江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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声をつなげる。本会議質問

2015-02-20 | 議会のこと

す本会議で質問をしました。江戸川区議会のHPからも数日後から見ることができるようになります^ー^
児童発達支援センターは、法と現在の施策を整理して考えたいと、区長からの答弁があり、これは、進む!と確信しました。
それから、アスベストの除却のための補助制度についても、創設は視野に入ったと確信!やったあ!
とりあえず、1問目の質問原稿をお載せします。

一、 発達に心配のある子の療育について
(1)どの子も十分な支援を受けられる児童発達支援センターを
(2)早期療育の場の開始を

二、区民の健康を守るために、アスベストの状況把握を
(1)区内アスベストの対策状況について
   ①区施設におけるアスベスト調査について
   ②アスベスト台帳の取り組み状況と今後の活用方針について
(2)アスベスト対策における補助について

三、台風時などの減災のために
(1)住宅等整備基準条例におけるマンション駐車場の指導について
(2)抜本的改善とともに、雨ますのグレーチングへの変更を
 

 江戸川区の議員となってから16年、毎日たくさんのご相談をお受けしてきました。ご相談をお受けするということは、行政のあり方の細かい部分が見えるということにつながります。ですから、具体的に区民と行政をつなげる提案ができるのだと思っています。

 ご相談の解決のためには、区の職員の皆さんのお力をどれほどお借りしてきたことでしょう。法の改正も次々行われますので、最新の情報を教えていただきながら、今できる一番良い方法を一緒に考えてくださる職員の皆さんの献身的な姿勢に、私自身も胸を熱くしてきました。そして、ほっとした途端に、不安だった緊張の糸がほどけて、溢れ出るご相談者の涙を、何度みてきたことでしょう。今、目の前に困っている方がいれば、全力で助ける。その方がご自分の力で、歩けるように、少しの手助けをすることで、希望を届けることができます。

 これからも、職員の皆さんとご一緒に、そして、区政の主人公である区民の皆さんとご一緒に希望ある江戸川区政をつくるため、頑張って参りたいと思っております。
  
 本日は、3点にわたり、お聞きいたします。

 第1の質問は、「発達に心配のある子の療育」についてです。
 
 「赤ちゃんの時から、目が合わないんです。笑わないんです。」若いママは、一人で心配をし続けてきました。パパは、「まだちっちゃいのだからだよ」と言って、心配させないようにか、あるいは、認めることができないのか、そのことに正面から向き合ってはくれませんでした。そして、保育園に入園をしたものの「うちの子、なにか違いませんか」と何度も聞いたものの、保育園では「他の子と変わりませんよ」と言うばかり。しかし、明らかに違うのです。3歳になった今も、「りんご」とは言うことができずに、「ご」と言います。目と目を合わせて笑うことはできません。
 また、別のママは「赤ちゃんを抱く事がこわかったんです。抱き方を教えてくれるところが欲しかった」と話してくれました。どんなことをしても反応してくれない赤ちゃんを、こわいと思ったというのです。この子も3歳になりました。 
 
 一人で不安になっている若いママやパパの存在があるという事実から出発したいと思います。
 
 江戸川区では、昨年7月から、大人も含めて相談ができる「発達障害相談センター」が開設されました。本日は、とくに乳幼児への支援についてお聞きいたします。
 開所してからわずか8ヶ月ですが、大変精力的に動いてくださり、幼稚園や保育園に通っている子どものことで親ごさんから、あるいは園の方から申し出があれば、園に出向いて支援のアドバイスなどの「環境調整」も行ってくださり、その件数は1月までですでに100件を超えているとのことです。
 
 しかし、残念なことは、そのような相談機関があることを知らない方が大変多いということです。相談とともに「環境調整」も含めて行っているということを、まず、広くお知らせいただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 
 
 また、療育の場としては「育成室」がございます。そこで働く方々は、子どもにも親にも丁寧に笑顔で接してくださり、それだけでほっとします。しかし、現状として、すぐにでも入所したいが入れないでいる子ども達がいます。さらに、専門家の数は十分とは言えず、個別療育を望んでも待たなければなりません。

 そこで、お聞きをします。どの子も充分な支援を受けられるためには、育成室の機能をさらに充実させることはもちろんのこと、専門家の人数を増やす、どの子も入所できるように広い敷地の確保をするなどを含め、ワンストップで支援が受けられる児童発達支援センターのような体制をつくることが望まれると思いますが、いかがでしょうか。

 また、現在、育成室は、1歳半からの療育となっています。しかし、世界の流れの中では、早期療育が非常に大切にされていています。何か心配なことがある時からの個別あるいは集団での療育は、1歳半を待つことなく始めることが必要です。0歳児からの療育については、医療機関のお医者さまがたもその必要性をおっしゃっています。いかがお考えでしょうか。

 第二の質問は「アスベストの対策状況について」です。
 
 昨年6月、大気汚染防止法が改正され、アスベストの飛散を防止するための対策が強化されました。これにより、アスベストが使用されている建物であるかどうかの事前調査の実施をすることと、工事発注者へ調査結果の説明を義務付けることになりました。
 これは、これまで建築物の解体などの際に、アスベストの有無についての事前調査が不十分である事例が、確認されているためでした。そのことは、解体などの際にアスベストが知らないうちに飛散し、解体業者はもちろん、近隣の住民にも、重大な健康被害を及ぼす可能性が残っていたからです。
 
