間宮由美君 最後は、新左近川マリーナについてです。
今年、2月に行なわれた施策協議会の場で、新左近川マリーナの廃止の方向が、区長から初めて提案されました。
その後、漁業関係者には1回、プレジャーボート関係者には3回の説明会が開かれましたが、利用者にとっては、突然の廃止の提案であり、理由についても納得できないということが、繰り返し出されてきました。
「新左近川マリーナ条例」が、議案として出されたのは、1993年、平成5年。全会一致で、結論に至っています。
そして、この年の「主要施策の成果」には、「広い水域の特徴を生かし、船の係留施設と区民が気軽にくつろげる芝生広場を兼ね備えたマリーナを整備し、5月にオープンした」と書かれていました。
さかのぼって、平成3年から平成5年度の「実施計画」には、「身近なスポーツ施設の拡充」を目標に、「区民のスポーツ・レクリエーションに対するニーズの増大に対応する」として、新左近川マリーナの建設が、掲げられていました。
そして、2年前には、マリーナ存続のために、という理由で、使用料の値上げも行なわれています。
このような経過があるマリーナを、2年後には閉鎖ですと言われても、利用者のみなさんにとっては、到底納得できないことであり、また、そのようなやり方は、利用者をないがしろにすることではないでしょうか。
そこでお聞きします。廃止の理由として、しゅんせつ費用の増大、違法係留の船に対する緊急措置が通常化してしまった、一部の人の船のために、多額の税金を使うことは区のやるべきことではない等があげられていました。
それらの理由についても一つひとつ検証すべきですが、説明会を繰り返すうちに、当初の理由とは別に、都市計画決定された公園計画区域であるということが出てきていますので、この公園の件が出された経緯とこれからの計画について、お聞かせください。
また、今行なうべきことは、収入と支出との関係の精査、あるいはしゅんせつについての研究などを進めること、そして利用者のみなさんとのていねいな話し合いであると考えます。
以上のことから、2年後の廃止計画については、延期すべきと考えるものですが、いかがでしょうか。
多田区長 新左近川マリーナの問題ですが、再々お話をして参りました。お言葉によりますと、反対というよりは延期だということのようですが、この地域の町の開発380ヘクタールに及ぶ江戸川区の大開発を東京都の手でやったわけですが、江戸川区の意志によりやってほしいということで、地元の方々の本当に切なる悲願を現状のような形でつくりあげたわけであります。
その中で、様々な都市計画決定が、行なわれ、全体では12くらいになると思いますが、臨海公園をはじめ、区画整理、清新町のまちづくり、流通センター、下水道の処理施設、今話題になっている左近川の公園計画ですとか、これらが同じ時期にすべて個別の都市計画決定として策定されたわけです。
そのときに、すでに存在した違法係留船ですね、正当な理由なくしておかれている船をどうするかということが問題になり、これを無くしてくれということは乱暴な話であるので、暫定的に新しい新左近川の公園の中にしばらくは納めましょうかということで、そこにもってきたということであるので、違法係留船ということにおいて、違法という言葉を使うのはいささか何かあまり適切であるかどうかわかりませんが、法律的に言えば、違法でございます。この違法係留船をそこに置いたが故に、それを当然の権利として、受け止められているような気がいたしますが、それを維持するためには多額のお金を使ってきたと、ゆうことです。そのお金はすべて区が負うということは、区民の方々に申し訳ないことであるから、少なくとも維持管理に要する経費はいただきますということで、いただいて参りました。
しかし、今いただいている額の中だけではどうしても賄いきれないという問題も出てきたわけであります。
地形上から言うと、荒川の流れと新左近の結節点の所では、どうしても土砂が入ってきて、毎年毎年、新左近のしゅんせつをしなければならない。そして、そのしゅんせつは、その年によってちがいますが、5,000億円とか、1億円とかいうお金を使わなければならない。そのお金をその方々にもっていただくということ事態が非常に困難だという事態にきているということであり、これ以上、江戸川区がそのことを続ければ、違法こう留船(係留船の誤り?)のために、119艘あるわけでありますが、漁船が38艘ありますが、そのためにだけ巨額のお金を使い続けるということが、適当かどうかということは、これは許されないことだという判断をせざるをえません。
そこでご理解を求めて、これまでのあり方を見直していただき、2年間の猶予は持ちますけれども、次に再更新はいたしませんと申し上げたということです。
当然出て行ってくれと、いうことになれば、お困りの方もいらっしゃると思うので、東京湾近辺の係留場を私どもは、全部情報収集し、そこにあっせんをしますということで、今個別の話し合いもしているわけです。
