労働相談

「雇用契約」と「請負契約」は、こんなに違っていたなんて。

働く際にきちんと「雇用契約」を結んでいれば、パートでもアルバイトでも
有給休暇が取れます。社会保険にも入れるし、雇用保険もあります。

ところが、「請負契約」であれば、それらが一切ありません。

ある女性が、「請負契約」で仕事をしているのですが、
２４時間３６５日働いてあたり前、が暗黙の了解のような仕事です。
「父がもうすぐ９０になるので、何かあったときに、すぐに行くことができない」
と心配されて相談にみえたので、一緒に、労働相談センターに行きました。
（2006・08・03に、センターのことを紹介しています）

「雇用契約」が結ばれていれば、労働基準法をもとに、雇い主に対して話し合いの場を設け、
センターとして、一緒にその場について下さることができるのに、
「請負契約」の場合には、労働基準法は関係ないので、それができないということがわかりました。

同じように責任を持って、同じように意識高く働いている人に、労働基準法が適用されない？
労働相談センターの相談員の方は「人たるに値する働き方をしなければならないのに、
今の社会は人を物のように働かせている」と、憤って話して聞かせてくれました。

誰もが安心して働き、生きることの社会を築いてゆきたい、
労働相談を通じて、社会がいかに人を大事にしていないかを感じます。
それでも、黙っていれば変わらないことも、声を出し、行動すれば変えていくことができるから、
がんばりましょう。働く人が力を合わせましょう。