 江戸川区は、この法律の強化より先に「解体等事前周知要綱」を平成18年に制定しています。そして、解体工事業者に対し吹き付け材の存在確認と、その吹き付け材にアスベストが含まれているかどうかの確認をし、調査結果については区に届け出るように指導をしています。そのことにより、飛散させずに済んだ事例もあったと聞いています。

 また、平成17年には、区の施設の「露出した吹き付け材」について、当時、主要3種類とされていた青石綿・茶石綿、白石綿について含有調査を実施した結果、16施設の吹付け材にアスベストの含有が判明し、そののち除去などの対策工事を完了しています。
 その後、平成20年には新たにトレモライトが都内の公共施設で検出されたことを受けて、アンソフィライト、アクチノライトを含めた6種類について再調査を実施し、新たに19施設21箇所でアスベストの含有が認められ、更に対策を実施しています。

 そこでお聞きします。
 この取組みによって、区の施設における、いわゆる「目に見える、露出している飛散性アスベスト」の対策は、完了していると考えてよろしいでしょうか。

 また、阪神淡路大震災や東日本大震災でも懸念のあったのは、「目に見えない、囲い込まれ露出していない、飛散性アスベスト」です。区の施設においては、この露出していない吹付け材の調査は行われているでしょうか。

 一方、民間建築物の吹付け材の調査については、平成17年8月から、(昭和31年から平成元年に施工された)1,549棟を対象に、所有者に対して調査の要請を行っています。
 今年1月には、国土交通省が都道府県に対し、「アスベスト対策に向けた環境整備」について通知を出しています。このなかでは、引き続き民間建築物におけるアスベストの使用実態把握について積極的な取り組みを求めるとともに、「アスベスト台帳の整備」を改めて要請しています。

 区の施設、また民間建築物において、飛散性アスベストの情報を整備しておくことは、震災などの災害時において、危機管理室や環境部などとの連携にも有効な情報源となるものと思います。「アスベスト台帳」の取り組み状況と今後の活用方針についてお聞かせください。

 イギリスでは1924年にはアスベストに関する診断基準が定められ、ドイツでは1938年に対応が始まっています。
 ところが、日本での対応は、それよりも40年近く遅れています。そしてその間、建築基準法では耐火構造を求めることで、アスベスト含有の吹き付け材が安価で耐火性能が高いということで、広く使用されてきました。当時は、危険なものということを知らされずに施行することになり、それを今になって除去するために、大きな費用負担を建築主である国民、区民だけに強いることについては、何らかの救済が必要ではないでしょうか。

 現在、国は、「住宅・建築物安全ストック形成事業」を平成21年度に創設し、アスベスト改修事業についても補助金の交付を開始しています。区としても、まずはこの国の制度の活用を図るべきと考えます。いかがでしょうか。
 

 第3の質問は、「台風時などの減災のための対策について」です。

 一昨年10月の台風時、北葛西にあるマンションの機械式駐車場に雨水が流れこみ、車11台が廃車となりました。そのマンションが完成してからわずか1年のことでしたので、購入した方々にとっての心痛はそれは大きいものでした。
現地を調査すると、周りの建物の敷地は高くなっており、素人が見ても、地下に水が流れ込むつくりとなっています。その後、住民の方々は、何度もなんども会合を行い話し合いを繰り返してきました。

 そして、区も住民のために精力的に力を注いでくださいました。目の前にある集合住宅からの大量の雨水が流れ込むことを食い止めるために、集合住宅への
指導をし、U字溝をつけてもらい、合わせてその上に長いグレーチングをかけて、そこに入った水が下水に流れるように工事を行ってくださったのです。

 そこでお聞きします。江戸川区には「住宅等整備基準条例」があります。これに基づき、大変丁寧に対応をしてくださっていることを承知しております。
 昨年の決算特別委員会において、今回の11台廃車の件については、「雨が降れば、この当該マンションに限らず、水が溜まるというのは江戸川区の地形であり、設計者がその責務において設計をしていただくということが第一」と回答頂いています。しかし、施工主は、「区が認めた」という言い方をしています。このような場合、責任の所在はどこにあると考えればよろしいでしょうか。

 また、区としても、江戸川区の地域の状況を理解しているからこそ、よりきめ細やかな指導ができるのではないかと思うところです。
 現在、マンション駐車場については、建築前にどのような指導をされているか、改めてお聞かせください。

 また、全体的な内水対策については、区土木部として精力的に尽力されています。
 現在50ミリ対応の管の大きさを変えるということは抜本的な対策です。しかし、長い時間と莫大な費用がかかるその方法だけではなく、目の前にある浸水状況から取り組むことのできることがあります。その一つが、雨マスをグレーチングへ変えるということです。
 雨ますの蓋の穴は、横約20センチ、縦はわずか4センチです。これでは、昨今問題になっている集中豪雨のように一挙に降った雨を飲み込むことができず、道路に水が溜まってしまいます。そこで、すべてが網目となっているグレーチングに取り替えることで、大量の雨も飲み込みやすくなります。
 
 そこでお聞きします。グレーチングの有効性やそのように変えられるということをご存知でない方が多くいらしゃいます。ですから、これまでもご相談には丁寧にのって、いち早く動いてくださっていますが、そのような方法があることを含め、お知らせし相談にのってあげていただきたいと思います。また、これまで、水が溜まりやすいと言われている場所については、順次グレーチングに取り替えていくことも視野に入れていくことが必要かと思います。いかがでしょうか。

 以上、3点にわたり、お聞きいたしました。ご答弁をよろしくお願いいたします。以上です。

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