江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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布施佑仁を動かした 福島原発周辺に住む青年(未成年)の叫び 

2011-03-21 | 災害対策/危機管理

「射能の雨」について、アドレスがわかる方には、BCCで配信しました。
地震関連など、最新情報があったときに送ります。
必要な方は、jcp@mamiya-yumi に、メールを下さい。


日本平和委員会理事の有馬理恵さんから、返信とともに、
以下の情報が寄せられました。
転送、転載、公開の許可を得ています。


一昨日、ジャーナリスト
平和新聞編集長)布施祐仁が、

福島原発の周辺に住む青年(未成年)のツイートの叫びを読んで、
福島原発付近避難所へ物資を積んで向かいました。
被災地への高速道路は空いていて、
自衛隊と民医連と民商と布施の車が並んで走っていたそうです。
布施祐仁を動かした青年の叫びの一部です。

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mazinal 国なんて信じないぞ!!テレビで本当のことを流せ!!何故三 
号機が爆発したときに南相馬市に向かっていた自衛隊がマスクをして、 
消防車がサイレンを鳴らしながら戻ってくるんだ!!人を乗せるバスも 
何故ユーターンして戻ってくるんだ!?助けろよ!!助けてよ!!
1日前
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mazinal 拡散お願いします!! 南相馬市をどうか助けてくださ 
い!! 放射能で行政も入ってきません!!そこの地区の人たち 
は使命感にかられて残っています!! しかし、中にはガソリン 
さえあれば逃げたい人だっています!! 彼や彼女たちに逃げる 
術を授けてください!!
約21時間前
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mazinal 大丈夫なところばかりながすな!!現実をながしてく 
れ!! 相馬市なんかは放射能を浴びながら津波でなくなった人 
の死体をかたずけてるんだ!! しかもテレビでやってる放射能 
どこの問題じゃない!! 私はなにも出来ない未成年だ!!だか 
ら皆助けてくれ!!
約9時間前
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mazinal 放射能が大丈夫なら何故国は私達を助けにこない!!??お 
かしいだろ!!助けてくれ!!見殺しにしないでくれ!!
約9時間前
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mazinal 放射能はもうあの30キロだけの話じゃなくなっている!!相 
馬市でも放射能は凄いんだ!!でも、南相馬市でも、相馬市でも津波の 
被害は大きくて放射能を浴びながら死体を片付けているんだ!!
8分前
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mazinal あの避難地域30キロはなにかっていうと国が遠まわしにここ 
しか補償しませんよ。というメッセージのようにしか感じられない!!
7分前
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mazinal 家もなく、車もなく、車があってもガソリンなく、私の友達の 
お母さんは避難出来ないことを息子に泣きながら謝ってるんだぞ!!母 
親に泣かれるのはつらいのは皆同じだろ!!残ってる人たちだって皆と 
同じような家族なんだ!!お願いだから自分のように考えてくれ!!
3分前


布施祐仁の報告です。
昨夜(3/19)、福島より帰ってきました。皆さまの協力で何とか南相馬市 
(原発の北30キロ圏内)に300キロのお米をはじめ、野菜や 
果物、水、漬け物などの食料、マスクやおむつ、ガスコンロなどの日用 
品を届けることができました。ありがとうございました!少し長くなり 
ますが、簡単に報告したいと思います。

福島市から南相馬市に向かう途中、10台近く連なってサイレンを 
鳴らして走る救急車、自衛隊の衛生部隊の車両、警察の機動隊車両、そ 
して避難する住民を載せた大型バスとひっきりなしにすれ違い、否応な 
しに緊迫感が伝わってきました。

物資を集積している市の体育館に着くと、大きなトラックが停まってお 
り、水とお茶を下ろしているところでした。市長が繰り返しテレビなど 
に電話出演し危機的な状況を訴えてきたりしたことで、こうした支援が 
届き始めているようでした。このあと、僕たちも物資を車から下ろし、 
体育館に運びこみました。

すると、そこに一人の杖をついたおばあちゃんがやってきて、「食料が 
欲しいのですが、どうしたら手に入れられるのですか?」と尋ねられま 
した。それで、市役所の職員を呼んでその方法を説明してもらったあ 
と、僕は「おばあちゃんは、避難するつもりはないのですか?」と聞き 
ました。すると、「私は足が悪くて障害者なので、段差があると歩けな 
いし、(避難所で)毛布一枚で寝るのはしんどいので…」と。そ 
して、こう言ったのです。

