イマココLIFE

キャリア18年の研修講師。少し心が軽くなるセルフケアやマインドフルネスの事、研修講師のお仕事を綴ります♪

恩師との再会

2023年06月27日 | お仕事雑感
こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。


少し忙しくてブログを書くゆとりがありませんでした。
こうして考えてみると、毎日更新されている方は素晴らしいですね。

書くことを楽しんでいる
書くことで頭や心を整理している
書いて忘れたくないことを覚えておく
書くことで心の澱を吐き出しリセットしている
いろいろな目的があるのかもしれませんが、書き続ける事が負担にならず、楽しめているということは素敵です✨


日記を読み返えしたわけではありませんが、先日、恩師と再開して感謝の気持ちを改めて確認しました。

もう17年以上前に、研修講師となるための指導を一年に渡り受けた大恩人です。
週末の朝から夜まで、一日中細やかに教え導いてくださいました。

人前に立って話をするなんて、ほとんど経験がなく、
人と良好なコミュニケーションをとる術がないばかりか、自己本位なコミュニケーションばかり取っていた私を
まさに基本の『キ』から教えてくださいました。

宿題もあって、受講する側からすればなかなかヘビーなもので「ヒーヒー」言っていました。
しかし、日が経ち、今思えば14名の受講者の膨大な宿題に細部まで目を通し、細かいコメントをつけて返却してくださった労力は、並大抵のものではなかったことがわかります。
(先生は、通常の研修講師としての仕事をバリバリこなしていましたので)

当時は自分の大変さしか見えていなかったなぁ…と改めて思い出します。


17年の時間が経ち、先生も私達も結構それなりの見た目?🤣に変化しましたが、感謝の想いは色褪せません。


14人でスタートした私の同期も、合格できたのは5名。
そして今でも講師を続けているのは私だけ。

あらためてありがとうございます✨


今日もお読みいただきありがとうございました。


マインドフルに聴く

2023年06月21日 | コミュニケーション
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
 
マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。
 
 
最近は『メンター制度』を導入する企業も増えてきましたね。
 
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✱メンター制度とは?
 新入社員(メンティー)が、速やかに職場に馴染み、企業人社会人として成長出来るよう、経験豊かな先輩(メンター)がサポートする制度。
 
OJT指導担当者との違いは、メンターとメンティーは『他部署』など、直接業務に関係無い間柄である点です。また、年齢や世代が近い方がメンターになる事も多いですね。
 
直接の上司や先輩には言い難い悩み事や、この先のキャリアについて客観的に助言したり、自身の経験を話してあげたりします。
 
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新人や若手社員の離職率の高さが企業の悩みの一つです。
その背景や要因はさまざまですが、相談できないまま(ネット情報に回答を求めて、現実の職場の方からお話を聞かず)辞めてしまうパターンが多いのです。
 
自分の業務に直接の利害関係がなく、安心して悩みを話せる人がいる。
そして励ましてくれたり、時には優しく諌めてくれたりする信頼できる人がいる。それは仕事や職場に対するエンゲージメントにも直結します。その役割を果たすのがメンターです。
 
 
メンターはメンティー(ここでは新入社員を想定しています)を支援し成長を促す役割ですが、指導したり指示を出したりすることはありません。
「指導」「指示」となると、必然的に”評価”する事になります。
 
メンターとメンティーとの面談で話を聴くときには、可能な限り「聴くことそのものに意識を留める」ようにします。
 
話を聴きながら、無意識に
『前も同じようなことを言ってたな』
『こんな事ではメンターとしての自分の評価が下がるのでは?』
と思考を回してしまうのが、私達人間の自然な姿です。(脳の働き)
 
過去を思い出したり、未来を妄想したりすると、つい”自分の思い”に飲み込まれてしまい、メンティーの話から離れてしまいます。
 
視線が宙に浮いた状態、
相づちなどの反応が少なくなる状態、
メンティーからすると『聴いてないな…』な状態になってしまっています。
自分の話をしっかり聞いてくれない相手だ、と思われてしまうかもしれません。
これでは、メンティーとの信頼が築けませんよね。
 
メンティーの発する言葉のひとつひとつ、
表情の変化、音調語調、もちろん内容を、自分が体験しているように”マインドフルネス(今この瞬間にとどまった状態)”に聴いてみましょう。
 
 
先に記したように、誰の内側にも”良い・悪い”と評価する心が生じてしまうことは自然なことです。
 
メンティーは社会人としてはまだ未熟な存在です(気分を害したらごめんなさい)。卵から孵ったばかりのヒヨコちゃんのようなもの。
ですから、たくさんの間違いや思い違いがあるでしょう。時には”生意気だなぁ”と感じるような発言をするかもしれません。
 
