江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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墓地設置についての条例を求める陳情は、趣旨採択されました。全会派が同じ方向を向いています。

2009-10-20 | お墓のこと
一昨日に住民説明会が開かれています。私は出席できなかったので、その時間をテープにとってすぐに届けてくださった方がいました。
すぐに届けるために、ご自分の分と、私に渡す分と、2つのレコーダーを持っていってくださったのです。
テープを聞いて委員会に臨めたので、最新の具体的な情報と様子をつかみ、審議に生かすことができました。
江戸川区における墓地行政について、良い方向へすすめるために、このように、がんばってくださる住民の方々がいます。
その方々の声を生かしていくために、だからこそ委員会へは相当の緊張で臨んでいます。

今日の委員会では、みなさんの声を反映し、6月に出された73号、74号陳情は、「趣旨採択」という結論がでました。
「趣旨採択」というのは、すぐに実現をすることは難しいが、内容については妥当だと判断されたということです。
ただし、今回の2本の陳情については、すぐに実現の方向をどの会派も望んでいます。
ただ、「記書き」という具体的項目の中で、さらに検討しなければならないことがあるため、「趣旨採択」となりました。

審査の進め方については、「初めての審査になるので、陳情文の朗読と資料要求程度にとどめたい」と委員長からの提起がありました。
1回目の審議はそれが通常の形ではありますが、私からは、緊急の陳情として、審査に入り、
できれば次回には結論を出す必要があるのではないかということを申し上げました。

間宮委員 新しく出た陳情の中で、とくに85号の陳情については、住民のみなさんにとって、緊急に解決をしなければならない内容となっていると思う。12月には工事着工と看板にも記されているので、議会としての意見をきちんと出すことを求められているのではないか。
 1回目ではあるが、資料請求にとどめることなく、本日から審査に入り、できれば次回の委員会で結論を出すことが必要ではないかと考えるが、いかがか。

それに対し、一委員から、「結論を出したくても継続されてきた部分もあるので、そちらを先に出したい。」という意見もありましたが、他の委員からは、「議会の意志を発表するという意味から、早急に結論を出せるような審議にしていただきたい」、「すでに73、74号と関連しているので一緒に早急に結論を出してよいと思う」という意見が出され、新しく出された陳情の審査が始まりました。


■ 第85号 大杉1丁目墓地建設反対に関する陳情

署名の追加 印あり1,985人追加で、2,065人。印なし32人追加で、32人。


中道委員 今日から審査だが、74号と全く同一の陳情団体で代表者なので、背景にいるみなさんは全く同じと思う。委員長とも個別にご相談させていただき、すすめてきた。
 まず、源覚寺さんはどういうお寺さんなのか。ホームページは見させて頂いたが。また、前回同じ設計事務所ということだが、74号の資料請求のときに、設計業者さんの内容について、どういう業者さんかという資料が請求されたかどうか記憶がないが、わかればどういう業者さんか。もし可能であれば、このお寺が経営的にこの墓地をしっかりと安定した経営ができるお寺さんなのか、経営能力というかそこまで踏み込んで聞くのは、お寺さんに失礼になると思うが、そこがまさに問われている課題の背景になると思うので。3点。

加山副参事 どういうお寺かということは、議員さんがご覧になっているホームページ程度の資料しかご提出できないと思っている。設計事務所についても同様程度と考えている。経営的に安定的かどうかということについては、仮に、申請となってくると、財産目録や資金運営の計画書などを確認して安定性があるかを見極めていく。この内容については、申し訳ないが、宗教法人の法人的な部分であるので、ちょっと難しいかと今のところは思っている。

中道委員 ホームページ程度の資料でも良いので、委員会にお出しいただき、共通認識をはかっていきたい。
(資料は、全員が持っているわけではないので、これはとても大事なことなのです。mamiya)


