成人式

６，１９５名。江戸川区の新成人の数です。
そして、全国では１３９万人が成人の日を迎えました。
成人されたみなさん、おめでとうございます。
新成人のご家族のみなさん、おめでとうございます。
みなさんが、それぞれの夢に向かって、前向きに生き、挑戦されることを、
心から応援しています。

江戸川区では、午前と午後の２回に分けて、成人式を行ないます。
教育委員会や、区の職員のみなさんをはじめ、
区のサークルで活動されている方々も、お手伝いくださり、門出をお祝いしてくださいます。
（写真上左から、合唱団のみなさんによる「大地讃頌」、着付けなおし、似顔絵・・・
どこも新成人でいっぱいです。今年度から文化センターの舞台づくりを担ってくださって
いる方も、人数の多さに驚いていらっしゃいました。）

新成人代表の決意は、いつもその熱意や自覚の高さに、気もちのよいさわやかさを感じます。
同じ年の誰もが、シンとしてはなしに聞き入っている姿もまたとても気持ちがよいものです。

文武両道を目指していた彼が、挫折を味わっていたときに、先生がくれたメール、
「本質や真理は日常の生活を送る中で見えてくる。決して立ち止まらず、1歩ずつすすんでほしい」
この言葉に励まされ、彼は自分の道をまた歩き出したといいます。

道の真ん中にいる子どもたちに、そのゆく手を指し示すことのできるおとなが
そばにいてくれることは、どんなに力強く歩き出すことができることかと、
おとなのひとりとして、彼の言葉の重みをかみしめながら聞きました。

しかし、現実の社会は、人間をモノ扱いし、使い捨てにする非正規雇用や、成果主義賃金、
長時間労働などが横行し、さらに働くルールを壊していく労働法制の改悪などが、
されようとしています。
いじめ、自殺、競争教育、進学の夢を奪う高額費。
死傷者の止まらないイラク戦争。

若者の「夢を持って人間らしく生きたい」という、切実な願いが、
乱暴に踏みにじられている現状があります。

でも、それを変えていこう、打開していこうと、若い世代が声を上げ行動を
し始めていることも、現実です。

全国チェーンの「すき家」で働く青年たちは、労働組合をつくり、解雇撤回などを
実現しました。『憲法９条を世界遺産に』と、爆笑問題の太田光さんが出した本は
ベストセラーになり、憲法や平和をめぐる関心も高まっています。
今年は一斉地方選挙と参議院選挙の年。新成人のみなさんが初めて手にする選挙権で
この現実を変えたいという切実な思いを示す絶好のチャンスです。

若者が希望の持てる社会へ、私もおとなの一人として、がんばります。