。
マインドフルネスととても親和性が高いものだと感じます。

【ポイント】
実は、思考と感情を区別するのが難しいとおっしゃる方は少なくありません。
研修中に「どんな気持ちですか?」と質問すると、「〇〇なので☓☓だなぁと思いました」と"考え=思考"を答えてくださる方、多いです。


ついつい思考優先になりがちな私達は、気持ち・感情に気づかなかったり目を伏せたり、そもそも"感情・気持ち"を自覚できなかったりしています。

〇〇しなくちゃいけない
〇〇だったから
に縛られて処分しないでいると、結果として、それを目にするたびに自分を落ち込ませたりしてしまうかも。

思考はちょっと横において、自分の素直な『気持ち・感情』を観察してみませんか?


今、このブログを書きながら
何着か、目にすると"後悔の気持ち"が湧き上がるワンピースがあるなぁ⋯と気づきました。

あれは⋯もう処分していいな🤭
皆さんはいかがですか?


今日もお読みくださってありがとうございます。