間宮委員 今日の委員会のはじめに述べたように、この陳情については、緊急に解決をし、次回の委員会で結論を出していかなければならないのではないかと思っているので、私からは、意見を申し上げさせていただきたい。
 先日の本会議では、中道委員の質問に対して、区長から、かなり踏み込んでお話があった。今回の大杉1丁目の件については、「ちょっとひどい話だと思っている」とまで話され、さらに踏み込んで、「地価が安いということで、こういう産業、産業と言っていいかどうかわからないが、宗教法人という名目を持ってきているので・・・、今回の場合はデベロッパーだと思うが、一度やろうとしたことを押し返されて、今度は名義型でもう一回攻めてきているということであるので、ちょっとひどい話だと私どもも思う」とまで、おっしゃった。

 一昨日に、3回目の説明かが開かれたようだが、私は伺えなかったので、テープを聞かせていただいたが、大杉1丁目では、大変なことになっている、ということをあらためて、認識した。
 というのは、初めての説明会のときには、ご住職は、生病老死、生きる病む老いる死ぬの一環としての最後にお墓がなるべく近くにと考えている。あるいは布教活動の一環としてということを、ご自分の言葉でていねいにお話しされていると感じた。住民のみなさんとの対話をしながら進めていこうとされるご住職の姿勢を感じた。
 ところが、一昨日には、「ご理解いただく以外にはない」という一点張りのようであった。
 しかも、非常に驚いたことに、1回目の説明会のときに、業者の方からは、住民のみなさんに対して、「賛成しなくても、結構ですから」というお話があり、今回も「反対していただいても結構です」と、おっしゃっている。
 これでは、とても、住民のみなさんとの良好な関係は望めないのではないかと不安になった。
 また、業者の方々が、繰り返し述べておられたのは、「最終的には役所の判断である。」「強硬にはできないが、お役所がどう考えるかが一番重要になってくる」「もしみなさんがお困りなら、どうぞ役所の方へいってください。」ということであった。区の考えを大事にするということが、業者のお考えなのだと思った。
 
 区としての、業者に対する評価というのは、先日の本会議そして、決算特別委員会で、明らかになったのではないかと思う。
 区長のお考えは先ほど申し上げた通りであり、その後の決算特別委員会の中では、各会派から、疑問の声が次々と上がった。自民党さんからも生活者ネット・無所属クラブさん、公明党さん、もちろん私たちもそうですが、この中で、農地などにしても今回のように名義貸しが、ある日突然墓地をつくるという問題があるんではないかと、懸念があるとか、悪意を感じるデベロッパー的な人たちという言い方、あいている土地を狙ってくる、そういう言い方をされている決算特別委員の方もいらっしゃった。非常にはっきりしたものの言い方に、私は、驚いたが、しかし、区長はじめ、区議会議員各会派の方々が、この件について非常に懸念をされているということははっきりとしたと思う。であるから、今回の件について、きちんと結論を出していくということが必要だと思っている。
 条例などつくることを探っているという、区の積極的な姿勢があるが、この大杉1丁目には間に合わなかった、ということではならないと思うので、区議会の総意としての意見として、結論を次回には出すことを求める。

 資料請求としては、2点。1点は、9月にこの標識の設置届けが出されたと思うが、その届けと標識の内容。2点目は、住民説明会で出された資料。

加山副参事 1点目の標識設置届けの概要は、9月11日に受理しているので、お出しできると思う。2点めの住民説明会の説明資料も、確認されたものであれば出せると思う。


稲宮委員 私も委員会の冒頭に申し上げたように、73号74号、そして85号、すでにこの委員会でも議論を深めてきたところであり、先ほど間宮委員がおっしゃった通り、中道委員の質問に対する区長の非常に積極的な答弁もあり、方向性というのは、願意はもう理解できるということで、次回に早めに結論出すべきと思う。


福本副委員長 他になければ、継続。


その後、
■ 第67号 宗教法人林泉寺「江戸川公園墓地(仮称)」建設反対に関する陳情
については、陳情者からの〈取り下げ〉が確認されました。


続いて、
■ 第73号 江戸川区内の墓地建設に関する条例制定を求める陳情
■ 第74号 墓地設置に関する条例制定を求める陳情
の扱いについて、意見が出され、次のように進んでいきました。


