イマココLIFE

キャリア18年の研修講師。少し心が軽くなるセルフケアやマインドフルネスの事、研修講師のお仕事を綴ります♪

終戦の日

2023年08月16日 | 日記
こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。


昨日は8月15日。
終戦の日でした。

偶然に観たテレビ番組(徹子の部屋)では、過去に出演された方々が語った”戦争の体験”を編集して放送していました。

残念な事に途中からの視聴だったため、その貴重なお話のすべてを聴くことはできませんでした…。

三波春夫さんは、ご自身が出征し体験した過酷な戦地での話を。
高峰秀子さんは、映画の撮影先で慰問した特攻隊の方々の話を。
加藤治子さんは、勤労動員先の病院で負傷した兵隊との話を。
江戸家猫八さんは、広島で自身も被爆したこと、またひどく負傷した市民の方々の話を。

どの話もどの話も平常心では聴けませんでした。

まだ少年のような特攻隊員たちのもとに慰問した高峰秀子さんは、最後にみんなで『同期の桜』を歌います。
はじめは力強く歌っていた特攻隊員が、次第に元気が無くなってだんだん泣きだしてしまうのだそうです。
自分たちの先には『死』がある。『死』しかない。どんな想いだったのか、大学生の息子を持つ親として胸を締め付けられる思いでした。

その特攻隊員は、終戦の玉音放送の後にも何人も何人もが飛び立って行ったのだそうです。
もう敵はいない海に向かい、片道分の燃料だけを積んで。



まだ子供が小学生だった頃、終戦の日の夜ご飯は”すいとん汁”を作っていました。

私の親世代は戦争中に子供だったので、その食糧事情についてよく話してくれました。
戦争を知らない私達が、少しでもその辛さを体験できればと作ったすいとん汁です。

でも、美味しくできてしまうのです。
お出汁をとって
野菜をたくさん入れて
きれいな小麦粉で作ったすいとんは真っ白でモチモチしています。

美味しい美味しいと食べる息子と
『こんな美味しいものじゃないのよ』と笑う母。
体験しない事を真に理解するのがいかに難しいか、自分の無理解さにも愕然としたものです。


徹子の部屋で戦争体験を語ってくださった方々は、すでに皆鬼籍に入られています。
その体験を直接伺う機会はどんどん少なくなってきます。

頭で理解することは、真に理解することにはならない事実。
体験した方々はもどかしい想いをされているのかもしれません。


今日もお読みいただきありがとうございました。






残暑お見舞い申し上げます

2023年08月11日 | 日記
こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。


残暑お見舞い申し上げます!

夏休みなので、私も少しお休みしています。
ブログもちょっとお休みです。

猛暑に台風に、ニュースでは注意を呼びかけられていますね。
お気をつけてお過ごしください。




自分を甘やかしたら成長は止まる…のかな?

2023年08月08日 | マインドフルネス
こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。


暦は秋。
でも、空の色もセミの声も太陽のギラギラ感も、まだ夏の暑さから解放してくれそうにありませんね。

また、ノロノロ迷走する台風6号の影響も心配です。明るいうちに避難を!と呼びかけられている地域があります。心配です。


さて、息子がこんな事を言いました。
『ミスしたり失敗したりした時に、周りのせいにすることや”自分は悪くない!”と思うことは成長に繋がらないって、本当にそうだね』

ふむふむ。
彼はまだ学生ですが、インターンとして某企業で仕事経験を積ませて頂いています。
きっと、そちらで様々なアドバイスやフィードバックをもらい、思うところがあるのでしょうね。

親の言葉は素直に聞けなくても(?)、実際に身近で「すごいな!」という姿を見せてくださる方の言葉は、受け入れられる。
ありがたいことです。
親の手を離れ、成長させてくださる皆様に感謝、感謝です!

しかし、息子は続けて
『でもさ…。
確かにそのとおりだと納得してるんだけど、常に自責的でいるってツラくない?』
とも言いました。

おぉ!
息子よ。そのとおりですよ。
そこで『コンパッション』を自分に向けてあげましょうよ。

コンパッションは優しさだけ? - イマココLIFE

こんにちは。MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ,IMCJ/日本)ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。マインドフル...

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ミスや失敗は誰にでもある事ですし、
何度も同じような間違いをしてしまう事も少なくありません。
ミスをしたときでも、全てが”駄目”だったわけではないでしょう。うまくいかなかった部分とうまくいっている部分は、必ず共存している筈です。

結果が悪かったからと言って、うまくいっている部分まで否定する必要はありませんよね。
確かに他人は認めてくれない事もあるでしょうが、自分は自分の味方でいてもいいはず。
『〇〇はちゃんと出来てた。頑張った、うんうん』と、自分をヨシヨシしてしっかりと認めてあげましょう。

コンパッションは決して甘やかすことではありません。
同時に背中を優しく押してあげることでもあります。

マインドフルに”ありのまま”を正しく眺めて、上手くできなかった部分についても向き合います。
上手く出来なかった事を責めたりせず、上手く出来ない自分を否定したりせず、次の機会の手立てを考えてみましょう。


簡単なことではないかもしれません。
そうはいっても難しいよ、と思うかもしれません。(私自身も難しいなぁ、と思うことがしばしばあります)

それでも、
とりあえずやってみる。
それも自分への優しさです。
甘やかしでは無く、ね。

さて。
このメッセージは息子の耳に届くでしょうか?