「もし再臨界になったら隣の街に家を借りて住もうと思っています」

再臨界とは、原発で再び核分裂の連鎖が始まり、制御不能になって暴走 
する最悪のシナリオです。当然、それが起こってからでは遅いし、おそ 
らく生きていることはできない。それを伝えると、おばあちゃんは 
「(再臨界は)危ないんですか…」と絶句し、「考えます」と 
言って立ち去りました。

南相馬市は市長の決断で全市民避難を決めましたが、市役所の職員によ 
れば、このおばあちゃんのように残る人が相当数いるだろうとのことで 
した。数日前の段階で約3万人が市内に残っていて、市の用意したバス 
に乗って避難したのは約6000人。自力で避難した人を加えても、 
おそらく一万人程度と思われます。つまり、まだ二万人もの人が残って 
いる可能性があるのです。通常の物流はすべて止まっているので、この 
人達のいのちをつなぐ物資が必要です。

しかし、街はまるでゴーストタウンのようでした。屋内退避指示が出さ 
れているため、みんな家の中にいるからです。ときおり犬の散歩をさせ 
ている人などを見かける程度でしたが、そのなかにはマスクすらしてい 
ない人もいました。国が繰り返し「ただちに人体に影響はない」と繰り 
返していることで、大変な思いまでして避難しなくても大丈夫と思って 
いる人が少なくないのです。

しかし、事態が深刻なことは警察官の服装を見るだけでよく分かりま 
す。全身防護服に防塵マスク。外から見えるのは目だけ。その上、手足 
の袖口までガムテープをぐるぐる巻いて放射性物質が入らないようにし 
ています。これは彼らが内部被曝の危険性をはっきり認識している証で 
す。テレビでは繰り返し「レントゲンと比べて…」などと説明されてい 
ますが、外部から一瞬照射されるレントゲンと違って、放射性物質が体 
内に入って半永久的に内臓などが被曝し続ける内部被曝は、たとえ低線 
量でも人体に影響を及ぼすリスクが高いのです。しかし、住民はそのこ 
とを知らされていない。このままでは、いや、すでに甚大な被害が出る 
と思います。その上、再臨界などか起こったら…。想像もしたくありま 
せん。残った人を避難させるためには、国が危険性を認めて、また最悪 
のケースを考えた予防措置として、避難指示を今の20キロ圏内か 
ら少なくても30キロに広げるべきです。

この日も、海岸では400体の遺体が収容されたようです。津波被 
害が大きかった南相馬ですが、原発事故と屋内退避でこれまで行方不明 
者を捜すことも、遺体を収容することもできませんでした。これも、住 
民が避難を躊躇する理由になっています。まだ帰ってくるかもしれな 
い…、遺体を置いて自分だけ離れるわけにはいかない…、やはりそうい 
う気持ちがあるのです。

僕たちも海岸まで行ってみました。そこで見た光景は、ちょっともう言 
葉では言い表せない。灰色の死の世界。どこまでが陸地でどこからが海 
だったか分からないほど、廃墟の世界が広がっていました。

帰り、誰もいない道端に、黒い小さな可愛い犬がさまよい歩いていまし 
た。おそらく室内犬として飼われていた犬。バスで避難した人が連れて 
いくことはできないと、置いていったのだと思います。それを見て、本 
当に悔しかったです。連れて帰ればよかったと、今になって悔やんでい 
ます。

南相馬は、景色も素晴らしいし、何もなかったら本当にいいところなん 
だろうなと思いました。こんなことでふるさとを離れざるを得なくなっ 
た人達の心中を想うと、本当にやりきれない。

僕には、南相馬がこれからどういうことになっていくか、まったく想像 
できません。ただ言えることは、国は一刻も早く退避指示の範囲を拡大 
すべきです。

また状況を見て現地に行くかもしれませんが、それまでは東京で、日常 
生活のなかで、できることをやっていきたいと思います。

あと今回、ツイッターでつながりこの行動のきっかけとなった南相馬に 
住む女子高校生は、家族と一緒に無事に岩手に避難することができまし 
た。しかし、おじいちゃんだけは、国の避難指示が出るまでは残ると 
いって来なかったそうです。

最後に、今回急な呼びかけにもかかわらず、貴重な物資などを提供して 
いただいた全日本民医連、福島農民連をはじめ、力になっていただいた 
皆さまに心より御礼申し上げます。これから救援と復興は長く困難な道 
程になるでしょうが、そういうときだからこそ希望を持って、みんなで 
連携し合い協力し合って一歩一歩前に進んでいきたいと思いますので、 
今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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