豆猫日記 すべてはうまく行っている♪♪

すべては うまく行っている♪
ころんでも 起き上がればいいじゃん♪
みんな うまく行ってるよ~♪
 

アルゼンチンババア

2007-04-04 20:59:12 | 映画
吉本ばななの原作だと言う『アルゼンチンババア』
原作は知らなかったけれど、予告で奈良美智のイラストと
鈴木京香のババアぶりに期待させられてしまった。


母の死に際、その事実に向き合えない父(役所広司)が蒸発。
一人残された高校生みつこ(堀北真希)。
この情けない父親とみつことの壊れかかった関係を修復させたのが
町はずれの変人アルゼンチンババアことユリ(鈴木京香)


ほんわかするとってもいい話


の、はずなのだが・・・

素直じゃない私は中途半端に現実味が無くて
ストレートに心に響いたとは言えない。
アルゼンチンババアのキャラ設定は良しとして
なぜあの家が臭いと言う設定が必要なのか?
臭いとけれど、映像的には自然豊かな
どこかヨーロッパの田舎の庭っぽくて
自然の香りがしてそうな感じだったのに・・・

原作を読んでいないので何とも言えないが
もしかしたら映像化せず、
自分でイメージを膨らませた方が
感動できる作品なのかもしれない。


それでも本筋とは関係ない所で一人感動してしまった
冒頭、大人数分のお寿司を抱えながら
疲れきったみつこが飛び込んだ治療院での事。
マッサージ師(ココリコの田中)が言ったセリフ。

「お母さんの誕生日ですか?
 それはあなたの誕生日でもありますね。
 なぜならお母さんが生まれてきたから
 あなたがこの世にいるんですからね」

このセリフにぐっと来てしまった

家族仲がいい家庭では、
ごく自然にお互いの誕生日を祝う気持ちも生まれるだろうけれど
我が家では昔から誕生日を祝う習慣の無いない家庭。
恥ずかしいけれど、
そのせいで両親の誕生日を祝う気持ちがほとんど無かった。
そんな私に目からウロコのセリフです。
親が生まれてきてくれたから私が存在する。
親の誕生日ってまさに自分の誕生日でもある
本当はとても喜ばしい日なんだと。
すごく大切な事を教えてもらった気がする


それからお墓について。
どうせならこの映画のように
自分が好きな場所に眠りたいと思ってしまった。
墓石もこの映画のように
オブジェのような物ならもっと親しみが持てていいのに。

いつか時代が変わってお墓にの常識が
もっと自由になるといいな


『蟲師』

2007-04-04 20:09:25 | 映画
大好きな大森南朋とオダジョー、そして蒼井優、江角マキコと
これまた気になるキャスティング勢ぞろいの『蟲師』
観ないわけには行かない!!
内容よりキャスティングに惹かれて観て来ました!

NHKドラマ「ハゲタカ」でクールな役を演じた大森君。
クールな仮面の内には、人として熱い想いが秘められた
この役はとってもかっこ良かった
そんな鷲津役とは真逆で今回はいかにも人間ぽいキャラ。
他の登場人物が全て特殊なキャラなだけに
この虹朗役はほっとさせてくれる

原作がかなり売れたコミックだと言うけれど
残念ながらそれを読んでいない私には
やや難しくて今一つ理解出来なかった。

100年前の日本。
巷にいろんな蟲(むし)が人間に悪さをしている。
それを退治するのが「蟲師」だと言う。
この辺り特撮で見事に作られているが
見事過ぎてかなり気持ちが悪い。
途中からずっとムズムズしてしまったのは私だけじゃないと思うが・・・

蟲のせいで額に角が生えてしまった少女が出てくる。
夕飯のため里芋の皮をむく時、
小さな目のような部分を見ると、
思わずあの少女の角が思い出されてしまった。
『蟲師』の影響大!



オダジョーはどんな役でもカッコイイ。
(この間の『叫』でもカウンセラー役でちょこっと出演)
蒼井優も相変わらず良かったけれど
今回は江角マキコの体当たりぶりに軍配!
文字通り体を張って泥だらけになった彼女には拍手
出来る事なら老婆までやりきって欲しかった気もするが
かえって嘘っぽくなるから、あれで良かったのかも。



難しく考えなければ
よく出来た作品です(ちょっと気持ち悪いけど)