こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、マインドフルコミュニケーションアドバイザー、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。
先日、明治神宮の森を散策してきました。
トップの写真はその時の一枚です。
照明の下に蜘蛛の巣が張られ、そこに落ち葉が引っかかっていました。
まるで空(くう)に彫刻刀で彫ったみたいだなぁ!と感じて写真に収めました。
うまく撮ることができず、その実際の美しさは伝わらないのが残念です。
天候の変化で明日はもう無いかもしれません。
その瞬間だけの出会い。
さて、今日はストレスや怒りなどのケアのためのワークをご紹介します。
私達が生活を維持するためには、人に合わせたり我慢したりしなければならない事が必ずあります。
思ったように人が動いてくれるとは限らないし、自分の価値観と異なる価値観を持つ人にビックリしたり、イライラさせられたりするかもしれません。
また、大切な人やペットとの別れや、自分の病気など、非常に辛く悲しい体験もあるでしょう。
強いストレスを感じたとき、少しでも楽になりたくて、辛さを忘れたくて、やけ酒ややけ食い、衝動買いで気を紛らわしてしまうかもしれません。
(最近は、薬物に依存する方も少なくないとのニュースに接します)
一時的に忘れても、ふとまた思い出して辛くなり、また無理なストレス発散方法を取ってしまう。
結果として健康を害してしまうことになってしまいかねません。
お酒や薬に依存することはなくても、人に当たったり落ち込んで何もできなくなったりすることがあるかも。
また、自分が気づかなくても身体はストレスを感じ取り、ストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリンなど)の分泌により、身体を痛めてしまいます。
アメリカのテキサス大や香港理工大学Fangyuan Chen 助教らの研究で、悲しさや怒りなどの辛さを『擬人化』して客観的にとらえる事で、辛さが軽減することがわかったそうです。
( 研究論文は『Journal of Consumer Psychology』に掲載
例えば、自分の「悲しさ」を「人」で表現してみます。
研究の被験者は、親しい方との死別などの強い悲しさを
・頭を下げてゆっくりと歩く女の子
・表情がない青白い人間
などと表現した、とあります。
悲しみの感情を擬人化して表現するうちに自分と感情の間に距離(スペース)が出来るようになり、悲しみの感情が軽減したのです。
【やってみましょう】
①自分の悩んでいる感情(不安・怒り・悲しさ)、そのきっかけの出来事を思い出しましょう。
感情の強さを10段階で表したら何段階ですか?
②感情にフォーカスして、「人」に例えてみましょう。どんな様子ですか?表情は?
✱「人」に例えることが難しい時は、「お天気」などに例えてみても良いです
③人に例えたり、お天気に例えたら、「女の子がうつむいて歩いてる」
「男の人が拳を強く握りしめている」
「ザーザーと大きな音を立てて、強い雨が叩きつけている」
と、声に出したり、紙に書いたりしてみましょう。
④改めて、感情の強さを10段階で表してみましょう。
擬人化して見る前と後で、感情が変化しましたか?確かめてみましょう。
【ポイント】
擬人化した感情に対してジャッジ(評価)をしないこと。
どんな事をしている人を思い浮かべても、その「人」をありのまま優しい目で見てあげます。
コンパッションを向けてあげてくださいね。
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今日もお読みいただきありがとうございます。
良い一週間をお過ごしになれますように。