こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。
昨日は8月15日。
終戦の日でした。
偶然に観たテレビ番組(徹子の部屋)では、過去に出演された方々が語った”戦争の体験”を編集して放送していました。
残念な事に途中からの視聴だったため、その貴重なお話のすべてを聴くことはできませんでした…。
三波春夫さんは、ご自身が出征し体験した過酷な戦地での話を。
高峰秀子さんは、映画の撮影先で慰問した特攻隊の方々の話を。
加藤治子さんは、勤労動員先の病院で負傷した兵隊との話を。
江戸家猫八さんは、広島で自身も被爆したこと、またひどく負傷した市民の方々の話を。
どの話もどの話も平常心では聴けませんでした。
まだ少年のような特攻隊員たちのもとに慰問した高峰秀子さんは、最後にみんなで『同期の桜』を歌います。
はじめは力強く歌っていた特攻隊員が、次第に元気が無くなってだんだん泣きだしてしまうのだそうです。
自分たちの先には『死』がある。『死』しかない。どんな想いだったのか、大学生の息子を持つ親として胸を締め付けられる思いでした。
その特攻隊員は、終戦の玉音放送の後にも何人も何人もが飛び立って行ったのだそうです。
もう敵はいない海に向かい、片道分の燃料だけを積んで。
まだ子供が小学生だった頃、終戦の日の夜ご飯は”すいとん汁”を作っていました。
私の親世代は戦争中に子供だったので、その食糧事情についてよく話してくれました。
戦争を知らない私達が、少しでもその辛さを体験できればと作ったすいとん汁です。
でも、美味しくできてしまうのです。
お出汁をとって
野菜をたくさん入れて
きれいな小麦粉で作ったすいとんは真っ白でモチモチしています。
美味しい美味しいと食べる息子と
『こんな美味しいものじゃないのよ』と笑う母。
体験しない事を真に理解するのがいかに難しいか、自分の無理解さにも愕然としたものです。
徹子の部屋で戦争体験を語ってくださった方々は、すでに皆鬼籍に入られています。
その体験を直接伺う機会はどんどん少なくなってきます。
頭で理解することは、真に理解することにはならない事実。
体験した方々はもどかしい想いをされているのかもしれません。
今日もお読みいただきありがとうございました。