のっけからまじめなタイトルが…
ドラッグシュート考察のお時間がやって参りました。
本日は、戦闘機が着陸の際にお尻から出す落下傘(ではないけど)
ドラッグシュート Drag Chute
について、でございます。
詳しい方はここで回れ右していただいて構いません(^^)
自衛隊機ですとRF-4E、F-4EJ Kai、そしてF-2が装備している
このドラッグシュートの役割は、皆様ご存知の通り
着陸滑走距離を短くするためにつけられているものでして…
一種のブレーキとお考え頂ければと思います。
まず、どんな感じかをご覧頂きましょう。
先日の百里航空祭での一コマ(いや、3コマ)
1コマ目 着陸したRF-4Eがドラッグシュートを出しております。
2コマ目 機体が左に向いております。いわば左折(までいかないけど)状態
3コマ目 ドラッグシュートはなくなっております。
この時お隣にいたご老人が奥様に解説していらっしゃるのを小耳に挟みました。
「あの飛行機がな、ぴょっと曲がるだろ。その時にあのドラッグシュートが離れるんだ」
曲がる時に切り離しているのね。と理解しましたが、この後あの落下傘はどうなるのだ?
ググりにググってこの疑問を解決してくれるブログを発見致しました。
ご存知の方もいらっしゃると思います。そのブログは…
AC-SPEC http://acspec.blog.fc2.com/
ブログ主様は、以前百里基地で17年間RF-4Eの整備員をなさって
いた方で、今回こちらのブログへの転載とリンクを快くご了承下さいました。
ありがとうございます。
戦闘機の色々が沢山分かりやすく書かれていますので
私のようなお花畑満開の脳みそでもちゃんと理解できます!
以下一部抜粋転載させて頂きます。(改行はこちらでさせて頂きました)
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この「ドラッグ・シュート」、着陸後の減速を目的に装備するものではあるが、
実は搭載することで生きて帰れる期待も増えることになる。
戦闘機は、旅客機や輸送機などと違って水槽で泳ぐ魚のごとく3次元で動き回り、
ひっくり返って天地が逆転したり、地球の中心めがけて垂直に
降下するようなことも当たり前。
---中略---
「きりもみ」という現象はよく知られているが、
機体が回転してしまい止めようとしても
舵が効かなくなっていて「どうにもならん」という状態。
そんなときはもちろんどうすべきかという回復手順があるわけであるが、
どうしてもダメなときにはこのドラッグ・シュートを
開傘(かいさん)することで復帰できる。
ドラッグ・シュートは、機体の尾部か尾部に近い場所に装備されているので、
開くことによってケツを引っ張ることができるのだ。
ワケのわからん挙動不審もケツを引っ張られることでアタマが正面を向き落ち着くのだ。
---中略---
装填してから長期間経ってしまい、ナイロンバッグの中で固まってしまって
開傘しなかったということにならないよう、装填した日を整備記録へ記入しておき、
その日から10日間を経過した時点で新しいドラッグ・シュートと入れ替える必要がる。
消費期限は10日なのである。
http://acspec.blog.fc2.com/blog-entry-29.html より。
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…と、まさに私の目からは鱗の情報がわんさかとあったのです。
全文はぜひ AC-SPEC さんでお読みください。
現在、主様ご多忙故ブログは休止されていますが、
「介護の学校再生計画(アメブロ)」という別ブログを開設していらっしゃいます。
こちらもなかなか面白いブログです。興味のある方は「銀作店長」で御検索下さい。
それにしても…ドラッグシュートの消費期限は10日とは!
驚きの短さです。メンテナンスの大変さがわかりますね…。
あ、切り離されたドラッグシュートですが、
整備員さんがまとめて回収し専門のショップへ持ち込まれるそうです。
え~~すっかり「うけうり講座」となりました今回の企画(?)
お楽しみいただければ幸いでございます。
おつきあいの程、まこっとにありがとうございました~~~。
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