第84号、区立図書館への指定管理者制度導入にあたり図書館サービスの質確保に関する陳情について審査いたしますが、前回の委員会で要求がありました資料について執行部より説明をお願いいたします。
■佐藤弥栄 中央図書館長 6月10日の文教委員会で要求のありました資料について説明をさせていただきます。
(6月の請求資料)
1、江戸川区図書館指定管理下の、夜間(8時以降)の来館者数と貸出本数。
2、江戸川区図書館指定管理下の、各館別職員構成と職員数。
3、江戸川区図書館指定管理下の、勤務シフト体制と労働条件の詳細。
4、子ども未来館図書館業務委託下の、職員構成と職員数。勤務シフト体制と労働条件。
資料18でございます。20時以降の資料貸し出し数でございます。これは指定管理図書館の平成22年4月から6月までの状況をまとめたものでございます。
指定管理館の中で篠崎図書館につきましては、平成20年7月から開館時間の延長をしております。葛西地区の図書館につきましては、この平成22年4月から開館時間の延長をしたこともあり、4月の数値は5月、6月から比べますと、全体的に若干少なくなっております。
指定管理館全体で4月から6月までの間で20時以降ですね、8時以降の資料貸し出し数としましては2万8,417点、1日平均しますと322.9点の貸し出しがございます。これは午後8時から9時半までの開館時間を延長したことによる資料貸し出し数でございます。
資料貸し出し数はこちらなんですけれども、貸し出し以外でも、来館されて閉館間際まで図書館の閲覧室等を使われている利用者もいらっしゃいます。
続きまして、資料19でございます。こちらは図書館別の職員構成比較、葛西地区指定管理図書館でございます。いずれも平成22年7月1日現在での職員数でございます。葛西図書館は23人、直営のときは21人です。西葛西図書館につきましては38人、直営のときは32人です。こちらにつきましては、清新町コミュニティ図書館の職員も含まれた数値となっております。東葛西図書館につきましては27人、直営のときは26人となっております。
続きまして、資料20でございます。勤務シフト体制と労働条件、葛西地区指定管理図書館でございます。
労働条件としましては、雇用形態としては正規職員と契約社員がございます。勤務形態は午前8時半から午後9時45分のうち、実働が週37.5時間でございます。週休日はローテーション制でございまして、2日となっております。また、社会保険制度、有給休暇制度等もございます。
勤務シフト体制は別紙のとおりとなっております。次のページからになりますが、まず葛西図書館の勤務シフトにつきましては、平日は早番7人、中番が1人、遅番が6人と、1日14人のシフトとなっております。
続きまして、次のページでございますが、こちらは土日祝日についてのシフトです。土日祝日につきましては、早番が8人、中番が1人、遅番が6人と、平日より1人増で中番の時間帯をずらして、遅番1人の時間も延ばして、1日15人のシフトとなっております。
続きまして、次のページでございます。こちらは西葛西図書館の勤務シフトでございます。平日は早番が9人、中番が3人、遅番が9人の21人のシフトとなっております。清新町コミュニティ図書館につきましては、早番が2人、中番が1人、遅番が2人の5人のシフト体制となっております。
次のページでございます。土日祝日につきましては、早番が9人、中番が4人、遅番が8人の全部で21人のシフトとなっております。これは平日より早番1人の時間を延ばし、中番を1人増員しております。遅番1人の時間を延ばしたシフトという形になってございます。
同じく清新町コミュニティ図書館につきましては、早番が2人、中番が1人、遅番が3人の6人シフトで、平日より1人多いシフトとなってございます。
次のページでございます。こちらは東葛西図書館の勤務シフトについてでございます。こちらは平日が早番7人、中番が1人、遅番が6人の14人のシフトとなっております。
次のページが土日祝日のシフトでございます。早番が8人、中番が2人、遅番が8人と、平日より早番1人と中番1人、遅番2人の4人増員のシフトとなっております。これらのシフトにつきましては、各館の状況に応じて設定をされているということでございます。
続きまして、資料21、篠崎子ども図書館の職員構成及び勤務シフト体制と労働条件です。篠崎子ども図書館のスタッフ構成ですが、職員は全部で8人でございます。内訳としましては、チーフ1人、サブチーフ2人、スタッフ5人です。篠崎子ども図書館につきましては業務委託をしておりますけれども、こちらの労働条件としましては、雇用形態は契約社員で構成されております。勤務時間は午前8時半から午後5時15分、そのうち実働は週37.5時間、週休日はローテーション制で2日となっております。また、社会保険制度、有給休暇制度等もございます。
