江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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せつない気もち

2007-05-11 | 家族・介護・自分
いつもは、小さく刻むおかずを、朝の忙しさの中で「ええいっ」と大きいまま
食べさせてしまったら、案の定…。
ごほごほごほ…。
わかめが、父の喉にはりついてしまったのです。
とろみをつけたお水で何とか流し込むことができたものの、
怖かった…
ごめんね父さん。

翌日には、母が食べたいといったカレーを作ったものの、結構辛くて…
「最後にピリッと辛くて、ほんとうのカレーみたいでおいしい」なんて、
父が言ってくれるものだから、いっぱい食べさせたら、
おなかをこわしてしまい…また、朝は大変な騒ぎで…

それで、その日が、議会で写真を撮る日だったり、区の執行部のみなさんとの
初顔合わせの日だったりしたものだから、執行部96人、新議員44人というみなさんの中に、
集合時間30秒前着席なんてことになって、議会事務局のみなさんを、はらはらさせてしまいました。

そのときそのときで、どちらを選ぶかを考えなければなりません。
難しい選択のときもあります。
せつないなあと思っていたら、

今朝、父がもごもご言うんです。
「ともだちがきてね、もうしんじゃったほうがいいよっていうんだよ。みんながたいへんだから。」

せつないのは私たちだけではありません。一番せつない思いをしていたのは、父でした。

そんなこと夢で見ちゃったの?
「いなくなったらさびしいんだよ。100歳まで生きるんだよ」
そう言いながら、ごめんねが、心の中に広がっていきました。

朝、咲いていた乳白色のバラ。玄関で、優しい気持ちになるように、咲いてくれています。


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7 コメント

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…… (ゆかり)
2007-05-13 16:26:29
私の父親もそんな思いで亡くなったのかなぁ…
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いいえ (yumi-m)
2007-05-15 08:40:18
そんなことはありません。
ゆかりちゃんたちにたくさんの感謝をしていたと思います。
成仏できますように、お祈りしてあげてください。
返信する
メール送信できずコメント欄お借りします。 (s-sakai)
2007-05-17 00:28:23
毎日、お仕事・介護等々お疲れ様です。
ブログをみて、在宅介護の大切さと大変さを痛感しています。
私の父(満89歳)は、要介護4~5で療養型医療機関に12年間入院していたところ、先月始め、初めての転院の日、入院先の亡き医院長を追いかけるように、他界しました。
が、オムツの使用や刻み食等は入院してからのことでしたので、医院の専門家の皆様にお世話になり、過すことができました。
本人や家族にとってどうだったのか、・・・考えてしまうことも多々ありますが、家族が身の回りの世話や転退院の手続きに奔走することなく、本人も家族も、心身ともにゆったり過せ、一日も長く生きて欲しいと思ってこれました。
これは、とても恵まれた環境だったと思います。
しかし、話に聞いたところ、国の施策では、療養型の医療施設(ベッド数)を縮小していく方向とのこと。
在宅介護中心の施策とはいえ、核家族で老々介護や一人で複数人の介護をする世帯が増えているなかで、この施策は社会の流れと逆行しているのでは?と思います。
介護・医療を始め、社会福祉・教育の後退に目を覆っては居られない気持ちです。私たち、一人一人が何をすればよいのか、何ができるのか・・・。
ブログで間宮さんの頑張りを拝見して、ご自身で介護も積極的にかかわっておられますが、若さで突っ走っている感じで、ちょっと心配です。
先は長いですから、できることなら、借りられる手はできるだけ借りる方法で、介護も携わっていかれた方が、ご両親・ご本人ともの為ではと、勝手に思ってしまいます。
介護の必要な人が百人いれば、百の方法があるのでしょうが、介護する方もされる方も、心身の負担の少ない方法が取れればと思いますが、現実は難しいですね。
個人個人の努力だけではどうすることもできないこともたくさんありますから、国や地方自治体の施策をもっと充実させたいですね。
まとまりのない文章になりましたが、間宮さんの議員3期目に期待して、思いつくままに、お躰に留意されますように。

追伸、
父が区から貸与されていた、紙おむつ・尿取りパッド(一か月分くらい)・防水シーツ等が手元に残っています。
どなたか、利用されている方で、ご入用な方をご存知でしたら紹介してください。










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合掌 (yumi-m)
2007-05-17 00:36:35
お父さんがお亡くなりになったことを聞き、ほんとうに驚きました。
どんなにお悲しみのことでしょう。

