松江小学校運動会

私が小学校の教員だったとき、
子どもたちと一緒に燃えた行事の一つが、運動会でした。
私のいた学校では、教員が率先して燃えていて、
勝つための作戦も練習も、本気でした。
だから、先生たちはみんなガラガラ声になっていました。
だから、勝っても、負けても、
泣いた。
何年経っても覚えているような子どもたちとのその時間は、
宝物です。

どこの学校でも、そういう運動会や行事を、
ひとつひとつ重ねていってほしいと思っています。


さて、今日は松江小学校の運動会です。
時間があれば全部見ていたいのだけれど、
最初の１時間しかいることができず、残念です。

でも、その中でも、あの子もあの子もあの子も、見つけました。
学校に上がる前に泣いていたあの子は、嬉しそうな表情をしていました。
DVに苦しんでいたあの子は、引き締まった顔で、全力を出していました。
高学年になったあの子は、低学年や中学年の子たちを引っ張っていっていました。

相談を受けて、そのときそのときを乗り越えてきた子どもたちと家族を知っているから、
それぞれの子どもたちの成長していく表情が、胸にぐっときます。

空の雲の色は？白！！
今日勝つのは？白！！
こんな掛け合いをしながらの、応援合戦。


短距離走の１コーナ目。旗を振って応援。


学校を後にして、校門を出たら、声をかけてくれたのは、
覚せい剤で苦しんでいた30代の若者でした。
甥っ子の運動会の応援に来たんですって。
苦しみから抜け出し、本当に明るい笑顔になっていた。
うれしい。
本当にうれしい。
がんばろうね。
２度と苦しみの中には入り込まないように、がんばろうね。