江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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視察⑥ 視察をどう考えるか

2007-09-07 | 議会改革のこと
初めて議員となった9年前から、視察を含めた議会の改革に、力を尽くそうと思ってきました。
議会の中の慣習に慣れてはいけない。えっ?と思ったその気持ちを大事にしなければ、
庶民の生活のわからない政治家になってしまう。いつも心がけてきたことです。

視察について、私たちが提案をし続けてきた改革は、次の通りです。

①海外行政調査については、区民生活の実情と区民感情から、当分の間実施しないこと。

②常任委員会などの宿泊を伴う視察調査については、公費による視察にふさわしく、
区民と区政に反映できる意義ある調査とするとともに、その成果を区民にわかりやすく還元すること。
◆区民の税金を使っての視察であることから、節約に努め、便乗するような個人視察は行わないこと。
◆日程については、2泊3日という期間を固定するのではなく、視察の目的との関係で検討し、
必要最小限とすること。
◆検討については、非公開の協議会ではなく、委員会として行うこと。
◆グリーン車の利用はやめること。
◆視察後は、各委員会で、成果と役割について充実した議論を行い、各委員がレポート提出をした上で、
それらを反映し、本会議に文書報告とすること。

これまでの視察は、3日目に朝ごはんを食べて解散。そして、それぞれ、帰る議員もいれば
そのまま「個人視察」という名のもとに出かける議員もいました。
私たちは、旅費は区民の税金であるから、便乗するような「個人視察」はやめるべきと提案してきました。
そして、2泊しなくても帰ることができるのであれば帰るべきという立場で、
2日目の視察が終わった時点で一足先に帰ってきていました。

私が、2泊したのは、前期に1回と今回の2回です。
前期には、副委員長という立場で、委員長を補佐し、委員会を充実させるという仕事があり、
その中で、視察の充実も図ることができたからです。

今回は、委員会の中で(協議会ではありますが)、帰ることができるのに帰らないのは
確かにおかしいという、同じ立場の意見を頂くことができました。
3日目は正式の視察にしていこうという話し合いを持つこともできました。
しかし、全委員会の合意とはまだなっていないため、3日目を正式視察にはできないとのことでした。
しかし、そこまで皆さんと話し合い、しかも3日目は、平和教育に関する現場でしたので、
区への還元ができると考え、3日目も参加をすることに決めました。

まだまだ、区民の目線で改善をしていかなければならないところが残っています。
今回の視察で得た成果をもとに、さらに改善に向けていきたいと思います。

今回は、非常に充実した視察でした。
それはなぜかと考えると、ひとつは、事前の委員会内での、視察先と江戸川区との施策について、
事前学習を行なうことができたからです。
そして、戻ってきてからの委員会でも、この視察と江戸川区の施策との関連で、
感想なども出し合いながら、生かしていくべき点を話し合うことができたからです。

視察のたびに、ずっといい続けてきたことが、ようやく大きな1歩を踏み出したと感じることができました。
正副委員長や事務局のかたの取り計らいと、委員会メンバーのみなさんの良識が、
こうして委員会を動かしていくのだと感じました。
私も、他会派のみなさんとともに、さらに議会改革に向けてがんばっていきます。

◆そうそう、写真は、ヒロシマの青空と、
新幹線での移動中〈グリーン車です。これはまだ変えられませんでした。)、
座席の隙間に、ペンを落としてしまって、車掌さんが開けてみてくださっているところです。
座席の下は、とても複雑で、驚きました。結局、機械の奥に姿は見えたものの、
とても取ることができず、150円のペンとさよならせざるを得なかったのですが、
こんな大事になってしまって、恥ずかしいやら、申し訳ないやら・・・おさわがせしました・・・
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4 コメント

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視察って (まりい)
2007-09-26 21:57:28
イチ市民(区民)からすると、視察って「うさんくさい」もののように思ってしまいます。
莫大なお金をかけて(それも税金で)、ちょろっと関連施設をまわって、あとは観光や接待・・・みたいなイメージがあります。
ここでまみちゃんが訴えていることは実は当たり前のことじゃないの?って思うけど、当たり前になっていないんだね。多くの市区町村ではここがいいかげんに捉えられている気がします。
とにかく視察をすれば、何かやったみたいに思ってるというか・・・。こんな目的で視察して、これからこう改善したいということって聞いたことがないかも・・・。
すっごく不勉強でこんなこと聞いたら恥ずかしいかもしれないけど、私の市の「視察」の状況ってどうすればわかるの?

それと・・・写真のこと、私もまみちゃんと同じことやっちゃったことあります。飛行機の座席の下に指輪を落としちゃって・・・。そのときは取れなかったのですが、空港を出ようとしたとき放送で呼び出されて、無事戻ってきました・・・。イス全部解体したそうです。
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Unknown (銀太)
2007-09-28 00:12:10
「まいり」さん、初めまして、銀太と申します。
間宮さんのブログでは、今まで議会改革に係わることで幾度かコメントをさせていただきました。

今回、「まいり」さんが疑問をもたれた視察のことですが、市民(区民)の一員として当然の疑問だと思います。

銀太の知っている範囲で江戸川区議会の視察についてコメントします。

44名の議員全てが観光旅行気分で視察しているとは思ってはいませんが。
視察の目的や委員会でどの様に決めたかの文書など全く区民に公開されず、議員の特権意識(傍聴者を排除し非公開で決める悪習)で決められています。

更に、本会議で傍聴者に判らないように「閉会中の所管事務調査」の一言で各委員会の視察を決議してしまうことを銀太は許せません。

また、従来から視察後のレポートや委員会で公開議論なども行っていなかったようで、報告書は議会事務局が写真入りの冊子を作るに止まっていたようです。

その報告からは、視察を行って区政を改善すると言う意気込みは感じられませんでした。
何のために血税(推定10万円/1名×44名)を使って視察したのか区民は怒るべきです。

銀太は委員会の運営のあり方にも問題があると考えています。何故なら、新年度の議会がスタートすると多くの議員は委員会本来の陳情の審議よりも、二泊三日の視察に行こう行こうと感じられるからです。
だから、区民から観光旅行と言われるのです。

そんななかで、今回、間宮さんが視察先からブログに速報を載せられた姿勢と、所属する委員会で各議員が報告を兼ねた討議をされたことは評価していす。
他に、数名の議員のブログに視察の報告が見受けらるのが救いかもしれません。

一方で、古い体質の議員が仕切っている現状では議員自信による議会改革など望めそうもありません。

そこで、「私の市の視察の状況ってどうすればわかるの?」と言う「まいり」さんの投げかけの参考になればと思い、江戸川区のオンブズマンを紹介します。

「江戸川区民オンブズマン」の皆様は江戸川区議会の各会派宛に「費用弁償並びに区議会常任委員会の国内都市視察に関する公開質問状」を出されていますので、URLを記しておきます。

「江戸川区民オンブズマン」でも検索出来ます。
http://members.edogawa.home.ne.jp/ombuds/index.html
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失礼しました (銀太)
2007-09-29 00:06:28
「まりい」さん、お名前間書き違えてしまいごめんなさい。
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なるほど (marie)
2007-09-29 18:20:14
銀太さん、わざわざ丁寧に説明してくださって、ありがとうございます。私も地元の状況を調べてみたいと思います。そういえば、市民オンブズマンって聞いたことがあります。
ものすごい額の税金をとるのに、不透明なのは困ります・・・。
ところで銀太さん、名前のこと・・・お気になさらないでください。





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