勤務シフト体制ですけれども、次のページをごらんいただきたいと思います。平日が5人、土日祝日は6人と、1人多いシフト体制となっております。
続きまして、資料22でございます。篠崎図書館の指定管理基本協定書です。こちらにつきましては、前回資料10として提出をさせていただいておりますけれども、再度提出をさせていただきました。正確に言いますと、こちらのほうは篠崎広域複合施設、文化プラザと図書館の基本協定ということでございます。資料につきましては以上でございます。
なお、前回、間宮委員から東葛西図書館の館長の変更に関しまして、今回このような理由による他区での異動事例はあるのかという御質問でございますが、前例はないということでしたので、御報告させていただきます。
私からは以上です。
■間宮由美 委員 資料をありがとうございました。中身についてはまたよく見させていただいてからにしたいと思います。1点だけ資料の中で確認をしておきたいのは、上から4ページ目になるかと思いますが、資料20ですね。勤務シフト体制のところです。雇用形態で正規社員と契約社員という労働条件の中で、その次のページから勤務ローテーションが書かれていますが、このそれぞれ早番や遅番やまた短い人も含めてなんですけれども、どれが契約社員の方のローテーションになっているのかというのがわかれば教えてください。
■佐藤弥栄 中央図書館長 こちらは各館、館長とチーフ、必ず1名おりますけれども、館長とチーフが、例えば葛西でいきますと早番の責任者というところになるかと思うんですね。あとは遅番の責任者、要は早番責という責任者のマークがついているところが基本的に館長とチーフ、サブチーフという形になりますので、それ以外のところがスタッフというふうに御理解いただければと思います。
■間宮由美 委員 館長とチーフだけが正規社員で、あとの方は契約でしたか。
■佐藤弥栄 中央図書館長 そのとおりです。
■間宮由美 委員 わかりました。
続いて、ちょうど東部図書館の業務委託の選定参加というのが、参加申込書兼宣誓書の提出が明日が締め切りとなっていると思います。それについてお聞きしておきたいんですけれども、これまでの図書館で、区立と指定管理を含めてです。業務委託をしている部門はありますか。
■佐藤弥栄 中央図書館長 図書館につきましては、東部図書館についてが最初となります。
■間宮由美 委員 そうしますと、総務委員会等々の話もあるかとは思うんですけれども、改めてお聞きしておきたいんですけれども、なぜ今回、業務委託ということになっているのかということと、今後、指定管理者との関係ですね。それがどういうふうになるのかということでお聞かせください。
■佐藤弥栄 中央図書館長 今、東部図書館につきましては、東部図書館の開設準備担当ということで正規職員のほうも配置されております。あわせて非常勤職員のほうも配置されているところになります。そういった中で、その職員以外の部分で窓口の部分を業務委託して、直営のほうでやっていきたいというところがまず1点ございます。あと、期間的な部分も、平成25年度から中央図書館も含めて全館指定管理で行っていくという方針で進めておりますので、その辺も考慮してということの判断でございます。
■間宮由美 委員 考慮してというのが、そこがどういうことなんでしょうか。
■佐藤弥栄 中央図書館長 東部図書館につきましては、この12月に開館する形になりますけれども、実際のところは25年度まで2年と3カ月の期間しかないところもございますので、その間については直営で行いたいということでございます。
■山凬実 文化共育部長 補足でありますけれども、本来、私どもは東部図書館も新設時から指定管理をしていきたいなというふうに考えていたわけでございますけれども、やはりその期間が余りにも短いということになりますと、受け手側のいろいろな問題が生じてしまうということが懸念されるわけですね。そういうことから考えまして、私どもとしては25年の全館の指定管理までは直営でやっていこう。ただし、直営の中でも体制を25年以降も直営という時期ではありませんので、一部業務委託という形で、つなぎとしてこういう形態をとらせていただいた、こういうことでございます。
■間宮由美 委員 そうしますと、窓口業務を業務委託ということなんですけれども、業務委託ということは結局、だれがそこの人たちに指示をして、やることを告げていくんですか。
■佐藤弥栄 中央図書館長 委託につきましては、業務委託の責任者がおりますけれども、そちらのほうから指示等はやっていただく形になります。ただ、その一番上の部分につきましては、当然お互い話し合っていくという形になりますけれども、指示自体は委託業者のほうでやってもらうような形になります。