転院をしなければならなくなったのは、まさに、国の政策で
長期療養型の病院を減らし、さらにふつうの病院では、3ヶ月以上入院をすれば、
「お金が儲からない」仕組みが出来上がっているからに他なりません。
それでもずっと預かってくださった院長先生は、すばらしい方だったと思います。
私も病院から出されてしまうという何人かの方を、入院させていただきました。

どうしても病院の必要な方には、病院を。
施設の必要な方には、施設を。
在宅で過ごしたい方のためには、そのための制度を。
あたり前のことだと思いますが、そのあたりまえのことを
しないようにしている日本の国の施策は、あまりに貧困です。

「借りられる手はできるだけ借りる方法で、介護も携わっていかれた方が・・・」
ありがとうございます。
借りられる介護の手は、全て借りています。
介護度5になった父の単位をすべて使って、ヘルパーさんと、
デイサービスやデイケアを受けています。
でも、悲しいことに、その単位をすべて使っても、
父にとって充分だろうと思われる対応は無理です。

それなら、施設に預けなさいと、いわれることもあります。
でも、私たち家族はみんな、父と一緒に暮らしたいのです。

ひとり一人の生き方を尊重できるように、
病院が必要なら病院を
施設が必要なら施設を
在宅で暮らしたいならそのための制度を
つくることが求められていると思います。

昨年私は、「子育て・熟年者支援特別委員会」の委員長でした。
一年間審議を進めて、あまりに幅が広すぎるので、
今期は、「子育て支援」でひとつ、「介護・熟年者支援」でひとつの
委員会をつくるよう要請しています。

悲惨な事件を二度と起こさないために、矛盾を解決していく方向を
さぐり、かえていかなければいけません。

紙おむつなどは、特養ホームなどに寄付すると喜んでいただけます。
個人の方にも聞いてみますね。ありがとうございます。

sさんのお父さんが、安らかに成仏されますことをお祈りしております。
合掌。

返信する
参考まで (s-sakai)
2007-05-18 12:39:50
13日に田舎で父の四十九日の法要とお墓への納骨を済ませてきました。

22年前に他界した母の横に並べ、残った子供や孫たちのことは心配せずに、

あの世で、母や先に逝った祖父母や兄弟に早く会える様に成仏してくださいと祈りました。



参考までに

母のときは、高齢者(70歳以上)は医療費無料でした。

父は医療費一割負担プラス入院自己負担分が掛かり、介護保険は年金から保険料が控除されるものの、医療機関に入院していたため制度は1度も利用できませんでした。



父が入院当初、東京都の制度に寝たきり老人手当があり申請し受給、その後、都が制度廃止しましたが、江戸川区がそれを引き継いで、熟年者激励手当(要介護度4~5対象)という形で受給してきました。(しかし、現在、区では医療機関入院・介護施設入所では申請できず、在宅介護者のみとなっています。)が、これにはとても助けられました。



掛かった経費(火葬料は松本市葬祭センター利用で市在住外で2万4千円位・搬送料15万円・病院での旅立ちの仕度に2万円程・葬儀の持ち出し分・お布施等々)は限がありません。



父は第二次世界大戦で徴用され、爆弾の破片で頭にケガを負ったり、シンガポールまで派遣されましたが、携わった期間が短く軍人恩給支給対象にはならなかったそうです。



戦前・戦中・戦後と会社勤務や自営業で細々と信州の田舎で暮らし、晩年東京の私のもとで年金暮らしをしてきました。が、その間、税金や各種保険料は苦しい中でもきちんと納めてきました。



現在の世の中、満足ゆく医療、介護、教育等々を受けるには、お金がいくらあっても足りないですね。国や地方自治体の社会保障・教育制度がもっと充実するよう願うだけです。

納めた税金や保険料が国民にきちんと還元されるよう、常々目を光らせていかなくてはと思います。



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追伸 (s-sakai)
2007-05-18 13:02:44
社会保険の関係で父は、健康保険は私の扶養になっていましたので、埋葬料申請したところ、昨年まで10万円支給だったところ、今年から5万円の支給に改定されていました。

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税金がきちんと還元されるように・・・ (yumi-m)
2007-05-23 13:17:08
sakaiさんの言われる通りだとおもいます。
この6月には住民税の値上げが行なわれるため、さらに
大変になります。きちんと税金を納めてきたお父さんが、
充分にその恩恵を受けることができたとは言い難く、
むしろ次々に切り取られてゆくものの方が多かったのは、
今の政府のやり方の方向が、大企業やお金持ちの方を
向いているからに他なりません。
こんなのひどい!とおこってください。
そして、政治を変えていきましょう。今度の7月には
大きなチャンスがやってきます!
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