こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、マインドフルコミュニケーションアドバイザー、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。
(ホームページへのリンクや、講座のPRが含まれる事があります)
前回の続きです。
(誰かとコミュニケーションを取るときに、相手に50%自分に50%の意識と観察を向ける、というマインドフルネスなワークを続けてみたら…というお話です)
MBCT-L(マインドフルネス認知行動療法for Life)の講座を受講し、毎回”宿題”として出されるマインドフルネスのワークを実践し続けていたある日の事でした。
出勤時間帯の電車はいつも混んでいます。私も最寄り駅から混雑している電車内に乗り込もうとしていました。
しかし、出入り口付近には微動だにせずに踏ん張って(?)、これ以上誰も入れないぞ!という雰囲気をまとった方が2人居ます。
「え?」
と、戸惑いを覚える自分がいました。
「でも、これに乗らなくちゃ間に合わないし…」と思考が働き、乗ろう!と身体が反応することも感じています。
踏ん張っている2人の奥、車内にはスペースが在るのが見えています。
心を決めて
「失礼します!ごめんなさい!」
と言いながら、入っていったその時、
腕に強い力が加わるのを感じました。
見ると、踏ん張っていたうちの1人の人が、ご自分の腕で私の身体を強く押し返して居るのです。
顔色は赤く、こちらを睨みつけています。
怒っています。
と、同時にとても怒っているな…と”観察”している自分がいます。
その出来事はとても短い時間なのですが、目の前には怖い表情の男性が居るにも関わらず、不思議と静かな空間の中にいるように感じました。
怒っているな。
あぁ、この方は快適な空間を守りたいのかもしれない。
きっと身体も強張っているのかもしれないなぁ。
瞬間的にここまで思考がめぐったわけではないと思いますが、何となく、そのような目でその方を眺めているのを感じていました。
普段の自分ならば、
怖い!とか嫌だ!!とか、この場からなるべく早く移動しよう!という考えや反応が出るのですが、この時は自分の内側が静まっていました。
そして、その方に向かって
「申し訳ありません。ありがとうございます」
と落ち着いて伝え、そしてそのままその方の隣に平静さを保って立っていることが出来たのです。
お相手の方も、一瞬驚いたような表情をしたあと、次第に落ち着いた雰囲気を漂わせてたように感じました。
自分自身への観察だけではなくて、相手への観察を向けること。
そのときに評価したりせず、奥底にコンパッションを持っている、マインドフルネスの力が、その後のコミュニケーションにも影響したことを実感できた経験です。
これは、私にとって象徴的な体験でした。
感情の渦に飲み込まれず、ただ気づいていること。
咄嗟に自動的な反応をするのではなく、智慧のある態度でいられること。
いつでもこうあり続ける事は難しいかもしれませんが、その機会を増やせたら自分にも周りにも嬉しいことです。
まずは1日1分からでもいいので、始めてみる、ということが大切。
5ステップマインドフルネス(呼吸)
1、身体の重心を感じてみよう
2、いつもの自然な呼吸をしよう
3、身体の中に空気が入ってくるのを感じよう
4、身体の中から空気が出ていくのを感じよう
5、一連の呼吸の流れを始めから終わりまで感じよう
ぜひ試してみてくださいね。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)の8週間のコース、次回は6月下旬の土曜日の開講です。
詳細が決まったらホームページでお知らせいたします。
今日もお読みいただいてありがとうございます。
次回も楽しみにしてます。
こんにちは。
お返事が遅くなり失礼いたしました🙇
よくわかります!
「なんで動かないのか」「自己中心だな」とイライラしてしまうこと。もともとの私の性格はそんな事がしょっちゅうだった気がします。
今でもそんな気分になってしまう事がありますが、イライラすると自分も傷つけているのですよね…。今回の体験はとても気づきが多かったので嬉しかったです。
いつもありがとうございます。
マグノリア