■間宮由美 委員 そこがちょっと見えにくいかなと思うんですけれども、一つの図書館の中で業務委託の指示をする委託業者がいて、そこからの指示を受けて、業務委託を受けた職員の方が働く。そうすると、窓口業務だけというと、それ以外の図書館業務がいろいろあるわけですよね。そことの関係で、例えば窓口業務の中で窓口に座った委託業者の職員の方がわからないことがあったときに、また、もっとこれをやってと、ほかから見ていて思ったときには、指示はできないことになっちゃうわけですよね。業務委託となると。でも、同じ一つの館の中に指示系統が違うところがあって、確かに指示系統が違うところがあるということで、図書館業務というのが本当にうまくいくのかどうか。そこら辺はどのようにスムーズにされようとしているのかをお聞かせいただきたいんです。
■佐藤弥栄 中央図書館長 今回の委託につきましては、単純な委託ではなくて、いわゆるプロポーザル形式の委託を導入しているところでございまして、その辺の部分で業者の部分もありますけれども、それが確実にできる業者のほうを選択していきたいというふうに思っております。
■山凬実 文化共育部長 ちょっと補足をさせていただきますが、いろいろな問題というか、指揮系統がちょっと複雑じゃないかなというような御質問かなというふうに思うのでありますが、今、館長のほうから御説明申し上げましたとおり、業務委託というのは当然直接その職員に対して指示をできる形ではありませんので、そのためにそこについての業務の責任者が常駐しております。その責任者についてはこういうことだということをお話し申し上げることができるわけであります。
もう一つは、この窓口業務というのは完全に、言ってみれば非常に単純な業務でありますので、頻繁に何かが起きて、こういうことを細かく指示をしていかなければならないということは私どもとしては想定がありません。そういった意味では十分に満足する水準のサービスをこの形で提供できるというふうに確信をしているわけでございます。
■間宮由美 委員 プロポーザルの中でということなんですが、窓口が単純な業務と考えているところが、私はちょっとそこに落とし穴はないだろうかというふうに思うんですね。先ほど伊藤委員の質問の答えの中でもやはり窓口でのカウンターでのことが取りざたされているということだったんですけれども、単純ということではなくて、やはり窓口というのはそこの図書館の顔になってくると思うんですね。ですから、そこが委託ということで、本当に図書館全体がうまくいってくるんだろうかというのは、非常にちょっと心配を持つところです。
これから提案書の受け付けが8月ですか、行われるということですので、そこを待つという形になると思うんですけれども、ちょっとそこのところを私ももう少ししっかり見ていきたいところだなと思っています。結局、指示系統で、責任者に言っておけば大丈夫ということなんですけれども、実際に動いている中で、区民はわかりませんからね。どの方が業務委託で、どの方が直営でとか、職員でとかわからないので、その中で指示というのが責任者以外の人から、私が言えば早いのにということってやはり現場ではあると思うんですね。そういったときに、でも、そうしちゃうと偽装請負に抵触しちゃうことになるんではないかとか、やはり非常に心配な部分がございます。そこのところはもうちょっとしっかりとまた見ていかないといけないところではないかなと思います。
先ほど山凬部長のほうからのお話の中で、モニタリングもしっかりして、きちんとしたものにしていきたいと、これも伊藤委員の質問のお答えの中であったんですけれども、モニタリングもしっかりしてということですが、今回の陳情の中で専門家を含めたモニタリングを実施してほしいということが出ているわけです。実際にモニタリングはしっかりするよということであれば、今現在のモニタリングの方法というのがどうなっているのかというのを最後にお聞かせください。
■佐藤弥栄 中央図書館長 今現状のモニタリングのやり方等なんですけれども、まず各指定管理館のほうで自分の評価もしております。あわせて、こちらの区側のほうでも評価をしております。あわせて、篠崎図書館につきましては、行政評価のほうも昨年度だと思うんですけれども行っております。そういった形で、さまざまな形で評価をさせていただいております。
■山凬実 文化共育部長 先ほどの業務委託についての懸念の御意見をいただいたわけでございますが、部分委託として例えば窓口を業務委託をかけるというのは、これは実は指定管理より広く各地の図書館で実施をしております。そういう実績がありますから、私どもとしてはそれをつぶさに見てきております。そういうことも踏まえて、今回こういう形をとらせていただいたということでございますが、今、御意見があったことは私どもは当然しっかりやっていかなくちゃならないわけでございますので、その辺を踏まえてやりたいとは思ってございますが、そういう実績は十分あるということもちょっと御承知おきいただければというふうに思ってございます。
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