ワンコとマジョのくらし

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ジル・テイラー博士の"奇跡の脳"

2009-06-02 21:59:36 | 自然



脳解剖学者のジル・テイラー博士は37歳の1996年12月10日の朝、彼女の先天的な脳動静脈瘤破裂による脳卒中をおこし、4時間後病院に収容されるまでの間、出血によって、だんだん機能を失っていく左脳の状態を、克明にまるで実況放送のごとく鮮明に説明しています。すごいですね~
こんな描写は脳科学者だから出来たんでしょうし、未知の世界
ですよ~~~
だんだん広がっていく出血による体の機能の麻痺、そして感覚
を通し入ってくる刺激を処理する能力が失われていくのを、冷静にみつめていたそうです。

失われた言語機能による声にならない叫びで同僚に電話で助け
を求めたそうです。その電話番号もだんだん認識できない状態
になっていく中で困難をきわめたそうです。

そして2週間後に血栓を取り除く手術をし、リハビリを得て
8年後、見事に復活するのです。
彼女は脳卒中になりうる人にアドバイスをしています。
印象に残ったことをあげてみると
脳の回復には睡眠が必要なこと、脳細胞の復活を信じて学び
続けること、忍耐強く出来ることを讃えること、そして
薬物療法は知る能力をぼやけさせること、これは考えさせられました。

今回の読書で特に面白かったのは
機能の違う左右の脳の連携によって安定した脳の機能を保っている。しかし左脳の障害によって右脳の働きが優勢になることによる、平和と愛の安らかな感情の経験は博士によると
新たな発見"Insight"といっている。

そして失われたニューロンは回復できないが、他のニューロンによる修復は可能であるという、生命の細胞賛歌の話は
おもしろい!
興味のもたれた方は是非一読お勧めします。


 



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