自分を思ってくれる人の存在

「中学２年生の娘さんが、もう５日も帰ってこない。
学校も始まったのに、連絡も取れない。
これだけ事件の続いている中だから、心配でたまらない。」
お父さんの声は悲痛でした。

しかし、ほどなくして居所がわかり、彼女は無事帰ってくることができました。
ほんとうによかった。生きていてよかった。無事でよかった。
お父さんの必死の捜索が、彼女を探し出しました。
そして、なによりも力になってくれたのが、学校の先生たちでした。

自立しようとする子どもたち、しかしその方向や大切にしなければならないことを
示してあげることのできるおとながそばにいたことは、彼女にとって、
これからの将来にどんなに力になることでしょう。
そして、自分を大事に思ってくれるお父さんがいるのだということを知ることができたことも
彼女の生き方をきっと支えてくれることでしょう。

人間が人間らしく生きていくことのできる社会のために、今何をすべきかを、
考え、たくさん話し合うことが必要だと、相次ぐ事件の報道を見て思います。
誰かのせいにしていては決してなくならないと思うのです。