江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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定時制高校

2006-04-10 | ご相談のこと
定時制高校に通う女の子を、
両親に代わって育ててくれたおいじちゃんが亡くなってしまいました。

おじいちゃんはどうしても生活費が足りなくてサラ金からお金を借りていました。
亡くなってからそのことを知ったおばあちゃんと女の子の元へは、
取立ての電話やメモが毎日のように。でも、借主が亡くなったときに、
自動的に妻であるおばあちゃんが借主になることはありません。
だから、弁護士さんと一緒に、業者への連絡を進めながら、
おびえるおばあちゃんと女の子を励まし続けました。

まだ高校に通う子がこんなつらい思いをしなくちゃならないなんて…
胸が痛みます。でも、女の子は気丈でした。そして、彼女たち支えてくれたのが、
定時制高校の先生たちでした。
家にいると取り立てにくるから、落ち着くまで学校にいていいよと、
おばあちゃんを学校にいさせてくれました。危ないからと車で送って帰ってくれた
こともあります。副校長先生からは、毎晩のように私のところへ電話が入り、
様子の確認や今後のことについての話をしました。

山田洋次監督の「学校」という映画をご覧になったことがありますか。
定時制高校を取り上げた作品です。この映画になったモデルの先生がいらっしゃる
というのを知って、教員だった私はどうしてもどうしてもお会いしたくて、訪ねたことを
思い出します。帰りの会で先生は、年齢もまちまちの生徒たちに、
「明日は休みだよ。来たくても来ちゃだめだよ。」って、おっしゃいました。明るく。
学校に通いたい人たちが通う学校、私は、定時制高校は、学校の原点だと
そのときから思っていました。今回、このような形で出会えた先生たちも、
原点の教育をなさっていました。

定時制高校をなくす政治の方向は間違っています。
定時制高校は絶対に守らなければいけない学校です。 
あらためてそう思います。

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