今回はヘッドからシャフトを取り外す工程を見てみましょう。
まずはネック部に付いているソケットを取り外します。
次にシャフト抜き用の専用冶具にクラブをセットします。
ハイ これで準備完了
ちなみにこのシャフト抜き器はTバーが付いている部分でシャフトを挟み込み、ねじ形式でシャフトを引っ張ることで抜くタイプのものです。
この冶具の端にボルトを回転させるレンチを据え付け、その力を引く方向へと変換しているという構造です。
ではシャフトを抜いてみましょう。
固着しているヘッドとシャフトですが、これをそのまま引っ張ってもびくともしません。
そこで利用するのが 熱
ネック部に専用ヒートガンを使って接着剤を弱めながら抜いていきます。
今あてているヒートガン
これは約500℃の熱がでるタイプのものですが、この作業は時間との戦いです。
熱をかけることは決していいことではありませんから、できるだけ短時間で仕上げなくてはなりません。
冶具の引く力が上回るその一瞬を見逃さず、熱をかけるのをやめる。
そのポイントを見逃してしまうとシャフトをダメにしてしまいます。
それを感じ取っているのがレンチを持つ手(指)です。
ふっと一瞬だけ軽くなるポイントを察知すべく神経を集中しています。
そのポイント以降はあとはレンチを回すだけ。
するとこの通りヘッドとシャフトは外れます。
この処理に使った熱は500℃
こんな状況は生活上ありえませんが、ゴルフパーツで熱に対していいものは何もありません。
そこで注意して頂きたいのは、ゴルフバックごと車のトランクに入れっぱなしにしている場合、中の温度はかなり高いものになっています。
そこに長時間放置しておくことは避けましょう。
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