ウラニウム戦争
”悪魔の誘惑か、人類の英知か”
このサブタイトルを目にしたとき、すぐ!
ネットでお買い上げしてしまいました。
が、最近やっと読み終えました。
科学未来館での映画”furusato”のなかで原爆ドームの映像も生々しいものでした。
自分で歩いてみるよりも、なにかグイグイと胸をえぐられる様な3D映像が目に飛び込んできました。なにか・・・息苦しささえおぼえました。
実際ウラン鉱を見たことはありませんが、美しい色彩をもった化合物を含んでいるそうです。
この地球で一番重い物質ウランの奇妙なたちふるまいに魅せられた物理学者たちの熾烈な戦いは、なにか・・・
冒険物語をみるような、エキサイトなげームのような感覚を味わいました。
それは!まさに悪魔の誘惑に導かれていくようですね!
ここでも、この周期表を印刷して、握り締めながら読み進んでいきました。
物理学者キューリ婦人の功績はあまりにも偉大ですね!
そして娘夫妻の業績もウラン開発の歴史にかかせないものでした。
しかし、リーゼ・マイトナーさんという女性物理学者の名前を知ってる人は少ないでしょう。
彼女は核分裂の理論を始めて発見したのです。
この時代、女性が物理学を学ぶことさえ閉ざされていたそうです。キューリさんも、マイトナーさんも苦労してなんとか大学にはいったそうです。大学の地下の部屋で人目を避けて出入りし、オトー・ハーンと共同研究をしていました。
が彼女はユダヤ人であったことから、ナチに終われストックホルムに逃れ、ここで核分裂の理論をひらめきます。
しかしオットーさんは共同研究者からマイトナーの名前をはずし!彼はノーベル賞に輝きますが・・・
女性ゆえ?ユダヤ人ゆえ!?フェアでないですよ!
科学者たちの熾烈な競争も、核分裂、連鎖反応による巨大なエネルギーの生成、そして原子爆弾の製造という人類の英知の結集に向かって進んでいきます。
そして科学者たちを巻き込み戦争を優位に進めようとする
政治家たちの思惑がかさなり、人類初の原爆投下という悲劇に突入します。
阻止しようとした科学者達の動きはルーズベルト大統領の急死によって届かず、トールマン大統領のマッハタン計画のプロジェクトは動き出してしまったのです。
広島の投下で壊滅的だった日本に長崎投下も必要だったのでしょうか?
そこには次に来る、冷戦時代に優位に立つ必要があったアメリカのシナリオだったと書いています。
歴史の冷酷な歯車に翻弄されることは、絶対にあってはならないですよね!
炭素放出による地球温暖化を防ぐエネルギーとして原子力発電が期待されていますが、気の遠くなるような半減期をもつ核廃棄物の貯蔵問題はどうなるんでしょう!
核を持つことが、いまだに国家を優位に出来ると思っている政治家がいるんですね。
ワクワク、ドキドキしながら読みましたが、いろんな問題を考えさせられた1冊でした。
”悪魔の誘惑か、人類の英知か”
このサブタイトルを目にしたとき、すぐ!
ネットでお買い上げしてしまいました。
が、最近やっと読み終えました。
科学未来館での映画”furusato”のなかで原爆ドームの映像も生々しいものでした。
自分で歩いてみるよりも、なにかグイグイと胸をえぐられる様な3D映像が目に飛び込んできました。なにか・・・息苦しささえおぼえました。
実際ウラン鉱を見たことはありませんが、美しい色彩をもった化合物を含んでいるそうです。
この地球で一番重い物質ウランの奇妙なたちふるまいに魅せられた物理学者たちの熾烈な戦いは、なにか・・・
冒険物語をみるような、エキサイトなげームのような感覚を味わいました。
それは!まさに悪魔の誘惑に導かれていくようですね!
ここでも、この周期表を印刷して、握り締めながら読み進んでいきました。
物理学者キューリ婦人の功績はあまりにも偉大ですね!
そして娘夫妻の業績もウラン開発の歴史にかかせないものでした。
しかし、リーゼ・マイトナーさんという女性物理学者の名前を知ってる人は少ないでしょう。
彼女は核分裂の理論を始めて発見したのです。
この時代、女性が物理学を学ぶことさえ閉ざされていたそうです。キューリさんも、マイトナーさんも苦労してなんとか大学にはいったそうです。大学の地下の部屋で人目を避けて出入りし、オトー・ハーンと共同研究をしていました。
が彼女はユダヤ人であったことから、ナチに終われストックホルムに逃れ、ここで核分裂の理論をひらめきます。
しかしオットーさんは共同研究者からマイトナーの名前をはずし!彼はノーベル賞に輝きますが・・・
女性ゆえ?ユダヤ人ゆえ!?フェアでないですよ!
科学者たちの熾烈な競争も、核分裂、連鎖反応による巨大なエネルギーの生成、そして原子爆弾の製造という人類の英知の結集に向かって進んでいきます。
そして科学者たちを巻き込み戦争を優位に進めようとする
政治家たちの思惑がかさなり、人類初の原爆投下という悲劇に突入します。
阻止しようとした科学者達の動きはルーズベルト大統領の急死によって届かず、トールマン大統領のマッハタン計画のプロジェクトは動き出してしまったのです。
広島の投下で壊滅的だった日本に長崎投下も必要だったのでしょうか?
そこには次に来る、冷戦時代に優位に立つ必要があったアメリカのシナリオだったと書いています。
歴史の冷酷な歯車に翻弄されることは、絶対にあってはならないですよね!
炭素放出による地球温暖化を防ぐエネルギーとして原子力発電が期待されていますが、気の遠くなるような半減期をもつ核廃棄物の貯蔵問題はどうなるんでしょう!
核を持つことが、いまだに国家を優位に出来ると思っている政治家がいるんですね。
ワクワク、ドキドキしながら読みましたが、いろんな問題を考えさせられた1冊でした。
以前ベトナム戦争の本を読んだ時のなんとも言えない感情を思い出します。
戦争は悲劇しか生まないのに・・・
なくならないですね!