江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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小松川ジャンクションによる、立ち退きの場合の補償

2009-09-25 | 小松川ジャンクションのこと
今なら、まだローンも組み直せるかもしれない。
家の補償もきちんとしてもらえるかもしれない。
ここにずっと住んでいたいけれど、
計画を止められないのなら、一時も早く買収をしてほしい。

その声は、本当に切実でした。
賛成とか反対とか、そんな簡単なものではないのです。

みなさんが疑問に思っていた補償のことについて、
都市開発部と土木部に聞いてきました。

①西小松川と同じ場所に土地を探せず、別の地価の高い土地に移るとしたら、持ち出しになるのですか。
そうです。暮らす場所を選ぶのはご自分たちなので、もし高い土地を選ぶとしたら、持ち出しになることもあるでしょう。あるいは、持ち出しをしないために、土地を小さくすることも考えられるでしょう。

②家は年数を経ただけ安くなるのですか?同じグレードの家を建てるとすると、持ち出しになりますか。
そうです。用対連(用地対策連絡会)の出している全国一律の補償の算定基準があります。非開示文書のため、お見せできませんが、これに基づいての全国一律の基準となります。家の部材や作りによっても全く違うので、家屋調査をしてもらわなければ正確なことは言えません。たとえば、公的住宅程度の家を考えると、6年で90%。10年で83.4%くらいとなります。
ただ、役所の基準というのは厳しくありません。たとえば、48年の耐用年数の家ですでに20年経っている場合は、ふつうは0円になってしまいますが、それでは移転もできないので、20年経って2割減る程度くらいとなります。

③現在の家のローンを返せるだけの補償はされるのでしょうか。
いいえ。土地や家の状況、そのときの地価、ローンの金額にもよるので、一概には言えません。

④不動産会社は知っていたのでしょうか。
いいえ。全く知らなかったと思います。3年前も。1年前も。知ったのは、みなさんと同じ9月の説明会上でしょう。

⑤近くに土地や家を探せなかった場合で、幼稚園が遠くなってバス代がかかる場合、あるいは転園をしなければならなくて、入園費、制服代、かばん代など、新たな出費がある場合の補償はされるのでしょうか。
いいえ。あまり聞いたこともありません。どこに住むかを決めるのは本人なので、そのようなものへの補償はありません。


・・・今の土地で、今の家で暮らしたいのに、事業のために出て行かなければならないとしても、
それでも、補償は充分ではないようです。
わかってはいたけれど、あらためて聞いて、やはり充分な補償とはいえないということがわかり、
重い気持ちです。

この間行なわれた「素案説明会」というのは、法定説明会の位置づけになります。
昨日、本会議の初日にだされたスーパー堤防反対の陳情書には、
「素案説明会には、まだ開かずに、住民との話し合いをすべき」
という趣旨の陳情が何本かありました。

ところが、この小松川ジャンクションについては、いきなり「素案説明会」が開かれ、
その説明会が開かれたことをもって、法的に事業を進めることとなってしまうわけです。
その方法自体は、法的に問題があるわけではなく、都市計画法の16条に定められた
説明会の位置づけであるのですが、
しかし、法定説明会を開く前に、住民との話し合いをする事業もあるのです。
その違いは何か。それは、「事業を行う方の判断」だそうです。

住民の気持ちを大事にできるかどうかの違い、ということですね。
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2 コメント

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インターネットで観てました (絵里加)
2009-09-30 14:47:25
左近川関係者です。
議会での答弁、ありがとうございました。
今日は指導教官と会わなければならず、直接議会を傍聴することができなかったので、研究室に戻ってから議会の様子を拝見させて頂いておりました。
間宮先生の答弁を聞いていて、私たちの気持ちを代弁してくださっている事にとても感激して、心が温まりました。やはり地域の議員さんは力強いですね。
学校教育というのは人が思考するための材料を得るためにも大切にしなければならない場であると思います。教育・住民生活共に安心でき社会となっていきますよう、間宮先生のご活躍をこれからも期待しております。
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絵里加さんへ (yumi-M)
2009-10-01 06:42:12
声なき声も含めてみなさんの声を代弁するために、
相当な緊張をして、本会議に臨んでいます。
だから、本会議場から戻ったときに、
絵里加さんのコメントを受け取り、
(コメントが入ると、携帯にメールが届くように
なっているので、すぐにわかるんですよ)
どんなに嬉しく、頼もしく感じたことでしょう。

時間が決められているため、
言いたいことが全部言えたわけではありません。
最後の1秒も残さず伝えきっても、まだ足りない・・・
大事な時間だからこそ、もっともっと勉強をして、
精査をしていかないとならないと思いました。

しかし、一部でも代弁できたこと、
多くの方に、問題点が少しでも明らかになったとしたら、
これを力に、みなさんの思いを大事にできる自治体に、
していくことができたら、
それはとても嬉しいことです。

大学生の絵里加さんが、しっかりと勉強をし、
生きていらっしゃることにも
励まされています。

本当にありがとうございます。
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