そういうことがご納得いただければいいが、なかなか納得していただけない方々もいらっしゃいます。私どもとしては、粘り強く当事者の方にご理解をいただけるよう、これからも折衝を続けていくつもりです。
公園計画云々ということについては、これはたまたまそこは新左近の公園計画がありますが、公園としてあいたら何をつくるんだというお話しになるかもしれませんが、これは新左近そのものが、今のような形で公園として存在するということであるので、係留所がもしなくなれば、そこに多くの区民の方々が憩うことのできる環境整備をしたいとこういうことでありますので、環境整備とは何かということは、物をつくったり何かをするということよりも、快適なくつろぎの場として、適切なものをつくっていくということだと思っています。
間宮由美君 新左近川マリーナについて、区長からは、違法な係留船について、暫定的にしばらくは納めましょうかということで、つくったというお話がありました。
でも、暫定的ということは、どこにも言われていないと思います。少なくとも私は見つけられませんでした。
都市計画公園というのは58年から計画があったということですが、平成5年、新左近川マリーナ条例が全会一致で可決されたときの、第1回本会議での、総務委員会の審査と経過の報告、これによりますと、「上流域に親水公園、下流域にマリーナ施設と多目的広場などをつくる新左近川親水整備計画の一環として設置する」とあります。
さらに、平成14年に出された「水と緑の行動指針」では、「アーバンリゾート推進構想」として、マリーナが位置づけられています。
暫定的ということは、どこにも書かれていませんでした。
しかも、平成20年度の当初予算にも、予算が組まれておりました。
そこで、再質問をさせていただきます。では、一体いつどこで、計画は変更されたのでしょうか。
巨額のお金を使うということを見直すということはもちろん大事です。しかし、そのためには廃止ありきではなく、なぜ土砂が溜まるような構造でつくったのか、あるいは収入と支出との関係、そこをもっともっと研究すべきと思いますが、いかがでしょうか。
多田区長 新左近の問題ですが、つまり違法な係留船を納める所として、ここでやって下さいということを言わざるをえないということになったわけですが、しかしだからといって、ここを正規に、都市計画決定されている公園の一角を使うということは、あくまで暫定ですよということは、当時から関係者の方にお話をしていたわけです。ですから、未来永劫これをあなた方のために場所を確保するということではありません、ということを重々説明してきたわけですが、長年経ちましたので、今となっては、既得権のようにおっしゃいますが。
ただし、条例を作って云々ということは、区としても、ここに係留の場所を一応暫定ですけれど、設けますと費用がかかりますので、対価をいただきますということになりますと、根拠が必要になります。従って区がいただくためには、条例を一応設けて、それは議会のみなさんの同意もいただいて、こういういきさつだから、条例も設けて料金もいただきますということをやってきたということですから、条例があるから、永久にこの方々のために場所を設けたことになるでしょ、ということとは、ちょっと意味が違うとご理解をいただきたいと思います。
間宮由美君マリーナにつきましては、暫定ということですが、暫定ではないからこそ、いろんな方々が新たに船を置かれている。
一度作ったものを絶対に壊してはいけないとか、計画を変更してはいけないなどと、言っているんではないです。
マリーナ廃止まで2年の猶予とおっしゃったんですが、しかし実際は、3月の初めに利用者の方に手紙が出されて、それをもって最後の更新としたいと言われましたから、利用者にとってはわずか1ヶ月の判断でした。
区長は、昨日の答弁の中でも、中止を求められている八ッ場ダム、また、高齢者医療制度の廃止についても、一律中止は到底受け入れられない、直ちに廃止ということは違和感を感じるとおっしゃいました。
そうおっしゃった区長ですから、新左近川マリーナそして、ジャンクションの方々の思いというのは、理解していただけるんではないかと思います。
(八ッ場ダム、また、高齢者医療制度については、国民の世論が、中止・廃止を求めていますが、それにしても、関係者へのていねいな説明や相談は必ず必要です。
それがないとご立腹された区長ですから、9月に説明会を受けて、わずか4ヶ月で決定すると言われた小松川ジャンクション、3月に手紙をもらって、これをもって最後の更新とする、と言われた新左近川マリーナのみなさんの思いも、きっと理解をしていただけるのではないかと思います。
・・・と、言いたかったのですが、時間がわずかになり、はしょってしまったので、意味がうまく伝わらなかったかもしれません・・・)
地方自治は「住民自ら決める」という「住民自治」を核心の一つとして、います。この「自ら決める」という住民自治を大事にする、住民の声を大事にして、住民が主人公の自治体運営を貫いていていただきたい、そのことをあらためて申し上げまして、終わります。