今日もお読みいただきありがとうございました。

イマココにいなくて失敗した話

2023年08月06日 | イマココ
こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。


昨日は大失敗をしてしまった日でした💦

3つの約束がありましたが、2つめの時間を勘違いしていたのです。
大切な方のお祝いのパーティに出席するのに、スタート時間に遅れてしまいました😱💦

午前中、自宅で打ち合わせを済ませてから表参道へ移動します。自分の中では余裕を持って時間を見積もっていたので、のんびりしたものです。

パーティ会場に着いてみたら、もうみんな揃って着席されているではないですか?!
主役の先生がお話をされていて、完全にスタートしています。

暑い中歩いたためとは全く異なる大量の汗が噴き出しました💦💦💦💦


パーティのご連絡をいただき、出席を決めたのは5月。
そして7月末にリマインドメールをいただいていましたが、その時に時間を完全に勘違いしていたのでした。

自分のスケジューラーを見ても、スタート時間を完全に間違えて控えてあります。思い込みの目線でリマインドメールを読んでいたため、気づかなかったのだなぁ…と反省してしまいました。

「初心」
知っている、わかっていると思い込まず、いつも”初めて”の目で見ること

ジョン・カバットジン博士が、大切だと掲げる『7つの態度』のうちの一つです。


いやぁ、全然イマココにいなかったなぁ😵‍💫


マインドフルネスとは関係なくても、確認するときは集中しなくてはいけませんね。
気をつけます。

今日もお読みいただきありがとうございました。




耐える力

2023年08月02日 | マインドフルネス
こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。


お盆休みの前に、忙しい日々を送っています。ブログも1週間ぶりです。

最近の出張先では、とても興味深いお話を伺う機会がありました。

夕食のために入ったレストランの店主はミャンマーご出身。大変流暢な日本語で話されるので、はじめは全く気づきませんでした。
(お顔立ちは少しエキゾチックでしたが、マリンスポーツなどをしていてきれいに日焼けしているのかな?と思っていました)

聞けば日本に来て30年以上になるそうです。

まだ少年だった頃にミャンマーは2度目のクーデターにより、軍が政権を握ることになりました。
彼の家族は民主化運動に加わっていたこともあり、身の危険を感じ、国を出ることを決意。アメリカやオーストラリアなど、英語圏を検討しましたが、最終的に日本を選びました。
比較的裕福だった彼の家は、財産の殆どを手放して家族全員のパスポートを手に入れたり、国を出て日本に入国する手配をしたりしました。
(いわゆる不法滞在です)

今では日本人と結婚し子供もいて、日本人として生活していますが、日本に来た当時は大変な生活だったそうです。

まだ15歳でしたが、小さい妹や弟もいる家族で生活を成り立たせなければいけません。他人のつてを頼り、レストランで働かせてもらうことになりました。
1日10時間以上、そのレストランで一生懸命に下働きの仕事をします。

仕事以外では一切外出をせず、人の目に触れないように過ごさねばなりませんでした。
万が一、人の目に止まり不審尋問されたりして、不法滞在の事実がバレたら、国に強制的に返されてしまいます。
日本は不法滞在者の扱いが厳しく、難民認定もほとんど受けられない事で有名です。

まだ遊びたい盛りの年頃の少年です。
それはとても苦しい事だったそうです。


食事中のカウンター席で話しかけられたとき、彼の明るく屈託なく思えた表情からは想像もつかない内容で、大変驚きました。
(はじめは他愛のないお喋りをしていたのですが、何かのきっかけで彼の半生を伺うことに)

良い人々に出会い、何とか過ごしてきたとはいえ、苦しいこともあったと思います。

辛いとき、どうやって乗り越えたの?
と伺ったら、彼の口から出たのが「瞑想」でした。

ミャンマーは仏教国です。
そしてミャンマーの仏教は上座部仏教。日本で広く広まる大乗仏教との違いは置いておきますが、上座部仏教は厳しい戒律を厳格に守る宗派です。

男の子は子供の頃にお坊さんとしての修行をすることが多いそうで、彼も2度の修行を経験したということでした。

7歳の頃は数週間。12歳の頃は3ヶ月。
その中でひたすらに呼吸に集中する瞑想を行ってきました。

どんなに呼吸に意識を向けていても、痒いところが出たり、痛みを感じることがあったりします。
その痒みや痛み(不快さ)は自分ではコントロール出来ない事だと理解し、呼吸へと戻る。

その時の経験が彼の土台であり、苦しいときの支え・心のあり方となっているんだ、と言っていました。

どうしょうもない事に抗わず、それはそれとして、今出来ることに意識を向けてゆく。


彼が言うには、もともとはとてもキレやすい性格だったそうで、それを心配した祖母が修行を勧めたとのこと。

そのような環境が身近にあり、価値を認めていればこそですね。

他にもたくさんの興味深いお話を伺いました。出張先での出会いに感謝です。

今日もお読みいただきありがとうございました。