意見開陳の前に質問はありますかと問われたことに対し、一委員から、次のような意見が出ました。
・私は生まれた所が畑一つ越えてお墓であり、小さいときからずっとそのお墓を見て、そういう環境の中にいて、違和感はなかったし、いやだという思いも全くない。急にやってくるということはびっくりされると思うが、私はそういう所で生まれ育っているので、祖父母からお墓というものはこういうものだと言われてきた。ただ、決算委員会で言わせてもらったが、一坪100万の土地が、4つに区切って3倍4倍になってしまうことがあれば、営利目的の人はそこを狙ってくることは事実なので、これはしっかりとどんな形でも、結論を出したい。ただ、お寺があるから、お墓があるからということでは、違和感がなかったということだけ申し上げる。

福本副委員長 73号74号それぞれ諮り、それぞれ意見開陳を。
まず、73号について。

自由民主党 趣旨採択ということで臨みたい。

公明党 私自身も関係者の一人であるので、会派を代表して一言申し上げる。73また74号共通して、趣旨採択でお願いする。
先ほど須賀議員がおっしゃったが、まさにこの問題の最大のポイントは、営業ビジネス、ビジネス化された墓地をそのまま野放しにはできない、この江戸川のまちにビジネス化されているようなものを持ち込まれては困るということを態度表明すべきと、区長もおっしゃっている通り。条例制定すべきと思うが、細かい内容については、執行部が検討しているので、その判断にゆだねたい。

日本共産党 先ほど85号の陳情の中でも申し上げたが、本会議とそれに続く決算特別委員会において、区長初め、区としての考え方もはっきりと示された。また、各会派の意見も同じ方向を向いており、江戸川区の墓地行政について、この陳情が出たことにより、考える良い期間となったと思う。条例制定を求めるという73号については、願意妥当として採択ということを考えたいと思うが、今、趣旨採択というお話があったので、方向は同じということからとして、趣旨採択でも結構である。

生活者ネット・無所属クラブ 私たちも条例制定すべき、区としてきちんと規制をかけていくべきということを申し上げてきた。私は、この73号は採択で良いと思っている。区が条例制定にむけて検討されているわけであるが、ここに書いてある記書きなどは、条例に盛り込んでいけることと思っている。すでに、自民・公明さんから趣旨採択ということであるので、早急に結論を出さなければならないということもあるので、趣旨採択ということになるのであれば、趣旨採択で同意を示したい。

一人の会 願意妥当、採択。ただし、趣旨採択に反対しない。

福本副委員長 73号陳情については、全会一致で趣旨採択。
次に74号陳情について意見開陳を。

自由民主党 こちらの方は、会派の中でも意見が分かれる部分があったが、先ほど中道委員から述べていただいたように、条例ということが営利目的の悪徳業者になるような方が、そういうことになっては困るということで、記書きについては、意見が分かれたが、趣旨採択。

公明党 会派としては、趣旨採択でお願いしたい。とくに3,000名を越える多くの地元のみなさんの熱い思いを受け、一刻も早く条例化を求めていきたい。

日本共産党 記書きの中で悩ましい部分がある。しかし、墓地設置に関する条例制定を求めるということで、願意妥当と考える。今ほどお話のあったように、署名数3,000名を大きく越えて、地域の方々の思いがここに詰まっているので、趣旨採択ということでお願いしたい。

生活者ネット・無所属クラブ 73号と同様の趣旨で願意妥当であるが、記書きの部分、現実的に実現可能かどうかということで判断すると、やはりちょっと難しいかという思いがあるので、こちらについては趣旨採択としたい。

一人の会 願意妥当、採択。ただし、趣旨採択に反対しない。

福本副委員長 74号陳情については、全会一致で趣旨採択。









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