思わず評価する気持ちが生じて
「そんな考え方は駄目だ!」
「違う!」
と言いたくなってしまうかも。
 
マインドフルネスの実践を続けることで、”評価の思考”が生じていることや、ちょっとムッとしちゃっている”心”に、すぐに気づけるようになります。
気づけると、どんな発言・行動をとろうかと選択肢が生まれます。
 
咄嗟に(自動的な反応として)「駄目」と口にしたり、眉間にシワを寄せたり、ハァ…と呆れたようなため息をついたりせずに済むかもしれませんね。
 
 
縁があって仲間となった新入社員が、職場や組織にスムーズに馴染むことができ、共に仕事に励める事ができるよう、少し先輩のみなさんがサポートできます。
 
メンターだけではなく、みんなが出来ることですね。
 
今日もお読みいただきありがとうございました。
 
 
 
 
 
 

堂々巡りする”考え”

2023年06月15日 | マインドフルネス
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。

マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。


クレーム対応研修のご受講者が、こんなお悩みを聞かせてくれました。

『同じ方から、何度も何度も電話がかかってくる。クレームというよりも、相談を訴えている。内容はいつも同じで、その度にいったんは納得?して電話を切るが、程なくまたかけてくる』

このような方にどう対応したらいいのか…というお悩みです。


研修からの帰り道、お話の中の電話をかけている方のことを考えていました。内容の詳細はわかりませんが、何かが不安でたまらないのかなぁ…と。

『答えがないこと』
『先が見えないこと』

変化が激しく、情報は膨大にある今の時代です。
心配事があるといくらでも調べる手立てはありますので、それに関する情報はどんどん増えます。

人間の本能として、安心材料よりも不安材料に目が行く傾向があるそうです。
自分は不安に感じている。それが正当なんだ!と思いたい潜在意識がそうさせるのかもしれません。

そして世の中には不安を煽るような情報が溢れています。
(そういう情報の方が、みんなが飛びついてくれますからね。視聴率を上げたい、イイねを増やしたい、アクセス数を稼ぎたい!となれば、平和での〜んびりしたものより刺激的なものの方が…)

私達は、自分の命を守るために本能的に『危機に備える』ようになっています。
だから、自然とネガティブ情報に引き寄せられてしまうのです。

ひと度不安に感じたら、グルグルそのことばかりを考える。
自分の不安感は当然だと思いたくて、不安な情報を集める。
より一層不安になる。


自分自身で解決できる事ならいいけれど、社会情勢や他の人の事はどうしようもできません。
考えても考えても、不安は募る。

「あぁ、答えのないことを考えている
「堂々巡りをしているな」
と気づくことができたなら、考えを手放してイマココに意識を向けてみましょう。
呼吸のマインドフルネスです

心と身体をリラックスする呼吸の仕方 - イマココLIFE

こんにちは。MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ,IMCJ/日本)ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。ホリデーシー...

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今日もお読みいただきありがとうございました。

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「痛み」とマインドフルネス

2023年06月13日 | マインドフルネス
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。

マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。


私がマインドフルネスと出会うきっかけは、仕事や環境のストレスでした。
自分で『ストレス』を抱えているという自覚が全くない中で、身体が強いストレス反応を示しました。


さて、マインドフルネスといえば『ジョンカバットジン博士』です。
慢性的な疼痛を抱える患者に対して、10週間のマインドフルネスのプログラムを行ったのが、1985年。

痛みを抱える自分自身の身体に対しての否定的なイメージが軽減したり、痛みを抱えながら活動することに前向きになったり、不安・不快な気分や自己肯定感が改善したり、とさまざまなな効果が認められました。

プログラム終了後も、患者はマインドフルネス瞑想を続け、効果は持続されたそうです。

これをもとに『マインドフルネスストレス低減法』を確立し、現在広がるマインドフルネスの柱となっています。


実は現在、私自身が痛みと付き合っています。もうかれこれ10ヶ月。

今こうしていても、ビリビリと電気が走るような刺激が、強くなったり弱くなったりしながら肩から肘にかけてあります。


よく「痛い!」と口にしますが、痛みとは概念です。
”痛い”と感じる刺激を観察してみると、ビリビリの時や重だるさの時、ギューッと絞られている感じの時など、随分違うものです。
概念ではなく、実際に起きていること感じている感覚を解きほぐしてみましょう。

痛みを感じているその感覚は、一体どんなものなんだろう?
強さはどうかな?
感覚の間隔はあるかな?
などと、面白がるように眺めます。

監視観察は大きく異なります。
監視は厳しい視線。
観察は興味の視線。

優しい好奇心を持ちながら観察をして、「あ、今こんな感じなんだ」とマインドフルに気づいてゆくのです。


しかし、身体の感覚(この場合は痛み)にだけ視点を向けていると、身体感覚が研ぎ澄まされて、痛みを感じやすくなってしまいます。

そこで、”優しい好奇心を持って気づいた痛み”に対して、どんな感情が湧いてきているか、どんな考えが浮かんできたか、視線を切り替えてみます。

痛みと隣合わせにいながら、感情や思考を観察すると、どんなことが起こるでしょうか?


