エージさんの目

60歳のエージさんは、昨日の夜から左目がかすんでしまいました。

水道やさんで30年間働いたものの店を閉めなければならなくなり、その後、
幾つか、建築関係のお仕事をしてきました。一番最後の仕事は、断熱材の関係です。
がんばって働いていたのですが、社長さんが、アスベストによるじん肺になってしまいました。
とてもいい社長さんだったそうです。でも、事業縮小をせざるをえなくなり、
エージさんも仕事をやめることになりました。

すでに、糖尿をわずらっていたエージさん。それでも働きたいと、相談に見えました。
丁度社員を探していた方がいたのでご紹介し、ようやく落ち着いて働ける、生活ができると
思ったのもつかの間、昨日の夜、急に目がかすんでしまったのです。

所持金は、もう底をつきます。病院へ行くお金がありません。
かすんだエージさんの目から、ひと粒、涙がこぼれました。

生活保護という制度は、どうしても働けない方、現在お金がどうしてもない方のためにあります。
まずは、病院へ行けるように、生活保護の担当の方と相談をしました。
まず、体を治す。そして、また働きましょう。
働きたいという意欲を持って、まじめに働いてきたエージさんだから、
どうしても困ったときには、公的機関が助けることができるのです。

がんばれ、エージさん。また働けるようになるように、がんばろうエージさん。

（ドクダミの花って、可愛らしいと思います。
煎じて飲むと、体の毒素を出してくれるといいますよね。
エージさんに、葉っぱを持っていってあげましょう。）


…記事については、エージさんの了承を得ています。…