偲ぶ会

ずっと年下の私にも、いつもていねいに声をかけてくださったＳさん。
議員になってまだ２期目の私は、未熟でうまくできないこともたくさんありますが、
Ｓさんの言葉はいつもあたたかかった。どんなに励ましていただいたことでしょう。
Ｓさんは、たくさんの人の相談に「のってあげてくれませんか」と、私に声をかけて下さいました。
困っている人がいると放っておけないのですよね。
奥さんのお店の座敷で、いろんな話をしましたね。

そんなＳさんの最後の相談は、ご自分のことになりました。
末期のガンとわかってから、すぐに、脳に転移をしたことで、
認知症の症状が出てきてしまいました。
徘徊をするようになりました。

徘徊をすると病院では退院を迫られる。
重いガンがあるから、施設では受け入れてもらえない。

今の日本の高齢者医療や高齢者施設の問題点をまざまざとみせつけられたのでした。

どんな症状の方でも、命と人権をまっとうできるためには、
それぞれの機関で、必要な人員を確保できるために、
国はもっと力を尽くさなければいけない。
Ｓさんのおかげで、問題点を克服していくための提案をすることができます。
国が動いたら、ご報告しますね。

たくさんのことを教えてくださって、ありがとうございました。

空の上から、大事な奥さんと、Ｓさんを慕っていた多くの友人や私たち後輩を、
どうぞ見守っていてください。