今年、2月に行なわれた施策協議会の場で、新左近川マリーナの廃止の方向が、区長から初めて提案されました。
その後、漁業関係者には1回、プレジャーボート関係者には3回の説明会が開かれましたが、利用者にとっては、突然の廃止の提案であり、理由についても納得できないということが、繰り返し出されてきました。
「新左近川マリーナ条例」が、議案として出されたのは、1993年、平成5年。全会一致で、結論に至っています。
そして、この年の「主要施策の成果」には、「広い水域の特徴を生かし、船の係留施設と区民が気軽にくつろげる芝生広場を兼ね備えたマリーナを整備し、5月にオープンした」と書かれていました。
さかのぼって、平成3年から平成5年度の「実施計画」には、「身近なスポーツ施設の拡充」を目標に、「区民のスポーツ・レクリエーションに対するニーズの増大に対応する」として、新左近川マリーナの建設が、掲げられていました。
そして、2年前には、マリーナ存続のために、という理由で、使用料の値上げも行なわれています。
このような経過があるマリーナを、2年後には閉鎖ですと言われても、利用者のみなさんにとっては、到底納得できないことであり、また、そのようなやり方は、利用者をないがしろにすることではないでしょうか。
そこでお聞きします。廃止の理由として、しゅんせつ費用の増大、違法係留の船に対する緊急措置が通常化してしまった、一部の人の船のために、多額の税金を使うことは区のやるべきことではない等があげられていました。
それらの理由についても一つひとつ検証すべきですが、説明会を繰り返すうちに、当初の理由とは別に、都市計画決定された公園計画区域であるということが出てきていますので、この公園の件が出された経緯とこれからの計画について、お聞かせください。
また、今行なうべきことは、収入と支出との関係の精査、あるいはしゅんせつについての研究などを進めること、そして利用者のみなさんとのていねいな話し合いであると考えます。
以上のことから、2年後の廃止計画については、延期すべきと考えるものですが、いかがでしょうか。
多田区長 新左近川マリーナの問題ですが、再々お話をして参りました。お言葉によりますと、反対というよりは延期だということのようですが、この地域の町の開発380ヘクタールに及ぶ江戸川区の大開発を東京都の手でやったわけですが、江戸川区の意志によりやってほしいということで、地元の方々の本当に切なる悲願を現状のような形でつくりあげたわけであります。
その中で、様々な都市計画決定が、行なわれ、全体では12くらいになると思いますが、臨海公園をはじめ、区画整理、清新町のまちづくり、流通センター、下水道の処理施設、今話題になっている左近川の公園計画ですとか、これらが同じ時期にすべて個別の都市計画決定として策定されたわけです。
そのときに、すでに存在した違法係留船ですね、正当な理由なくしておかれている船をどうするかということが問題になり、これを無くしてくれということは乱暴な話であるので、暫定的に新しい新左近川の公園の中にしばらくは納めましょうかということで、そこにもってきたということであるので、違法係留船ということにおいて、違法という言葉を使うのはいささか何かあまり適切であるかどうかわかりませんが、法律的に言えば、違法でございます。この違法係留船をそこに置いたが故に、それを当然の権利として、受け止められているような気がいたしますが、それを維持するためには多額のお金を使ってきたと、ゆうことです。そのお金はすべて区が負うということは、区民の方々に申し訳ないことであるから、少なくとも維持管理に要する経費はいただきますということで、いただいて参りました。
しかし、今いただいている額の中だけではどうしても賄いきれないという問題も出てきたわけであります。
地形上から言うと、荒川の流れと新左近の結節点の所では、どうしても土砂が入ってきて、毎年毎年、新左近のしゅんせつをしなければならない。そして、そのしゅんせつは、その年によってちがいますが、5,000億円とか、1億円とかいうお金を使わなければならない。そのお金をその方々にもっていただくということ事態が非常に困難だという事態にきているということであり、これ以上、江戸川区がそのことを続ければ、違法こう留船(係留船の誤り?)のために、119艘あるわけでありますが、漁船が38艘ありますが、そのためにだけ巨額のお金を使い続けるということが、適当かどうかということは、これは許されないことだという判断をせざるをえません。
そこでご理解を求めて、これまでのあり方を見直していただき、2年間の猶予は持ちますけれども、次に再更新はいたしませんと申し上げたということです。
当然出て行ってくれと、いうことになれば、お困りの方もいらっしゃると思うので、東京湾近辺の係留場を私どもは、全部情報収集し、そこにあっせんをしますということで、今個別の話し合いもしているわけです。