私の場合は、注意の焦点が変わる事で、少し身体感覚から距離が生まれる(痛みの刺激が少し穏やかになる)ように感じます。
決して痛くなくなるわけではないのですが😅

また、痛みに対して浮かぶ感情や思考は、ネガティブなものばかりでは無い事に気づくときもあります。

「痛いのは嫌だ」「いつまで続くのか」などの他に
「今まで頑張ってきたからなんだなぁ、ご苦労様」「感じるって生きているからなんだよね」など。

ネガティブが良くなくて、ポジティブに考えよう!ということではなく、心地よさも不快さも、痛みをきっかけにこんなにあるんだなぁ、という気づき。

こうして身体の感覚や感情、考えを、少し距離を持ちながら眺めると、不思議と心が落ち着き、「どれどれ、もう少しこの痛みと付き合っていくか」という気持ちになります。


私達のストレス要因はさまざま。
反応もさまざまです。
辛いなぁ…というとき、ほんのひと時、呼吸を感じながらマインドフルな時間を過ごしてみましょう。

今日もお読みいただきありがとうございました。

「自分は気を使って話しているのに…」というジレンマ

2023年06月08日 | コミュニケーション
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。

マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。

先日の出張先で、ピンクのグラデーションに染められた夕焼けに出逢いました。

きれいです…。
しばし佇んで川音を聴きながら深呼吸です。
スーハー、スーハー。
『イマココ(マインドフルネス)に確かにいるなぁ!』

さて、「アサーティブコミュニケーション」についてブログに記載しましたが、コミュニケーションについては皆関心が高いですよね。

アサーティブなコミュニケーション - イマココLIFE

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研修の中でもさまざまなご意見や質問をいただきます。

『アサーティブコミュニケーションは大切だと思います。わたしも日頃から相手に配慮して話すようにしています。
でも、こちらが気を使ってるのに、相手はズケズケ不遠慮に話してくるのでモヤモヤします』

『いつも気を使って自分の意見を言わずにいましたが、勇気を出して伝えてみました。でも、私の意見は全然取り入れられなくて…』

このようなリアルな体験や、本音を聞かせていただける事は本当に有り難いです。
そして、後者の方の発言などは、正にアサーションだ!と感動すら覚えます。
(非主張・パッシブタイプの方が、一歩前に踏み出した事実!🥰)


私も含め、多くの人はゴタゴタした揉め事は好きではありません。なるべく互いに『同じ意見、同じ感覚ですよね』と同調している方が”上手く行っている”ようで、スムーズに納まる気がします。

でもね…血の繋がった親子でも、長年連れ添ったパートナーでも、親しい友人や同僚でも、想いや考え、感じ方が違うものですよね。
初めから「同じはず」「同じでなければならない」と決めつけるのは、無理というものです。

アサーティブコミュニケーションは、お互いに”違う”ということを前提に、”伝える”事が目的です。


自分の意見だけが正しい!それしかないんだ!と一方的に主張するのでは無く、他の意見もあるだろうと聴けること。相手の『違う』『No』の言葉も、「あぁ、そうなんだね。あなたはそう考えるんだね」とそのままいったん受け止めること(→ここはマインドフルネスの実践で出来るようになります)。

こんなことを言ったら笑われるのでは?私の立場で言うべきではないのでは?怖いからしょうがない…と口をつぐむのではなく、『私は”違う”と考える』『あなたの意見とは異なる意見があります』と表明できること。


以前、挨拶についてブログに書いたことと少し似ています。

ご挨拶(副題 : 挨拶って何のためにする?) - イマココLIFE

明けましておめでとうございます。MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ,IMCJ/日本)ヒューマンスキル研修講師のマグノリ...

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お互いに相手の意見を受け止め、自分の思いも率直に伝えられることを第一義に考えます。

そして、それを靭やかに気持ちよく行うために、効果的なスキルとしての『聞き方』と『伝え方』があるのですね。



今日もお読みいただきありがとうございました。