江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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視察⑧ 沖縄市福祉文化プラザ

2008-09-03 | 議会のこと
沖縄市で唯一の複合施設です。
地域活動支援センター相談支援事業所・児童センター・
ファミリーサポートセンター・社会福祉協議会を備えています。

児童センターをていねいに案内して頂きました。
センターの職員は、正規一人(所長)、嘱託任2人、臨時5人。すべて有資格者です。

特筆すべきは、「児童クラブ」と呼ばれる、学童クラブです。
70.4㎡という広い独自の部屋が設けられています。毎日のおやつと、
休みのときのにはお昼をとるので、部屋がないとならないと説明してくれました。

児童センターに一般で来ている子どもたちが、食べたいときには、のびのびという
1階の部屋を借りて、そこで食べていいことになっているそうです。

重度心身障害児も子どもだけで通うことができます。
(児童センターは保護者同伴)
障害児2人に対し、職員が、専門に職員一人の加配があるとのことで、現在27名の
学童クラブの子どもたちを3人で担当しているそうです。

「生活習慣を身に着けるための指導、他の児童館との交流、毛筆、硬筆教室、
児童センターにおける行事などを有効に活用しての指導」などを事業内容としています。

私たちが伺ったときには、障害児のお子さん2人が、すでにお部屋で文字の勉強を、
先生と一緒にしていました。

複合施設には、メリットもデメリットもあるとのこと。
メリットは、たとえば、職員が館内中にいるので、1階で親の来るのを待っている子どもや、
また2階から降りてきた子どもを、1階の職員がみていてくれること。

デメリットは、たとえば、障害者が集う場が1階にはあるが、
いじめるつもりはないのだけれど、追いかけたら保護者から不審者がいると言われ、
大騒ぎになったことがあるとのこと。
予期せぬトラブルは避けたいので、職員が共通認識を持てるように、
協力やミーティングをしなければならないとのこと。

でも、トラブルのときが、教育の発揮のしどころ。
障害への理解を深める、とてもいいチャンスなんではないかと私は思います。

あれこれあることは大変でしょうが、職員の方の前向きなお話や、
子どもや親を思う気持ちを感じることができ、とても有意義でした。

建設費は、14億1千数百万円。総合施設にしたのは、複合にすれば、
県や国からの建設費への補助金が相当出るので、市は大変助かるから、とのことでした。
でも、維持費は市が持ち出しになるので、超過予算にもなっているとのことでした。

学童クラブとしての本来の目的を大事にして、それに見合った施設が、必要ですと
言い切るその姿勢に、これこそ、子どもや市民のために働く職員の姿勢だと思いました。

複合にすることでのメリット、デメリットはあるでしょうか、私はどちらかというと、
メリットの方が大きいと感じました。
トラブルも通しながら、人間をまるごと理解できる場として、
さらに発展を重ねていただきたいと思いました。

江戸川区では、このような大きな施設をつくるというよりも、身近な場所での
児童施設のありかたの参考にできればと思います。
とくに、学童クラブのあり方、また、子どもを職員みんなで見ていくことのできる環境作りなど、
参考にできることがちりばめられている、福祉文化プラザでした。

写真・左上から時計回りに
児童センターの中の和室、図書室、大きい子の部屋に張ってあった子どもの権利条約。
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