そういうことがご納得いただければいいが、なかなか納得していただけない方々もいらっしゃいます。私どもとしては、粘り強く当事者の方にご理解をいただけるよう、これからも折衝を続けていくつもりです。
公園計画云々ということについては、これはたまたまそこは新左近の公園計画がありますが、公園としてあいたら何をつくるんだというお話しになるかもしれませんが、これは新左近そのものが、今のような形で公園として存在するということであるので、係留所がもしなくなれば、そこに多くの区民の方々が憩うことのできる環境整備をしたいとこういうことでありますので、環境整備とは何かということは、物をつくったり何かをするということよりも、快適なくつろぎの場として、適切なものをつくっていくということだと思っています。
間宮由美君 新左近川マリーナについて、区長からは、違法な係留船について、暫定的にしばらくは納めましょうかということで、つくったというお話がありました。
でも、暫定的ということは、どこにも言われていないと思います。少なくとも私は見つけられませんでした。
都市計画公園というのは58年から計画があったということですが、平成5年、新左近川マリーナ条例が全会一致で可決されたときの、第1回本会議での、総務委員会の審査と経過の報告、これによりますと、「上流域に親水公園、下流域にマリーナ施設と多目的広場などをつくる新左近川親水整備計画の一環として設置する」とあります。
さらに、平成14年に出された「水と緑の行動指針」では、「アーバンリゾート推進構想」として、マリーナが位置づけられています。
暫定的ということは、どこにも書かれていませんでした。
しかも、平成20年度の当初予算にも、予算が組まれておりました。
そこで、再質問をさせていただきます。では、一体いつどこで、計画は変更されたのでしょうか。
巨額のお金を使うということを見直すということはもちろん大事です。しかし、そのためには廃止ありきではなく、なぜ土砂が溜まるような構造でつくったのか、あるいは収入と支出との関係、そこをもっともっと研究すべきと思いますが、いかがでしょうか。
多田区長 新左近の問題ですが、つまり違法な係留船を納める所として、ここでやって下さいということを言わざるをえないということになったわけですが、しかしだからといって、ここを正規に、都市計画決定されている公園の一角を使うということは、あくまで暫定ですよということは、当時から関係者の方にお話をしていたわけです。ですから、未来永劫これをあなた方のために場所を確保するということではありません、ということを重々説明してきたわけですが、長年経ちましたので、今となっては、既得権のようにおっしゃいますが。
ただし、条例を作って云々ということは、区としても、ここに係留の場所を一応暫定ですけれど、設けますと費用がかかりますので、対価をいただきますということになりますと、根拠が必要になります。従って区がいただくためには、条例を一応設けて、それは議会のみなさんの同意もいただいて、こういういきさつだから、条例も設けて料金もいただきますということをやってきたということですから、条例があるから、永久にこの方々のために場所を設けたことになるでしょ、ということとは、ちょっと意味が違うとご理解をいただきたいと思います。
間宮由美君マリーナにつきましては、暫定ということですが、暫定ではないからこそ、いろんな方々が新たに船を置かれている。
一度作ったものを絶対に壊してはいけないとか、計画を変更してはいけないなどと、言っているんではないです。
マリーナ廃止まで2年の猶予とおっしゃったんですが、しかし実際は、3月の初めに利用者の方に手紙が出されて、それをもって最後の更新としたいと言われましたから、利用者にとってはわずか1ヶ月の判断でした。
区長は、昨日の答弁の中でも、中止を求められている八ッ場ダム、また、高齢者医療制度の廃止についても、一律中止は到底受け入れられない、直ちに廃止ということは違和感を感じるとおっしゃいました。
そうおっしゃった区長ですから、新左近川マリーナそして、ジャンクションの方々の思いというのは、理解していただけるんではないかと思います。
(八ッ場ダム、また、高齢者医療制度については、国民の世論が、中止・廃止を求めていますが、それにしても、関係者へのていねいな説明や相談は必ず必要です。
それがないとご立腹された区長ですから、9月に説明会を受けて、わずか4ヶ月で決定すると言われた小松川ジャンクション、3月に手紙をもらって、これをもって最後の更新とする、と言われた新左近川マリーナのみなさんの思いも、きっと理解をしていただけるのではないかと思います。
・・・と、言いたかったのですが、時間がわずかになり、はしょってしまったので、意味がうまく伝わらなかったかもしれません・・・)
地方自治は「住民自ら決める」という「住民自治」を核心の一つとして、います。この「自ら決める」という住民自治を大事にする、住民の声を大事にして、住民が主人公の自治体運営を貫いていていただきたい、そのことをあらためて申し上げまして、終わります。