
何に興味をもって購入したのか思い出しません。
幼い、いたずらっ子のダイがガジガジした跡があります。
夢中でまた再読しました。
私なりに印象に残った感想をあげてみます。
15歳のミヒェエルが21歳年上の成熟した女性ハンナとある事件がきっかけとなってベットを共にするような関係になります。
早熟な男の子が背伸びをして、そして少し誇らしげに性的関係を経験する。そしてハンナは多分母性本能的な気持ちでミヒェエルに接していたのでしょう。
彼がいろいろな本をベットで朗読をし、彼女が聞き入る。そして愛しあい幸せなときをすごす。
しかし、あくまで2人の秘密であり、彼は友達の前では彼女を無視してしまう。これは彼に生涯罪悪感となって残ってしまうようです。
突然の彼女の失踪の後、法学生になった彼は法廷で彼女に再会する。彼女は第2次大戦中、ユダヤ人強制収容所で看守として働いていた。そこでのある事件の責任を複数の人たちと罪をとわれていた。しかし彼女はある秘密を死守するため、不利な証言をして、罪を一人で背負い無期懲役となる。
そこでミヒェエルは彼女が嘘の証言をしてまで守りたかった秘密は”彼女は文盲だった”と言うことに気が付く!
彼は裁判官にそのことを話しに行くが言わずに帰る・・・なぜ?・・・
その前に彼が哲学者の父との会話が答えになっているようです。
父は人格の自由と尊厳について話し、その人と話し合うことを勧める。しかし彼は忠告をして彼女が幸せになるのか自信がないので彼女に会えずじまいになる。
彼は同じ法学生だった女性と結婚するが、ハンナとの記憶から逃れられず離婚する。
そして刑務所にいる彼女に本を朗読したテープを送り続ける。彼女はテープを何度も聴き字を習い、本を読むことが出来るようになる。
18年後彼女は釈放されることになり、彼は彼女に会いに行く!
彼女は愛おしさ、懐かしさいっぱいで彼を見続けたのだと思う!しかし彼は違っていた!
あの愛し合っていた頃の若々しいハンナの匂いとは違う!
老人の匂いを感じてしまうのだ!
なんと年月は残酷なのでしょうか・・・
それをハンナはわかっていたのでしょう・・・
出所の朝、自ら命を絶ってしまう!
痛いほどハンナの気持ちが分かるような気がします。
来週は是非映画をみにいくつもりです。
映画を見てどんな感想を持つでしょうか。ちょっと怖い感じもします。
読んでから見るか、見てから読むか、是非経験してください!
1000円だし
映画が見やすくなって楽しみが大きくなった!
歳をとることはいいことだよ!